344.名作。初見時に、たいへんな感動を覚えました。正義とは何か、真実とは何かを強く考えさせられました。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 10点(2008-09-14 17:13:06) |
343.古典と言うことで今さらながらの初見。法廷物と言うよりは心理物と言う感じがしました。どんどん潮が満ちるように無罪に流れていく過程が迫力があり良かったです。裁判員制度の導入ということもあり興味深く観れました。自己主張が強いアメリカ人でさえああなのだから、和をもって貴しとなすこの国、空気を読むことを強いられるこの国、事なかれ主義の国民性。裁判員制度って大丈夫なのでしょうか。ちなみに私は最後までギルティーだったです。ひっくり返される瞬間を楽しみに待っていたのですが。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-06 16:12:07) |
342.脚本とアイディアのみの勝負でこれ程面白くできるのはすごいです。役者、監督の力量も問われる非常にレベルの高い映画だと思います。 2012/6/17に再見したのでコメント追加。この映画について「ヘンリー・フォンダに説得力がない。~という場合も有り得るから無罪はおかしい」というようなコメントを多く見ますが、正に「~だったら無罪かもしれないが、しかし~場合もあるので有罪かもしれない」という状態が「無罪」なのであるということを、いくら強調しすぎてもしすぎることはありません。「無罪ではないかもしれない」は「有罪」とは異なり、「有罪ではないかもしれない」は「無罪」である、という大前提を理解する必要があります。なぜその必要があるのかは「それでも僕はやってない」など、優れた映画が多く存在しますので、それを観ると良いでしょう。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-22 23:02:33) |
341.《ネタバレ》 舞台はたった一つの小部屋のみ、登場人物は僅か一二人、それでもこの映画が非常に面白い理由は登場人物の人間模様の描き方が非常に上手い事なのでしょう。 少年の有罪無罪に関する八番陪審員の推理は、まあそこそこ面白い位ですが、その推理が展開されていく中での登場人物の人間関係の移り変わりが非常に面白いです。 ある者は勇敢で、ある者は残酷で、ある者は面倒臭がり屋で、ある者はカタ物だったり登場人物の一人一人の個性が非常に上手く自然に表現されています。あっという間に過ぎる90分でした。ただ会話が延々と続くだけの映画なのに、これだけ素晴らしい作品が出来るのかと。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-09 01:28:21) |
340.《ネタバレ》 手に汗握るとは正にこのこと。 モノクロ映画は苦手な部類に入るのですが、この映画はグイグイ引きこまれていきました。 題名しか知らなかった学生時代ですが、まさかこんな映画だとは。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-04 22:37:28) |
339.《ネタバレ》 フリードキン版は先に見ていたし、個人的に白黒が苦手なので敬遠していたが、やはり見て正解だった。「白黒だよなあ…白黒だよなあ…」というボヤキが、いつのまにかなくなってエンディングをむかえてしまった。 脚本と演出の隙の無さに、各演者の名演で質の高い作品となっている。 今となっては、証拠の検証方法がこんないいかげんでいいのかという時代の違いは否めないので、犯罪ものや法廷ものとして見るのではなく「かの国はことほどさように言葉を重要視する文化なのであるなあ」という異文化発見ものとして見るのがいいかと。 英語で「約束するよ」「必ずするよ」という場合によくアイギブユーマイワードとかユハブマイワードとか言いますが、言葉を与えられたお前は約束のものを必ず受け取れる、と。言葉なのだ。とにかく言葉。 ところが、こういうものはアジアの文化特に日本にはもともとなかったです。今も、欧米並みにあるとはとても言えないでしょう。そして、このへんの誤解があるために外交がなかなかうまくいかないことになる。 彼らはなぜ、そんなに「言葉」を重視するのか。そのヒントがこの映画にある、と私は思う。 12人の怒れる男はそれぞれの理由で「怒って」いて、そのため「偏見のないジャッジが難しい」ということが如実に示されます。誰が、何に対して怒っているのかを一人一人見極めていくのもこの作品の楽しみといえるでしょう。少数意見を無視しないとか異なる意見の人物でも尊重するとかいういささか美化された民主主義の手順が描かれています。 ひとつ日本人が気に留めなければならないのは、カンカン帽の野球に行きたい男です。 彼の「怒り」は「充分な教育を受けられなかったために、学歴や教養が無いことで他人に軽視されがちである」ことで、本人も教養が無いことを心中で恥じています。 そういう彼が評決に当たってどういう行動に出るかというと、「右に倣え」です。根拠を述べるように求められても自分の意見を言うことができない。 実はこの態度は、原因は違っても「世間」や「不文律」や「みんなの満足」を行動の根拠にしてきた日本人と結果的に同じなのである。我々はこの男にならないように常に心がける必要があります。 個人的には、この時代にしかも白黒なのにここまでできるという点で、リメイク版よりこちらに軍配を挙げたい。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-07-30 16:35:53) |
338.《ネタバレ》 こういう考えさせられる映画は大好きです。自分も社会人になって10数年経ちますが、どのような結論になったとしてもできる限りの議論、検討をした上で決めることが重要であると痛感させられています。この映画では正にこのことがテーマに上がっているのではないでしょうか。しかも人の生死に関わることであり、ヘンリー・フォンダがただ一人「議論をしよう」と主張したところでも「はたして自分も同じ立場であるなら同じことが言えるか」と深く考えさせられてしまいました。これから社会人になる人には「この映画が面白い、面白くない」という視点よりも、「何故ヘンリー・フォンダがただ一人違う意見を主張したのか」というところを考えつつ是非見て頂きたいと思います。(ちょっとエラソーか、俺??) |
337.「12人の優しい日本人」を先に観てしまいました・・・。どうしてもこれと被ってしまい良い映画なんでしょうが、ワクワク感に欠けてしまいました。 【きままな狐】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-22 19:24:30) |
336.12人それぞれが個性的であり、密室の中で怒りや迷いなど様々な感情を生み出す役者たちの演技も素晴らしく、感情移入せずには見ていられない。また、人を裁くということは云々といった説教臭いテーマにはあまり触れることはなくあくまで有罪か無罪かの議論に焦点をおいている点が、一般市民が集まって何となく審理を行うというリアリティと、見る側に考える暇を与えない緊迫した展開を生み出すことに成功している。多少強引な展開もあるが、それさえ大目に見てしまえるほどのおもしろさを覚えてしまうのは、判決を下さなければならないという現実から逃れられない密室の中にも、憎むことのできない温かい人間味が溢れているからだ。 【プライドだらけ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-04-22 00:51:31) |
【デッカード】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-01 01:18:19) |
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334.登場人物全員のキャラが一人ひとりたっていて、テンポもよく無駄がない。 ただ、繰り返し観ると味が出るというわけではないので、-1点。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-03-29 14:14:14) |
【Yoshi】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-16 01:29:48) |
332.初めてモノクロ映画を鑑賞しました。鑑賞以前にこの映画の舞台を見たことがあり、ある程度のあらすじが分かっていました。なので、点数をつけるのが難しいですが7点といったところでしょうか。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-20 16:37:41) |
331.これを観て、今後はじまる裁判員制度について考えさせられました。 私も含めて多くの日本人は周りに流されやすいのではないかと思う。 自分がこのヘンリー・フォンダと同じ立場に立ったとき、全員が有罪だと言っているのに自分一人無罪を主張できるのか疑問である。皆につられてしまうのではないか。 そんなことを深く考えてしまった。もし、その立場になったらヘンリー・フォンダのように自分の主張を最後まで貫き通そうと思った。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-10 23:55:55) |
330.《ネタバレ》 「推定無罪」=「疑わしきは罰せず」ってのはわかるけど、やっぱり最後の有罪派は折れてほしくなかったなあ。無罪派の主張も一部推論の域でしかない訳であって・・・。評決不一致で終わってれば10点でしたね。もちろん、裁判員制度が始まる前に一見すべき傑作であるのは間違いないのですが。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-14 12:20:37) |
329.《ネタバレ》 英語のリーディングの授業でこれに関する英文を読み、視聴覚室で観ました。レトロな白黒映画、終始せまーい会議室?で陪審員が投票し、最初11人が有罪と投票。中には投げやりな人もいたりして、「投票は終わりにしてもう帰りたいなあ」みたいなwでも1人だけ、主人公が無罪を主張。全員一致しないと終わらないから、討論していって、どんどん主人公が無罪である説得力のある主張をし、逆転していくって話。最終的には全員一致で無罪に投票するものの裁判にかけられていた少年がどのような容姿なのか、はたまた彼はどうなったのか、そんな結末もこの映画には出てきません。すごく地味な映画。でも不思議と退屈じゃない、だって尤紀あとからその先生に頼んでこの十二人の怒れる男、借りたもん。人物描写がしっかりしているからかな。最後まで頑なに有罪だと決め込んでいた敵役の男?もいじらしかったデス。とにかくすごく、気になる作品。 【尤紀ё】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-12-17 18:20:58) |
328.《ネタバレ》 ほぼ一つの部屋で展開する話にもかかわらず、絶妙な脚本に個性的な登場人物と見所が多く、どんどん話に引き込まれていくのを感じました。有罪とは思えない証拠や矛盾だらけの証言が次々と出てくる展開が良く、しかも無駄なシーンが無くて簡潔にまとまっていて見やすかったです。実際に少年が犯行を犯したかは最後まで分からないないままでスッキリしないとも言えますが、少年の情報を証言だけに抑えたことは観客が私情をはさまず陪審員になったかのように話に集中できるので良かったと思います。同じように陪審員に焦点をあてたニューオーリンズ・トライアルも個人的に好きですが、正直この作品には勝てないと感じました。あと、十二人の男が一般人となり散っていくラストはスッキリしてて良かったです(やり遂げた男って感じでカッコ良かったです)。 【taka-104】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-11-04 19:39:48) |
327. このサイトで評判の良かった映画は見ようという方針にしていたんですが、これは見て良かった。アクションも何もないのに最後までグングン引きつけられました。「空気を読む」とか「読まない」とかそういう言葉が当世流行していますが、ちょっと考えなきゃいかんなとも思いました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-10-27 11:46:19) |
326.まあ面白いとは思いますが、真面目すぎて好みには合いませんでしたね。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-10-13 10:13:20) |
325.《ネタバレ》 一人一人のキャラが立っていて、展開はスリリング。見ごたえがある映画ということに異論はない。しかし、肝心の内容が少々希薄に感じた。ヘンリー・フォンダ演じる8番陪審員。可能性の話ばかりして、説得力がない。逆の可能性を、ほとんど無視している(所々口ではフォローしているが)。「疑問があるなら有罪には出来ない」…これはよくわかるし、私もその通りだと思う。しかし、状況を再現したりするのは彼らの役目なのだろうか?日本とでは制度が違うから理解しがたいのかもしれないが、彼らがすべきことは、裁判で争われたことを客観的に分析して結論を出すことではないのか。証言が本当か嘘かというのは、弁護士や検事がするべきことなのではないのか。弁護士が無能の可能性も…などと言っているが、やはり出てくるのは「可能性」という言葉。陪審員の中に一人だけ有能な者がいたら、判決を誘導できる可能性があるという陪審員制度の危うさが垣間見れる。証言や証拠が不確かなのだから、有罪にしてはいけないと思うが、無罪にするのもどうかと思う。冷静に考えて、裁判をやり直すというのが、一番論理的な結論だと思うのだがどうだろう。やり取りの後、それを踏まえて裁判をやり直し(陪審員は全員変更)、結果満場一致で無罪になる…というストーリーだったら10点だったかもしれない。ただ、1957年という時代に、被告人の権利を主張した映画としての意義は大変深いと思う。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-14 18:48:53) |