18.《ネタバレ》 最初は見るつもりはなかったが、友人(男)がRADWIMPSが曲を提供しているから見たい、というかなり不純な目的で鑑賞を決定。
ところがどっこい、全然チケットが取れない。何これ、こんなに流行ってるの?
この作品とシンゴジラのせいで、他の映画がほとんど公開されてないんだけど…。
…と、見る前から文句タラタラで鑑賞したわけですが、想像以上に良作で衝撃的だった。
絵の美しさもさることながら、演出もいい。特に曲の挿入の仕方がうまい。
邪魔にならず、むしろ歌詞とストーリーがリンクしており、相乗効果で心に響く。歌って凄い。
ストーリー自体はタイムパラドックス物に恋愛を絡めた物で、単純といえば単純なんだけど、内容は複雑。
中盤までは主人公2人の時間軸がズレている、というのをなんとなく見せており、そのすれ違いがもどかしく切ない。
それが最後の演出につながっており、胸をうつものがある。
…のだが、まさにその時間軸のズレに妙を感じた。
片や山奥の田舎、片や東京のど真ん中。環境は違うとは言え、今がいつなのか…という情報は周りからいくらでも入ってくるはず。
そして、そもそもの疑問。なぜこの2人だったのか?
ヒロインの血筋に潜在的に誰かとリンクしてしまうという能力があることは示唆されているが、それがどういった理由で発揮されているかは不明。
リンクしていた事は覚えていても、リンク先が誰だったのかは誰も覚えていない様子だし、一応今回のために過去から繋いできたというような雰囲気ではあったけど。
理由なんてなくてたまたまなんだよ、でもいいとは思う。
でも、そこは、なんとなくでいいから登場人物に描いて欲しかったかなぁ。
そこは敢えて描かなかったのかな?見る人が感じてください、との事なのかな?
それにしても今回の声優陣は凄い。
男性が男性の声で女性を、女性が女性の声で男性を演じるわけですが違和感なかった。
これは演者が主人公2人を理解しているということで、恐らく監督らの指示があっただろうけど、素晴らしい演技だった。
正直、小学生とかが見ても理解は大変だと思う。少なくとも自分が小学生時代は、見たところで絵が綺麗だなー、くらいの感想だったと思う。
黄昏刻、逢魔ヶ刻とかちょい説明されてたとしても分からないよなぁ。
オリジナルストーリー故に予習のしようがないので、話題性だけで見に行くとお子様連れは結構痛い目を見る気がします。
取りあえず、男2人で見るものではなかった…。