1. その昔、深夜のお笑い番組で、タレントの東野幸治さんが、全国から自分と同じフルネームの人間を集めて、「東野幸治は一人いればいい。お前らは全員いらへん!」と言って、無理矢理苗字を変えさせようとしていたのを覚えている。もう一つ思い出すのが、ドラえもんだったと思うが、地球から月に隠れている部分に、もう一つ同じ地球があって、同じ人間が生活しているという……。星新一さんの関係者からも盗作容疑で訴えられたらしいが、これだけ、どこからパクってきたか疑いが持たれる作品も珍しい。都合の悪いところは説明台詞で片付けてしまうのは、二流映画の証(あかし)だと思う。私は、たとえどこかで似たようなシチュエーションになったとしても「オリジナル」と呼べる映画が観たい。