1.「日本人女性よ、日本人男性とではなく外国人男性と結婚しましょう!」ということになりかねない(なってる)人種差別プロパガンダ映画。誤解のないように書いておくともちろん国際結婚は人種差別ではないが、結婚相手を「人種」で決めるのは100%差別である。この差別に日本人はホント鈍感で、平気で「ハーフはかわいい」と言ったりする人間のなんと多いことか。何の資格も特技もない単なる「外国人」とのお見合いパーティがあるそうだが、お見合いパーティって普通は男性の方が参加費用が高いのに、これはなんと男性の方が安いのである。要するにこれは同じく男性側の費用が安い「医者・弁護士とのお見合いパーティ」と同じわけで、つまり日本人女性にとって「外国人男性(特に白人)」は、それだけで医者や弁護士と同じような存在であるわけなのだ。ぶっちゃけ白人男性様は日本人男よりも「ただ外国人であるということ、ただそれだけで」価値が上であると思っちゃってるわけ。ほんと物凄い人種差別で反吐が出るんだけど、それを指摘する人はほぼ皆無なのが呆れる。このトニーって人もなんとぶったまげることに「ジャーナリスト」なんだそうで、在日外国人たちの差別問題と戦ってきた経歴の持ち主だと聞いて二重三重にぶったまげた。よーするに外国人たちが「ひどい扱いを受ける」差別は許せないけど、「白人様と結婚してハーフのかわいい子供♪」という「ちやほやする人種差別」については、ぜーんぜん不問になっちゃうわけ。もちろんこの夫婦がそんなひどい差別夫婦ではないと思うが、言葉も通じないのに白人というだけで舞い上がって簡単に交際・結婚する女性たちが多いことを思うと、それに加担するような漫画を書いて映画まで出すなんて、ジャーナリストとしてはありえない行為である。「夫が外国人? だからなんなの?」というのがまともな感覚だろうに。