6.《ネタバレ》 妻投稿■主人公の男の子。旦那は「ふざけんな、泉ちゃんと言う可愛い女の子が心配して来てくれたのに『学校行きたくない』なんてダダコネやがって」とのたまっていたけれど(こういう男の15歳時代は同級生の女の子の胸と下半身で頭が埋め尽くされていたんだろう)、本当に凄いと思う。何が凄いと言ったら、吸収能力。大人の「何かを教えよう」という意思のない自然体から様々な事を吸収している。映画自体は劇的なドラマや空前絶後な状況設定を観客に提示する訳でもないのだが、この吸収能力旺盛な15歳のだいすけ君のおかげでどんな些細な場面でも物凄く魅力的(ありきたり臭い言い方をすれば「情景的」)に映っていると思う。多分彼がお腹が痛くて学校に行きたくなかったのも、学校を憎んでいたというより、その吸収能力を「何かを一方的に教授される」という状況下で上手くコントロールできなかっただけではないかと私は思うのだが…。■一方でこの映画はそうした些細なシーンを前面的に持ってくる一方で、見せ場とも言える感動的場面では、画面を引かせて、行商のおばちゃんや郵便配達のバイクと言った日常(しかし首都都市部とは少し違う)風景の中に小さく映し出している。私は寅さんも釣りバカも見ていないので「山田洋次的作風」は分からないが、この映画は私たち観客の吸収能力を試しているのではないだろうか。屋久島のお姉さんが言ってた「一人前になる努力をしなくちゃいけない」という台詞に、映画では「一人前」に力を置いていたが、私は「努力」に力を置きたい。吸収能力を放棄した上での世の中の問題解決など、問題解決にならない。この映画は凄く単純な事を言っているんじゃないだろうか。 【はち-ご=】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-08-22 21:07:00) |
5.「学校」シリーズ中、もっとも好きです。学校を描かずに、他の作品よりも「学校」を感じさせるのが見事。モデルとなった少年と、実際に関わり、時には議論をしながら、脚本を書き上げたと言う。オシッコを漏らした老人、丹波哲郎のバイカルの鉄を必死に庇う場面を抜きにこの映画を語るのは不十分だと思う。「善人ばかり出てきて気に食わない」という意見もあるけど、悪人より善人のほうが描くのは難しいと思うよ。誰がどう言おうと僕は好きです。 【ひろみつ】さん 9点(2003-05-22 20:47:22) (良:1票) |
4.フィクションとはいえ、人の優しさに触れられる。丹波哲郎絡みのシーンがイイ! 一人前への道は険しい。頑張らねば・・・。 【はま】さん 9点(2003-01-09 02:53:02) |
3.最後のゆずの曲が流れてきた時から涙が止まりませんでした。ストーリー的には普通だと思うけど、内容がしっかりしてて、自分が見た邦画の中でもベスト3に入るくらい良い作品でした。 【パッセージ】さん 9点(2002-12-04 13:03:18) |
【こぶ】さん 9点(2002-05-25 14:58:19) |
1.忘れてしまった感情を思い出させられた気がすんな。 今まで観た邦画は感動させようという魂胆丸見えだったが、この映画は、少年の成長とその少年に影響を受けた大人達の感情の移り変わりがさりげなく描写されていて、自然に面白さを堪能出きる。 最後に、丹波さんの車、最高に笑いました。 【ZATUO】さん 9点(2001-08-23 12:58:43) |