8.1作目に低すぎる点数をつけてしまったのでお詫びに2作目は高くしておきます。
という訳ではないのですが(いや実はそうなのかもしれないけれど)、ますますクダラなく、ますます中身がなくなって、しかし作品のテイストにはその方が、よりマッチしてます。大して笑えないのは相変わらずだし、アダムス一家が犯罪に巻き込まれるのかと思いきや、犯罪の方がむしろアダムス一家に巻き込まれる、という路線も相変わらずですが。しかし、ブラックなギャグ(多分、今ならPG12相当だと思う)が散りばめられたいくつかのエピソードが並列されていてテンポがよく、特に、今回の目玉であるシッターさんのハイテンションと、アダムス夫人のまったり感とが好対照になっていて、緩急自在といったところ。
前作ではハンドさんがやや目立ち過ぎたのですが、今作では登場人物たちの配置もよりバランスがとれている印象。
まあ、シリーズを100本くらい作ったらそのうち一本くらいは大当たりが出来るだろうし、本シリーズの場合はそれがたまたま2作目だったんだろうかどうなんだろうか。という疑問も、ラウル・ジュリアがその後ほどなく他界してしまった以上、永遠の謎ですけれども。