1.重い内容に関わらず、芸術的な方向でまとめず、劇映画としてもきちんと取りまとめている点に好印象をもちました。自己満足で終わらず「伝える」という事の大切さを作り手が基本において製作したことが伝わってきました。日本の中高生でも視聴できるレベルの解り易さでこの映画は製作されています。これは人種が渦巻くアメリカだから・・と思いがちではあるけれど、今の日本では「バブル世代・氷河期世代」「既婚子ども有・未婚子どもなし」「私立出身・公立出身」「正社員・非正規雇用」と見えない壁が多く存在し、ネットなどの媒体を通じて「グループ化」「攻撃性の強化」が進んでいます。違う立場の人に対する「相互理解」。「環境によってあてがわれたアイデンティティ」からの「脱却」は日本においても同じように存在する問題です。
見てよかったと思える一本でした。
*ただ邦題をもうすこし考えて欲しかったですね。似たタイトルが多いと思うし「ライター」を「ライダー」と間違えたりする人が多そうだと思う。
日本の供給会社の「伝える努力」が不足していると思いますね。
*実際の203教室の生徒さんが 全員、大学進学を果たして、今は教員をされている方も多いという事実に本当に感服しました。