スラムドッグ$ミリオネアのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ス行
 > スラムドッグ$ミリオネアの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

スラムドッグ$ミリオネア

[スラムドッグミリオネア]
Slumdog Millionaire
2008年上映時間:120分
平均点:7.09 / 10(Review 244人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-04-18)
ドラマラブストーリー小説の映画化
新規登録(2009-01-26)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2018-03-20)【TOSHI】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ダニー・ボイル
キャストデヴ・パテル(男優)ジャマール・マリク
マドゥール・ミタル(男優)ジャマールの兄 サリーム・マリク
フリーダ・ピント(女優)ラティカ
アニル・カプール(男優)「クイズ$ミリオネア」司会 プレーム・クマール
イルファン・カーン(男優)警部
小松史法ジャマール・マリク(日本語吹き替え版)
伊藤静ラティカ(日本語吹き替え版)
辻親八「クイズ$ミリオネア」司会 プレーム・クマール(日本語吹き替え版)
青山穣警部(日本語吹き替え版)
原作ヴィカス・スワラップ「ぼくと1ルピーの神様」(ランダムハウス講談社)
脚本サイモン・ビューフォイ
音楽A・R・ラフマーン
挿入曲A・R・ラフマーン"O... Saya"
撮影アンソニー・ドッド・マントル
製作総指揮ポール・スミス〔製作総指揮〕
配給ギャガ・コミュニケーションズ
美術マーク・ディグビー(プロダクション・デザイン)
衣装スティラット・アン・ラーラーブ
編集クリス・ディケンズ
字幕翻訳松浦美奈
あらすじ
なぜ、無学のスラム出の青年がミリオネーアで次々と正解していくのか?その過酷な人生こそが彼に知識を与えていました。ムンバイに生まれ、唯一の母が死に兄と共にたくましく生きるジャマール。同じ境遇のラティカと出会い3人で行動を共にしていたが、親切な人達だと思っていた人達が大変な悪党だった!ラティカを残し彼らはより過酷な人生へ....
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(9点検索)】[全部]

別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行表示 ※《改行表示》をクリックすると個別に改行表示致します
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
《改行表示》
33.《ネタバレ》 冒頭と最後に出てくる4択の答え「It is written」は「運命だった」と「創作だった」のダブルミーニングではないでしょうか? ジャマールがミリオネアを勝ち進めたのは「運命」だったのか、それとも「創作」だったのか。  字幕の通り「運命だった」とだけ受け取ると強引な展開が鼻につきます。 クイズの超難問に自身の経験から解答できるという設定もクセが強いですし 兄サリームの心変わりも突然すぎて不自然です。 「都合良すぎな展開を運命の一言で片付けるのはちょっと…」ってモヤモヤしませんでしたか?  ですがIt is written を「創作だった」という、もう一つの視点を加えて観ると違和感が解消されました。 仕掛けに気づくと、もう一つのストーリーが見えてくるトリックアートの様な構成です。   では映画のどの部分が創作かというと、 「ミリオネアへの出場そのもの」 ↑↑これです!   映画内の時系列はヒロインと駅で引き離された所で一旦止まっています。 実際はミリオネアには出場していませんし、電気ビリビリ拷問もされていません。 超難問が都合よく出題されたのもジャマールが作り出したクイズミリオネアだからです。  ヒロインと引き離されたジャマールは駅で日々待ち続けます。 恐らくかなり長い期間待ったのでしょう、ヒロインの顔の傷が塞がっていますから。 駅で待ち続ける中で描いた妄想がミリオネアであり、兄との劇的な復縁だったのでは。   ジャマールがミリオネアを勝ち進めたのは「創作」だったけれど、 過酷な現実を生き抜いて最後にヒロインと結ばれたのは「運命」だった。 人によって色々な解釈ができる内容の映画だと思いますが、私はこのストーリーを推したいです。    ——————————————————  もう少しディープに。  字幕を担当された方は悩まれたと思います。 作中ではシーンによって意図的に「It is written」と「destiny」が使い分けられています。  どちらも字幕では「運命」ですが、 ヒロインに対しては「destiny」 ミリオネア関連では「It is written」です。  みのもんた(仮)がトイレでジャマールに提示するクイズの答え、 「君が成功するのは運命(written)だよ」 みたいな事言ってますが、嘘ぴょんでしたね。  この辺で違和感が高まります。 そもそもミリオネア自体が嘘なんじゃないかと。  その他にもクサい部分が山盛りです。 通常なら超難問となるはずの最終問題が3銃士の名前!? いきなり簡単すぎるでしょう。   トドメはラストシーン。 ジャマールがヒロインに「これが僕らの運命(Destiny)だよ」 と、言ったその後に  4択の答え [ジャマールはなぜミリオネアを勝ち進めたか?] が出てきます。   正解は D: It is written   今一度ストーリーを振り返ってみてどうでしょうか?  最後の4択、It is written は 「運命だった」ではなくて、 「嘘ぴょん、引っかけ、脚本、でっち上げですよー」的な意味で使われていると感じました。   うーん、、、 やっぱり私にはミリオネアは虚構だったとしか思えない。    映画としてはインパクトが欲しい ←これ大事! なのでミリオネアで勝ち進んだり、拷問とかされてみる。  でもサクセスストーリーも過ぎると白ける。 大半の人が思ったはずです、「都合良すぎじゃね?」って。  ・スカッとする展開でニッコリさせて ・最初に張っておいた4択問題の伏線を回収して ・モヤモヤする部分にも納得のいく背景を作り、綺麗に落とそう!  っていうのが作り手の意図じゃないかなぁ、と。 個人的には脚本賞に大納得です。   英語ネイティブの人は字幕の必要が無いので、 日本人とは違ったニュアンスで受け取れたのではないかと思いました。 英語圏で賞総ナメなのに、日本での評価は低いのもその辺に理由があるんじゃないでしょうか。  …でも字幕を当てるなら「運命」しか無いんですよね。
棘棘棘棘棘棘棘さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-02-13 08:06:00)(良:2票)
32.《ネタバレ》 主人公ジャマールの純粋さに共感して応援したくなる映画。ミリオネアの番組の日と過去とを、問題を通じて交錯させる構成も面白い。インドの一般社会ってこんな感じなのかなぁというのも映画を通じて知ることができ、エンターテイメント以上の要素を含んだ映画だと感じました。
まいったさん [DVD(字幕)] 9点(2016-09-18 03:28:50)
31.《ネタバレ》 文字通り“クソ”にまみれた主人公の人生が、軽薄なクイズバラエティショウを通して肯定されていく様に、強く胸を打たれます。学は無くとも経験はある。それが決して他人に誇れるものでなくとも、血となり肉となり、今の自分自身をかたち作る糧となっています。辛い思いも、苦い体験も、全てがクイズの答えに、いや人生の答えに繋がっていました。最も痺れたのは、主人公が司会者の卑怯な罠に引っ掛からなかったところ。『親切を装う大人を信用してはいけない』という痛恨の教訓がちゃんと活かされていました。終わり良ければ全て良し。そう思える素晴らしきラストシーンは、ラブストーリーとしてもこれ以上ない“正しい”結末でありました。それにしてもヒロインを演じた女優さんの魅力的なこと!“この人の為になら命を賭けられる”そんな説得力を持つ恋物語は“強い”と思います。フリーダ・ピントというお名前、覚えておきますね。(以下余談)本作は『勇気の物語』でした。ザ・ダメ人間な自分も一緒に肯定された気がしたのです。私が長年かけて貯め込んできた『深夜ラジオ(伊集院光)』『囲碁』『プロレス』『B級邦画』『ももクロ』に関する知識も、いつか陽の目をみる日が来るんじゃないかと。いや、やっぱ来ないか。来なくてもいいんです。来るかもしれないと思えることが希望なので。
目隠シストさん [CS・衛星(吹替)] 9点(2016-03-30 22:28:40)
30.この映画はなかなか考えられて作られている。警察の取調べという形をとってジャマールの過去が引き出され、過去へのシーンにつながる。それとクイズシーンの交互の展開は、クライマックスの結末にフラグを立たせているので、「ハラハラドキドキ、先が読めない展開」の物語とは一線を画す。それよりも、ジャマールがいかにつらい日常を過ごしてきたのかという最底辺の暮らしぶりを味わい、最後に一気に大逆転させ爽快感を堪能するという構図を持っている。都合よすぎという意見も目にするが、本当にあるかも?という視点で描かれている類ではないので、そう感じたらこの映画の感想はそこまでどまり。彼の過去の経験が解答させたとこのプレビューサイトのあらすじに書いてるが、過去の過酷な経験をしたからこそではなく、明らかに彼だけの経験があのときの出題に合致しているということを忘れてはならない。100ドル札の肖像を答えられても、インドの紙幣のガンジーは答えられないのがその証拠。過去の経験で頭がよかったのではなく、たまたま答えられる経験をつんだだけである。つまり、これは大金を手にする貧困の青年の物語ではなく、幼いときに出会ったレティカをどんなときでも忘れられない心優しき根っからの正直者の青年の話なのだ。徐々にうそをついていないと確信していく警察の表情がほほえましい。まさにファンタジー!各世代の配役も見事。フリーダ・ピントの美しさに目を奪われがちだが、主人公ジャマールは出会ったときからレティカのことが好きだったわけで、そのぶれない点も、主人公を応援してしまう重要なファクターだ。唯一のマイナスは、さすがに回答させたくないと思う司会者が警察に主人公を送り込ませる設定。「クイズショウ」同様、国民的スターの誕生を望まない司会者はいないのだから。
やしきさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-02-21 22:11:55)
《改行表示》
29.《ネタバレ》 ダニー・ボイル会心の傑作。 インド映画というよりハリウッド(ボリウッド)のノリ。 ボイルの最高傑作である「トレインポスティング」や初期の「28日後...」や「普通じゃない」の頃に比べると余り鋭さは感じられないが、それでも娯楽としてかなり良く出来ている。  昔のインドを捉えた映画とこの作品の状況を見比べてみるのも面白い。 ジャン・ルノワールの「河」やサタジット・レイの「大地の歌」の時代と比べると、確かに生活は豊かになったのかも知れない。極一部は。 昔と変わらぬ貧しい生活を送る者はけして減少していない。 拡がる経済格差がよりインド社会を複雑に歪める。 犯罪に身を堕とし破滅する兄、大博打に出て大金を手に入れた弟。 兄に無かったもの、弟にあったもの。  それは「信頼」である。兄貴は誰も信じずに身を滅ぼし、弟は愛しい女性を最後まで信じた。どんなに身を落としても、人を信じられなくなれば終わりである。  ムンバイの社会背景ならミラ・ナイールの「サラームボンベイ!」もオススメ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-24 18:03:45)
28.スラムでの壮絶な人生をなぞるかのようなクイズの問題。冷静に考えればそんなうまく問題が出てくるのか?と思わないでもないが、そんなご都合主義をも吹き飛ばすかのような勢いがある。世界中でブームとなった番組フォーマットを上手に使い、過去の体験だけでなく現在進行形の純愛まで絡め素晴らしい作品に仕上がっている。3つのライフラインのうち2つは序盤で軽く扱われていたので忘れていたが、残った「テレフォン」が最後に実にいい仕事をしており、つながった瞬間、思わずこぶしを握り締め目に涙が滲んでしまった。インド映画の実力を実感させる作品であった(あれ?イギリス映画だっけ)。好み45/50、演出13/15、脚本14/15、演技7/10、技術9/10、合計88/100→9/10点
chachaboneさん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-15 23:51:22)
27.これは良く練られた脚本、スピード感のある映像、そしてインドの混沌が上手く表現されています。時代の空気感を醸していると思います。さすが賞を取っただけの作品です。
たかちゃんさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-22 22:40:42)(良:1票)
《改行表示》
26.《ネタバレ》 映画は好き・嫌いが結構別れるタイプのものだと思いますが、私はこれ、大好きです。 “It is written”(「運命」と字幕が出ます)は、受け取り方がいっぱいありますよね。字幕通り、運命だから、と受け取るもよし、「シナリオ通り!」と、あくまでも映画、夢物語ととるもよし、です。  目を背けたくなるような過酷な運命と、クイズ番組で「運よく」一攫千金を手に入れることの対比が象徴的。汚いんだけど美しく、エネルギッシュな映画です。
longsleeper21さん [DVD(字幕)] 9点(2012-08-23 18:55:35)
《改行表示》
25.《ネタバレ》 冒頭の4択問題がきわめて重要、そして解答はラストに明かされるのだが・・・。これって何とも言えない巧みな作りではないか。もちろんクイズの問題と少年の過去のオーバーラップも、そしてそして、最後に歌って踊り出すというのは・・・。 映画ってのは理屈じゃないよ、感動だよと誰かが言ってたけど、まさにその言葉がぴったりの映画だった。Jai Ho はネットで探しまくって、何度も何度も聴いた。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 9点(2012-06-10 22:41:56)
24.抜群によかった。久しぶりに楽しめた感があった映画だった。
ジダンさん [映画館(字幕)] 9点(2011-05-01 14:03:55)
《改行表示》
23.インド人が見たら、こんなのほんとのインドじゃないって言うのかも知れないけど、僕の想像してたインドそのままの作品でした。 インドの臭いが漂って来そうなくらい強烈にインドです。 クイズの問題と主人公ジャマールの人生を重ね合わせる手法はよく出来ていたと思います。 冷静になって考えてみると、知ってる問題が出たというだけのご都合主義ではあるけど、彼の人生が壮絶過ぎて、そんな些細なことはどうでもよくなる。 子ども時代に出会ったママンが凶悪で震撼したけど、大きくなって再会してみると意外に小物のチンピラのように感じられた。 それだけ主人公に感情移入して、子ども目線で作品世界に入り込んでしまってたのだろう。 終盤の盛り上がりも感動的だし、ラストシーンの描き方も大好きな感じでした。 残念だったのは2000万ルピーがどれくらいの価値なのかよくわからなかったことくらい。
もとやさん [DVD(吹替)] 9点(2011-04-02 17:10:20)(良:1票)
22.ハッピーエンド!ヨガファイヤー
くまさんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2010-09-02 03:06:50)(良:1票)
《改行表示》
21.とにかく、作り方がうまい。 インドらしさをたっぷり表現してくれているし、 クイズの解答と過去を照らしあわしていくところは、 常に飽きがこない映画に仕上がっている。
kureさん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-18 09:20:26)
20.《ネタバレ》 なんとなく借りて観てみたがめっちゃ面白いじゃん!終わりには軽く感動に浸ってしまった。スラム街の映像は最高だった。音楽もいい。ハリウッドじゃまずこんな映画は撮れないだろうね!世界には貧しくても活気に満ちたところがいっぱいあるのに、逆に「豊かな」国に住んでる僕たちはなぜか活力に欠けているように思う。『俺たちも踊り狂おうぜ!!!』・・・と言ってみる笑いや~、インドに行ってみたい!
たいがーさん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-08 18:57:18)
19.心が痛くなる目をそむけたくなるシーンが何度もありました、しかし、それがインドの現実なんでしょうね。上質なラブストーリーでした、すっごくよくできている映画でした。
HRM36さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-07-08 00:41:21)
18.《ネタバレ》 なぜか踊って終わるというエンディングがなぜかこれほどふさわしい映画は珍しいと思う。力強い。
鈴木さん [DVD(字幕)] 9点(2010-06-12 21:01:35)
《改行表示》
17.適当に借りた。期待しないで見た。  オープニングで、パッケージ確認。この監督、きっと知ってる。  ダニー・ボイル!!  音、色彩、悲壮感は全く感じさせない。  大好きだ。 
彩犬さん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-31 22:56:01)(良:1票)
《改行表示》
16.《ネタバレ》 予想以上に面白かった。  まず、映画のテンポがとにかく良い。 そして、展開の巧さ。回想→現在と行き来するが、全く混乱する事無く楽しめる。 しかもちょうど忘れかけたころに絶妙なタイミングで伏線が回収される。 物語が繋がる感動。後半にかけて特に素晴らしいものがあった。  子役の演技も素晴らしく全くウソ臭さが感じられない。 スラムの悲惨な現状をリアルに描いているが、この映画が重苦しくならないのは、とにかくセンス溢れる映像とBGMによるところが大きいと思う。  あまりにも都合良くストーリーが展開していくので、そこにばかり気をとられていると、この映画の良さは半減してしまうと思う。  「運命」なのだし、細かい事は気にせず、第一級の娯楽映画として楽しむべき。  ただ個人的には、ラストの問題は正解して欲しくなかったなぁ。
おーるさん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-20 15:24:28)
《改行表示》
15.《ネタバレ》 物語は終始一貫してミステリー風に進みますが、全問正解の謎など最初からなかったという挑発的な大どんでん返しに驚きました。スラム育ち全員が雑学王じゃあるまいし、運じゃなくて運命なんですか?宝くじのキャッチコピーみたいですね。ラストに関しては「億万長者にならなくてもいいのに」と思った人が多かったのでは?私たちは生きていく過程で「人生にはお金よりも大切なものがある」というメッセージを植えつけさせられます。分かりますか?監督は人生の普遍的な哲学を逆手にとったのです。つまり不正解になって大金が手に入らなくても、愛する彼女と結ばれて、真の幸せを掴む─。そういうラストを観客に思い描かせようとしていた。このカモフラージュのおかげで私自身、彼が最終問題を正解するかどうか、まったく読めなかった。ラストが予想できなかったからこそ、あの緊張感が生まれたのです。うまい。それから、「国民の生活が第一」とのたまいながら私腹を肥やす小沢一郎のように偽善的な司会者。そのいやらしい演技はクソがつくほど抜群でした。主人公が正解を連発すると観客は狂喜し、笑顔のひきつった司会者は「おまえ、このへんにしておけよ」とささやく。負け組みのおまえが勝ち組の中に入ってくるなよ、という意味です。スポットライトに照らされた華やかなテレビ番組と対比して映し出されるウンコまみれのガキと小汚いスラム街。2つの世界がめまぐるしく交錯する映像は一流の芸術作品に価する。彼が全問正解したとき、2つの世界を隔てる壁は瓦解する。大金を手に入れるという事実は表面的な事実に過ぎない。これは脱出の物語。じつはクイズ番組は刑務所のメタファーになっているのです。司会者は牢番。無実の囚人の脱出を阻む存在。だから悪の象徴なのです。現状に閉塞感を抱いている観客は、主人公とヒロインが、貧困という名の刑務所から脱出する様子を固唾を飲んで見守っている。自分自身がうまくいかない現状から抜け出したいからです。そして彼らの痛快な脱出劇の成功に、己の姿を投影させ、爽快感を爆発させる。ラストシーンの駅内で踊り狂う2人。彼らが脱出したことを証明するかのようにゆっくりと列車が動き出す。おみごと。 
花守湖さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-23 20:17:39)(良:1票)
《改行表示》
14.生きるって壮絶だ。 人と人のめぐりあいって不思議。どれだけ沢山壁があろうとも逢える人にはちゃんとまた逢えるんだもんなあ。
srprayerさん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-13 15:51:01)
別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 244人
平均点数 7.09点
010.41%
110.41%
200.00%
362.46%
462.46%
5187.38%
63614.75%
77731.56%
85723.36%
93313.52%
1093.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.72点 Review22人
2 ストーリー評価 7.30点 Review36人
3 鑑賞後の後味 7.63点 Review36人
4 音楽評価 7.88点 Review34人
5 感泣評価 6.27点 Review29人
chart

【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
作品賞 受賞 
監督賞ダニー・ボイル受賞 
撮影賞アンソニー・ドッド・マントル受賞 
オリジナル主題歌A・R・ラフマーン受賞"Jai Ho"(作曲)
オリジナル主題歌A・R・ラフマーン候補(ノミネート)"O Saya"(作曲)
作曲賞(ドラマ)A・R・ラフマーン受賞 
音響効果賞 候補(ノミネート) 
音響賞 受賞 
脚色賞サイモン・ビューフォイ受賞 
編集賞クリス・ディケンズ受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
監督賞ダニー・ボイル受賞 
脚本賞サイモン・ビューフォイ受賞 
作曲賞A・R・ラフマーン受賞 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS