《改行表示》17.《ネタバレ》 タイタニック号(細部は違うけど)から乗船してきたメンツ以外みんな猫になってしまったファンタジー。 ますむらひろしの可愛らしく躍動的なイメージの絵、細野晴臣の幻想的な音楽。 ストーリーは原作に沿っているが、あの宇宙空間に飲み込まれるような美しさ、絶望感、終盤の“別れ際”は或る意味原作以上のものがあるかも。この辺は映像で味わえる映画ならでは。 つうか船の件で乗ってきた女の子がスゲエ可愛い。 カンパネルラ~! 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-18 19:27:07) |
16.猫にしたのが当時は賛否両論だった。子ども向けに迎合してる、って意見があったけど、猫にしたことによって無表情が自然になってる、と私は断然「賛」だった。人間だと無表情は中間的表情というより陰気なイメージになってしまうが、猫だとほんとにニュートラルな表情となり、それが少年の純な心にピッタリする。そして賢治の世界にふさわしい。原作のイメージが素晴らしいんだけど、映画もそれを膨らませている。丘へ上る道が銀河につながっていくところ。静かに繰り返されるレールのガタンガタンのリズム。冒頭を初め、全編を通して振り子のイメージが貫いている。待合い所のメトロノーム、新世界交響楽の駅にも大振り子。ときどき流れ過ぎる輝く正四面体がちょっとつまらないのと、リンゴの皮を剥くとどんどん蒸発していく原作のイメージがなかったのは残念。ジョバンニが自分だけ違う切符を持っているあたりから忍び寄ってくる不安、「どこまでも一緒だよね」と何度も確認するあたりから、もう泣けてしまう。ジョバンニには妹を失った賢治がいるし、カムパネルラには、貧しい農民になれない地主の息子の後ろめたさを抱いている賢治がいる。そういったもろもろを静かな暗さの中で反芻していた賢治は、本当にいいなとあらためて思う。永訣の夜としての銀河鉄道。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-08-22 10:04:56) (良:1票) |
《改行表示》15.決して子供たちに擦り寄らない大人たちが子供たちのために創った傑作だと思います。 正直初見の11歳の頃は、なーんもわかりませんでしたが、作品の持つ本気度は感じたものです。だからこそ大人になって観返そうと思ったし、当時わからないながらも観ててよかったと断言できます。これからの子供たちにも観て欲しい作品です。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-12 22:29:49) |
《改行表示》14.小学校の時、先生に3回くらい見させられました。当時からこの映画が大好きでした。始終暗くて、哀しい悲しい物語をたくさん乗せた列車の雰囲気が重々しいんだけど、なんだか放っておけないような‥不安で仕方がないんだけど、最後まで見届けなくなる。カムパネルラの悲しさ、ジョバンニの悲しさがわかる気がする。最期の絶叫はやっぱり胸に迫る。あと、あの白い鳥はおいしそうだ! この映画は大人になってから初見したかったな。でも先生が見せてくれなかったらこの映画の存在を知らなかったかも。感謝だなー。 【まりんこ】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-12-14 23:32:38) |
《改行表示》13.う~ん日本アニメ最高。音楽も最高。 原作を読んだ事ないが、この世界観をアニメで作り出した コトに感服するよ。小さい頃に劇場に観に行って その時の記憶がスゴクキレイな映画とインプットされてて 最近、観直したが昔の記憶は正しかった。 それにしても80年代の劇場アニメは名作揃いだなぁ。 【突っ込み】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-05-21 14:55:12) |
12.《ネタバレ》 登場人物が猫という以外は、宮沢賢治の作品を忠実に再現してると思う。どこか哀しい雰囲気もたまらない。旅をしている気分になる。旅の終りが近づくにつれてのあの物悲しい気分である。その旅の終りが、最大の友との永遠の終りならなおさらだろう。音楽も秀逸である。 【パオ吉】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-09 22:58:37) |
11.中学生の時、親がレンタルしたのを何気なしに観て、それから返却の日までほぼ毎日観続けたのを覚えてますね。まず、音楽。これは素晴らしい。ほの明るい曲が流れたと思えば、不気味さをかもし出す「ドゥロロロロロ」なんていう音が場を盛り上げ、心臓がゾクゾクしました。絵も素敵ですし、ネコちゃんもかわいいです。ザネリがいい味出してますね……いいよザネリ。 【南の二等星】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-08-23 02:48:57) |
10.宮沢賢治の世界を見事に映像化した作品。原作は短編集で他の話も賢治の独特の世界観が漂う。特にこの話はまだ未完成だと聞く。たしかに原稿が無い旨、記載されている。それでも、これだけ幻想を心地よく味わえる作品も珍しい。主な登場人物を猫と描写したことがまた深みを与えている。挿入曲であるドヴォルザークの交響曲「新世界」家路が心に響く。小学校の下校の音楽に使われていたのでより感慨深い。当時、この曲を聴くと必ず、何ともいえない寂しい気持ちになり、早く帰らなきゃと何故かおしっこがしたくなるような感覚に襲われ焦った記憶がある。 【カリプソ】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-02-17 14:50:36) |
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9.レンタルビデオとか知らなかった幼い時に、TVで偶然みて、それから何度となくTVで見ている。不思議なときに現れ、放送していると必ず見てしまう。この世界に身を浸していたいと見ているとき思う。現実逃避に最適 【サイレン】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-11-15 09:42:47) |
8.ちょうど宮澤賢治の原作を読んだ直後に観たのだが、これってものすごく原作に忠実に映像化してますね。台詞もほとんどそのまんま。確かに退屈きわまりない映画ですが、だからといってこれをもっと明るいタッチのアニメにするのもおかしい気もするし。僕も原作を読んだ時にそれぞれの場面で「絵」を想像したりしていたわけですが、この映画の「絵」には驚きの連続だった。プリオシン海岸やアルビレオ観測所がこの監督にはこのように映っていたんだなぁ。改めて原作のすごさを思い知らされました。また読もう。 【とかげ12号】さん [地上波(吹替)] 9点(2005-10-30 11:35:43) |
7.別役実の脚色、細野晴臣の音楽、美術どれを取っても素晴らしい。なのに、なのに、なんでキャラクターがますむらひろしなんだぁーーーっ!宮沢賢治の世界を全てネコ漫画のイメージにしてしまった彼の罪は大きいと思う!! |
6.ネコであることに少しの違和感も感じない幻想的な世界。それでいて、寂静とした死の影がつきまとう。まさにこの作品自体が「メメントモリ」。死を想え…。 【FSS】さん 9点(2003-10-20 12:53:49) |
5.千と千尋は、この映画を一部ぱくっていませんか?心の中に、深く沈みこんでくる作品です。静謐で美しい。 【山本】さん 9点(2003-05-09 07:09:32) |
4.幻想的な映画です。特に音楽は耳に引っかかりました。観れば観るほどハマってゆきました。カムパネルラが去ってしまってから、ジョバンニが大粒の涙をひとつ流すところが好きです。 【りんりん】さん 9点(2002-12-09 16:12:05) |
【ハマハマ】さん 9点(2002-05-06 13:14:41) |
2.めったに泣くことのない私が、珍しく映画館の中で泣いた映画です。個人的には途中の電信技士がいらないなあと思う。それで-1点。音楽は最高です。映画を見た直後にサントラを即買いました。途中の客船が沈むところ。何で人間?とおもいながらも泣きました。最後のほうの電車の中でカムパネルラを追いかけるシーン、ジョバンニが扉を開けると前の扉がすっとしまるところ。切なかったです。 【のんのん】さん 9点(2002-03-27 12:36:03) |
1.大好きです。映画全体に漂う静かで不思議な雰囲気も、押し付けがましくない深さも本当に素晴らしいです。ラスト近くの場面は、忘れられません。細野晴臣の音楽も印象的です。キャスティングも、文句ありません(田中真弓、坂本千夏の二人は本当に少年役が素晴らしい)。原作の方はもう十年ほど前に読んだきりで、殆ど内容を忘れてしまいましたが、原作の持つ不思議な雰囲気は全く壊していないと思います。 【マーチェンカ】さん 9点(2002-02-26 00:00:32) |