11.《ネタバレ》 氣にいってます。場面の切り替えやエンドマーク、ミニチュアモデルや操演が昭和の味で嬉しい。敵役の設定もぬかりなく、しっかりと肉食獣であるギャオスの獰猛さ・恐ろしさを表現してくれてます。対して主役のガメラもまた、[主人公と心を通わせる時の優しさ演出]・[人類の味方設定]・[生物なのにジェット噴射で飛行]・[敵役怪獣と光線兵器を打ち合いながらの白昼バトル]という、安っぽくならざるを得ない条件を見事な演技力(笑)でクリアしてくれており、第二期怪獣ブームで育ったオッサン世代を満足させてくれる内容でした。ラストシーンで、『ヒーローは、僕らのためにきっとまたきてくれる。』的なセリフは同世代にとって、ツボを知り尽くした感涙もの。怪獣特撮映画で清々しい氣分になれて嬉しい。 【役者の魂】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2019-07-02 10:57:29) (良:2票) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 ガメラっ!あいつは亀か!?ロケットか!?円盤か!?いいや、彼は正義の怪獣さ!古代文明が生んだ負の遺産ギャオスを倒す、地球のガーディアン! 特撮好きの友達がまず特撮&怪獣映画入門にと勧めてくれたのが本作でした。 樋口真嗣の真骨頂とも言える超特撮と、本当にギャオス、ガメラが現れた時、人間はどうするか!?という問いに金子修介はシミュレーションのようなリアリティあるドラマで答え。そりゃもう最高の映画に仕上がっています。 力強い音楽がガメラの活躍をより際立たせ、正義のガメラが人々を救い、悪のギャオスを倒すシンプルな構図にたまらなく己の中の男の子が刺激されまくります! 是非ご覧ください!地球を汚し、ギャオスを復活させてしまった我ら罪深き人類を、それでも必死守ろうとするガメラの切なすぎる戦いをっ! 【えすえふ】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-05-10 21:50:26) |
9.小さい頃からガメラが大好きでビデオで何回も観てた。中学の頃にこの映画が公開するって知った時はかなりテンション上がった。福岡で飛び立つガメラのあの高速の回転ジェットを初めて観た時は感動したな~。 【みぢこ】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-04-08 15:15:44) |
8.《ネタバレ》 この映画は衝撃的だった。怪獣映画というジャンルの根本を変えてしまった作品かもしれない。昭和ガメラシリーズの哀しい終わり方を引きずっていた自分にとって、ガメラが福岡ドームから回転ジェットで飛び去るシーンには鳥肌が立った。ガメラ映画の復活だけでは無く、表現の斬新さに新しい怪獣映画の誕生を強く印象付けられた。今作は怪獣の存在自体に、いかにリアリティを持たせるかをテーマに作られたように思う。その言い方がとても陳腐に聞こえるのは、平成ゴジラシリーズなどが新作を製作する度にそんな宣伝文句を使っていたからだ。でもこの映画を観た後だと、ゴジラシリーズの大半は怪獣が無目的に暴れて建物を壊していただけだと気付く。今作では、ガメラとギャオスが古代に人の手によって作られた可能性を示唆し、状況証拠を提示しながらサスペンスタッチでこの生物の本質に迫って行く。ギャオスは破壊に興味は無く、種の存続繁栄のために人を食らう。しかも無性生殖で爆発的に増える恐れがある。それは過去の怪獣が持ち得なかった冷え切った怖さだ。ギャオスを滅ぼすようにプログラムされたガメラは、大きな意味では人の味方だけど、目的を果たすためなら街を壊すことも厭わない。旧シリーズで荒唐無稽にも見えた回転ジェットを「円盤のように飛ぶ生物なんているのか」という小野寺昭のひと言で見事に解決した。適度な謎を残しつつ、怪獣の生態解明と存在の説得にストーリーの大半を費やしている。それに切れの良い怪獣のアクションをシンクロさせ、さらに出演者たちの役回りも追従させる。とてもシンプルなプロットだけど、過去の作品がどうしても持てなかった怪獣映画のリアルな世界観をスマートに、しかも見応えを持って提示してくれた。まさに革命的な怪獣映画でした。金子修介監督に拍手です。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2009-11-14 01:28:44) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 『ゴジラvsビオランテ』を最後に『笑って騒ぐ、楽しいイベント』へとポジションを戻したゴジラシリーズに背を向けていた頃にビデオで本作を鑑賞した。丁寧に怪獣の強さと怖さが描かれ、皆が目的に一途に邁進し、温かみある生身の人間とその願いに応えて闘うヒーロー(言うまでもなくガメラ)の姿に感激した。子供に戻って素直に楽しめた。こういう怪獣映画を待っていた。怪獣が飛行するギミックも設定でカバーし、人の視点で話がすすみ、怪獣が実際に出現した際の人間社会の動きを綿密にシュミレートして製作してくれた事も好感を持った。『ゴジラvsビオランテ』に対抗するクオリティを持つ映画はガメラだったかと。しかもこちらは豪華絢爛な科学兵器を用いずにオーソドックスに魅せてくれた。あの感激は、この後に続く2作には更に良い意味で裏切られて別な形で発生するのだがそれはまた後のレビューで。怪獣映画にヒーローの要素をミックスして『魅せて』くれた本作、少年の心を取り戻せる。素晴らしい!! 【2011年6月28日・追記】(以下文章内容についてメールにて問い合わせ中です) 【aforkarn】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2009-08-21 20:09:56) (良:1票) |
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6.怪獣という存在を半ば不自然に出さねばならない怪獣映画という枠の中で、リアルさ・自然さを醸し出すことに成功していると思います。印象的な画面も多く、単純に楽しめました。 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-02-24 15:15:15) |
5.どちらかといえば「ゴジラ派」なので,今まで見ずにいたが凄く面白かった。ガメラを映し出す時のカメラアングルとかが凄くいいし,ストーリーもしっかりしているから,怪獣の対決だけが見せ場というわけではなく全編を通してしっかりと見せてくれた。これから2・3を見るが多いに期待できるかも。 【北狐】さん 9点(2004-07-05 11:09:17) |
4.子供の頃、ゴジラよりもガメラの方が好きでした。「俺ってカッコいいでしょ」みたいなゴジラより、弱くて、すぐやられちゃって、それでも健気に立ち向かってゆくガメラが好きでした。もちろん、クラスでは少数派で、「君って、話が判るね」っていうのは1人だけでした。そして、ガメラはお腹に3本の傷を残したまま、私の前から姿を消しました。その後、子供の頃の思い出を破壊するような、しょーもないパロディとムチムチのレオタードのお姉さん達ばかりが印象に残る、悪夢のような映画がチラリと登場した後、長い長い眠りの末、すっかり大人になった私の前に、また姿を現してくれました。ガメラは、やっぱりガメラでした。弱くて、すぐ緑色の血を流して、でも一生懸命悪い怪獣に立ち向かいます。子供の頃が甦ってきました。「ガメラがんばれ!」スクリーンのガメラの姿に、涙がじょーじょー出てきました。やっと帰ってきてくれたガメラは、怪獣が怪獣らしくいられる世界で、いきいきと動いていました。映画が終わってロビーに出ると、ちょっとぽふぽふした感じの人間サイズのガメラが子供達に囲まれて記念撮影をしてました。その、無邪気にガメラにまとわりつく子供達を見て、またちょっと涙が出そうになったので、急いで映画館を後にしました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2003-11-25 09:57:45) (良:14票) |
3.《ネタバレ》 特撮ファンとして、こんな怪獣映画が観たかった!という作品です。平成ゴジラに幻滅していたので、全然期待をしていなかった分すごく楽しめました。ラストのギャオスとの決着シーンは黒澤監督の「椿三十朗」を意識しているのでしょうが、迫力あります。 |
2.誤解と反論覚悟で言うが,この「ガメラ」シリーズは,邦画史に残るべき傑作である。子どものころ,父親にさんざんねだって連れていってもらった「ガメラ対ギャオス」にも当時えらく興奮した記憶があるが,最近見たら,空自のF104Jがギャオスの超音波光線(無茶苦茶な言葉だが)を浴びて綺麗に2つになったなど,さすがに特撮は時代がかっていたが,さすがに30年後の本作は凄い。飛行するガメラに対してスクランブルに上がったF15Jのかっこよさ!これは絶対に戦争映画だ,と思った。邦画で,これ程までにメカニカルな素材で興奮させる映画が果たして他にどれ程有ろうか。 【koshi】さん 9点(2001-10-26 20:06:58) |
1.円谷特撮作品の古き良き伝統とその香りを継承しつつ、従来の怪獣映画の殻をものの見事にブチ破った作品として高く評価しておきたい。 ミニチュア特撮の精密さやその見せ方の旨みばかりでなく、本編の人間ドラマと特撮部分との違和感もなく、実に完成度の高い作品と言える。 【ドラえもん】さん 9点(2001-08-25 23:14:49) |