6.《ネタバレ》 このサイトでは意外にも点数辛いですが、私にはツボにど真ん中直球ストレート、と言う感じでした。まずホフマン、明らかに伝説のプロデューサーであるロバート・エヴァンスがモデルで、彼の親友でもあるホフマンが嬉々として演じているのが観てて楽しい。何かと胡散臭くみられがちなプロデューサー業のペーソスが漂っていました。そしてデ・ニーロ、この髭ずらの謎の男は『エンゼルハート』の悪魔ルシファーのセルフコメディではないでしょうか。本作では一応人間なので魔力はみせませんが、CIAの追及をかわすシーンでは「悪魔の様な弁舌」を披露してくれます。 ブラックユーモアと痛烈な皮肉が利きすぎているところもありますが、9.11やイラク戦争のはるか以前に製作されていることは驚きです。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-11-03 21:56:27) (良:2票) |
5.たまたま大統領選挙も近いし、と思って観てみました。正直もう少し辛口かな、と予想してたんですが、実際のところはこれで限界でしょうね。デ・ニーロはやっぱり凄いいい味出してますし、わたしは基本的にダスティン・ホフマンって大根だと思ってるんですけど、こういう風にハマると凄いのがこの人の唯一の良さなんじゃないでしょうか。ストーリー的には後で火を吹きそうな地雷を山ほど仕込んだ割には尻すぼみ感は否めませんが、どれが火を吹くか?とワクワクしてたら思わぬところから足元を掬われるみたいな仕掛けに心地よいヤラレタ感がありました。配役とプロットからどうしてももう少しハードなものを期待してしまいやすい作品ですが、運びもタイトだしきちんと良く詰めた作品ですよね。長年、バリー・レビンソンだけは信用しないと心に誓って来ましたが、やれば出来るじゃない、って感じでした。なかなか面白かったです。 【anemone】さん 9点(2004-09-05 03:50:52) |
【ムート】さん 9点(2004-07-11 06:11:54) |
3.ふふふ。公開当時は、こういうのを待っていた!って感じだったんだよね~。そのころ某大統領の某スキャンダルがありましたからね~、グッドタイミングで作られた映画だったわけ。内容はブラックでシュール、エンディングも私としては納得できるものだった。国家が利用し、そして国家にとって都合が悪くなった存在の行く末は・・・それがダスティン・ホフマンなんだけど、その何日か前に「レインマン」をビデオで見てたから、映画の中でべらべら喋り捲るホフマンにものすごいギャップを感じ「うるせーよ!(笑)」ってくらいに笑わせてもらった(笑)これが製作された頃は、まだハリウッドも健全だったと言えるんだろうけど今はどうなんだろうね。今じゃ突っつく人がマイケル・ムーアしかいないからなあ(苦笑。あ、ムーアはハリウッドとは違うか)大量破壊兵器はなかったということで決着しそうな今だからこそレンタルででも見て欲しい映画。ニュースにしろどんな情報でも人の手を介して伝えられる以上、鵜呑みにしてはイケナイ。そしてこの映画も、鵜呑みにしてはイケナイ(笑) 追記:南浦和で笑う三波さんの締めのコメント見て、そう言えば今の大統領は「藪」だよなあ、とミョ~に納得してしまった私。全てはハイド・イン・ザ・ブッシュ。ザバダック。 |
《改行表示》2.四月一日のレビューということで、この映画を選択。しかし、途轍もなくヤバイねー、この作品。こんなの撮って、関係者とその一族郎党はみな21世紀を無事に迎えられたのだろうか。一人消されたとかいう穏やかならぬ話も漏れ聞こえてきているがどうなのだろう。くわばらくわばら。前半、うまく練りこまれているなと思えたストーリーが、後半やや破天荒な展開で妙に恐ろしく、話を作り過ぎているのではと感じたが、実話だったと聞かされれば引き下がるよりしかたがない。事実は小説より奇なり。私に云わせれば、この作品は、映像プロデューサーという現代の魔法使いが、米国大統領選で、一世一代の秘術を尽くしたのを描いた、A級ホラーの傑作、ということになる。もっとも巷では、B級法螺映画とのウワサがもっぱらのようだ。真相は藪の中。観て判断していただくよりない。 【南浦和で笑う三波】さん 9点(2004-04-01 02:14:25) (良:1票)(笑:1票) |
1.1回見るだけならまあ5点ってとこか。面白さがわかったのは4回目くらいからかなぁ。いつでも肩の力を抜いてる2大スターの演技、さりげなくコミカルな紅一点のアン・ヘッチ、そして戦争キャンペーンソングの収録シーンでメチャメチャ楽しそうに指揮棒を振ってるレビンソン監督…やってるシチュエーションとのズレが最高。最高っす。ある意味、難解な原作を笑えるホームコメディタッチにしちゃったキューブリックの『ロリータ』路線に近いかもしれない。ただ絵としての華がないから聖域入りならず。1点減点するけど、何度も味わえるスルメ的な美味しさを持った映画です。 【エスねこ】さん 9点(2004-02-18 00:46:59) |