9.《ネタバレ》 それはそれはとても純粋な気持ちにさせてくれます。
高校生同士の青春ラブストーリーなのですが、
そこに 主人公キースとその父・兄妹・家族の信頼と愛情、
さらには はみ出し者同士の友情を、とくに前に押し出すことなく上手く織り交ぜ、
主人公3人それぞれに抱える見栄やコンプレックスを個性豊かに表現しており、
適度な展開で無駄なく物語が進行し 非常によくまとまった映画。
見た目や性格・言葉づかいなど男勝りな役柄にもかかわらず、
恋心からなる乙女のその複雑な内面と表情をとても繊細に演じているワッツ役の
メアリー・スチュアート・マスターソンが最高に可愛いです。
ラストの名台詞からプレスリーのカバー曲が流れるエンディングとその余韻は、
なんとすがすがしいことでしょう。
ずーっと心に残る一作。