9.《ネタバレ》 聴けば聴くほど酔いしれる音楽。ほとんど歌いっぱなしっていうのも「ジーザス・クライスト・スーパースター」ファンの私には違和感なし。原作では歌わないラウル君が映画では滅茶苦茶上手だった。クリスティーヌが二人の男性の間で揺れながらも怪人に強く惹かれてしまうのは、やはり怪人の煌めく音楽的才能、音楽でクリスティーヌに激しい愛を伝える表現力を彼が持っているからだと思います。ミュージカルだから仕方ないけど、男性二人とも歌が上手いと、「怪人の作った曲をクリスティーヌが完璧に歌い上げる、お互いにかけがえのない存在」という設定がやや弱く感じられてしまいますね。でも全体に豪華で煌びやかで大好きな映画!初めて愛を知った怪人が身を引く終わり方がちょっと寂しいのと、怪人の天才建築家としての側面があまり強調されていなかったので-1点。 【ジャクリーン】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-07-16 16:58:46) (良:1票) |
8.何よりも、映画化ということに対して臆せず、舞台通りに映像世界全編をオペラ調に仕上げ、完成させたことに、「オペラ座の怪人」という神々しいまでのオリジナルに対する尊敬と自信が感じられた。台詞のほとんどが歌唱によって紡がれることに違和感を持つ人もいるようだが、そのことこそ、この作品を映画化する“意味”だと思う。舞台を見たことは無いのだけれど、歌で語らずして何が“ファントム”かという盲目的な概念を知らぬ間に植えつけるこのキャラクターの哀しく切ない存在感は凄い。文芸的な映画だけにある程度のかったるさは覚悟していたのだけれど、そんなもの微塵も感じさせないテンポの良さと、極めて完成度の高い映画世界に呑み込まれる。 【鉄腕麗人】さん 9点(2005-03-23 00:17:35) (良:1票) |
7.舞台モノというのは舞台で見たほうが迫力があるものですが、この映画は映画であるという利点を使用して実に胸に迫る映像と効果の連続で魅せてくれます。冒頭で銅版画を思わせるパリの街並みにググっと寄っていって次第に立体的になっていく映像の見せ方などは、古典的かつ新鮮で凄く感動しました。思わず「おー」と呟きました。隣の嫁は「ああ」と感嘆してました。とにかく大感動。クライマックスでオーケストラの大洪水が寄せてきたと思ったらサっと音が引き、次の瞬間オルゴールが奏でられるのですが、あれはもう反則でしょう。オルゴールの音色が鳴った瞬間、ブワっと涙が溢れました。マスカレードの場面も圧倒されましたが、今まで映像化された歌劇をなぞったような手法が多かったのが残念。ただ、これは舞台であり映画であるという二面性を最大限生かそうとしていた作りこみとこだわりがビシビシ感じられたのが良かった。ともすれば中途半端になりがちですが、舞台を表現する平面的な場面と、映像を表現する暗闇へ向かう奥行きの場面のコントラストが良かったと思う。まるで長い夢を見ていたかのような映画。終わった後ほとんどの観客が(年配の方が多かったです)席を立たずエンドロールを最後まで見ていたのが印象に残りました。歳取ってからまた夫婦でスクリーン上で見たいと思わせる、そんな映画です。大傑作。 【DeVante】さん 9点(2005-02-07 07:38:48) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 ニューシネマ好きの自分には、「ファントム・オブ・パラダイス」から この話に興味を持ちました。 あの有名なBGMは公開当時、街のあちこちで聞こえてきてた。 それくらい存在感があった映画ですが、やっと鑑賞♪ あこがれのオペラ座の内装が、これでもかというくらい活かされていて、 (天井まで映してくれなかったけど)堪能しました。 ストーリーも有名な話なので、飽きさせません。 10点と行きたいのですが、大物俳優が出てなかったのが、ちょっと残念。 ミュージカルだから、実力重視のキャスティングですな。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2024-11-02 18:18:24) |
5.数あるリメイク映画の辛いところでもあるのですが、こう言う昔からの名作は、ストーリーを知ってるだけにいかに映像や演出であらすじ以外の物で見ている人を魅了出来るかって事が課題となると思います。多分私以外でもこの作品を映画館まで見に行った人は「映画」としてより「ミュージカル」として期待して見に行ってるはずだと思います。気持ちをゼロに戻し、あえてストーリーを知らない振りして見るのは難しいことですが、ソレが出来ればとても素晴らしい映画。何も知らずにこの映画を見たら「なんじゃこりゃあ!?」ってびっくりする人が多いでしょう。でもこれをきっかけにミュージカルを好きになる人も私の周りにたくさんいました。ファントムが格好良すぎないか?との声もありますが、この物語の主人公はやはりファントム。実際悪い奴か良い奴かは解らなかったのですが、やはりどうせ心に残る映画ならイケメンのほうがいいでしょう。仮面舞踏会のシーンが最高に素敵でした。ビバマスカレイド! 【エルキュー】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-12-13 13:45:00) |
4.ほとんど歌ばかり、だんだん飽きてくるが、映画としてのインパクトは抜群 【甘口おすぎ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-07 20:43:16) |
3.《ネタバレ》 四季の舞台が大好きなんで、点数も甘めになってしまいます。よくぞ舞台を”そのまま”映画化してくれました!マスカレードのオルゴールの音色、シャンデリアが一気に上昇し蘇ってゆくオペラ座。もう映画の始まりからラストまで引き込まれっぱなしでした。DVDに吹き替えが入っているならファントムは市村さん希望なんて無理言ってみたりして。 【光路郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-30 00:45:03) |
2.僕はこういうの結構好きです。上映時間のおおよそを歌っている。だから苦手な人もいるかもしれない。しかしだ、もしこの作品を歌わずして作ったらどれだけ味気ないことか考えてもみてほしいと思う。それに第一、普通に演技して映画作るより、歌って映画作る方が難しいじゃない。だから完成度も高いと思うし、他の作品とも何か違うものを感じるわけです。 【000】さん 9点(2005-03-27 11:47:00) |
1.期待通りでした。もう、正にこんな映画を待ってたんです。衣装も装置も音楽もこれでもかってくらい派手で良い!どっぷりオペラ座の世界に浸りきることが出来ました。ファントムが悲しい。切ない。あの泣きそうな表情…。思い出し泣きしそうです…。そして、やっぱり音楽は最高ですね。つい歌ってしまいます。頭から離れない。私的に、良くも悪くも期待を裏切らない映画でした。 【M・M】さん 9点(2005-03-15 22:18:23) |