2.《ネタバレ》 何だか伊藤大輔の傑作「忠次旅日記」シリーズを思い出す。
勘助を倒し凶状旅の道を歩む次郎長一家。
凶状の楽烙印は次から次へと苦労を引き寄せる。
敵に追われる凶状旅の苦しさ、
そんな中で倒れるお蝶、
治したくても金が無い、
かくまってくれる場所も無い、
救った恩人から返される仇・・・とにかく涙なくしては見れない。
お蝶の代わりを務めると言わんばかりの女傑お園の登場。
いや、現にみんな泣きまくっているし。登場人物がうっとおしいくらい泣きまくる。
山道での逃走劇は圧巻だ。
石松もみんな一斉に泣きだす。
旅の辛さに泣いたのか。それとも死が迫るお蝶を想い泣いたのか。
これほど想像力をかきたてるほど男たちが泣く映画もそうそう無い。
笑いあり涙ありの第六部。