1.「本作は、ふんだんにお金と時間をかけて職人に作りこませた超迫力のCGと音響のみに集中していただきたいという熱い思いから、それ以外のゴチャゴチャした余計な要素を一切カットしてお送りさせていただいております」という映画。
よって本作は「これはロボットのCGクリップ集じゃないんだよ!」とギリギリのところで言い訳できる程度のストーリーや構成、人物描写しか持ち合わせておらず、そのあたりに期待している人にはまったくオススメできない。ただしそのぶんCGと音響に関しては、期待を圧倒的に超えるレベルで提供してくれる。
前作は残念ながら劇場に足を運べず自宅の21型のテレビで観たのだが、変身するロボットがなんかガチャガチャやってて、おっぱいの大きい女の子と主人公が走り回るだけのとんでもないクソ映画。正直なところ、「マイケルベイのアホボケナス!マイケルベイに期待した俺のアホボケナス!」と思った。
しかしIMAXで観たコレは(ショボイと言われている川崎だったにも関わらず)、その「ガチャガチャ」のレベルが天井知らずのクオリティ。やはりおっぱいの大きい女の子と主人公が走り回るだけの映画なのだが、「ガチャガチャ」の一点押しで150分間持っていかれてしまった。これはすごい。アホすぎる。こういう映画を作ってみようと思うやつは並のアホだと思うが、実際につくってみんなに見せてしまうやつは、並大抵じゃないアホだと思う。狂ってる。ここまでやれることに敬意を表します。
というわけで久々の9点。ただしIMAX限定。ふつうの劇場で観たら6~7点、DVDで観たら4~5点くらいだと思われる。それくらい、いい環境で観ないとミもフタもないある意味、画期的な映画。
売店で買ったバターのたっぷりかかったポップコーンをポカーンとあいたクチにひたすら押し込み、延々と繰り広げられるドンチャカ騒ぎを前のめり・後ろのめりを繰り返しながら享受するのが正しい鑑賞方法であります。