1.《ネタバレ》 撮影手法等についてはわからないが、文学的で美しい作品だと感じた。
純和風、日本の風景をこれでもかと映し出し、その風景に日本の美しい女優が入り込む。
これこそ、外国人が絶賛しそうな映画でもある。
オムニバス的であり、命のバトンである物語の見せ方もまあ良いと思う。
正直、繋がりは薄いし、もう二人くらい削って深味のあるストーリーにした方がいいんでないの?とも思うが、この映画では映画のストーリーより、皆の命は自分らのオカンのストーリーがあってこそなんだよって投げかける事が重視されているのだと思う。
観ながら自分の母や、祖母の若い頃の物語を想像させられた。
幾千ものストーリーの一つの結果、経過として自分がここにいるのである。
そう考えるとなかなか感慨深いなーと思うのだった。
本作では、貧困等の経済的側面にはふれず、女性たちの心の問題にのみスポットをあてて、最終的には、生命の賛歌となっていることから、反少子化ムービーとも言えるかもしれない。とりあえず、オカン、結婚前の女性、妊婦等の女性を勇気づける一本になっているんじゃなかろうか。
俺だって子ども産みたくなったもん。