5.《ネタバレ》 「1+1=2」だよね?と弟が言った少しあと姉が言葉を失う・・・最初なんのことか分からなかったんですが、姉よりちょっと遅くその意味を理解しました。しばらく頭が混乱しましたが、最後すべてつながったときの衝撃はハンパないです。自分がもしこの母親の立場だったら、真実を知ったこの双子と兄は、、それぞれの立場になって考えるとしばらく動けませんでした。物語は静かにたんたんと進みますが、最後まで見て損はない映画です。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-27 20:57:59) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 冒頭で、男の子が丸刈りにされるシーン。その瞳の力にまず心を鷲掴みされた。 そして話は現代に戻り、母から双子への奇妙な遺言。 約束を果たすまでは、自分に墓碑銘はいらないと。 娘は憎しみと共に父親を探しあて、息子は憐憫と共に兄を見つけ出す。 自分たちの出生の秘密を知れば、確かに憎むべき対象などいなくなる。 母は双子達を通して、手放した息子との約束を果たす。必ず迎えに行くと。 母自身が迎えに行くことはできない。それはお互いにとって不幸過ぎる。 内戦に人生を翻弄された母も、父も、息子も、誰もが被害者だということを強烈に突きつける。 こんな力のある映画はなかなかない。 |
3.《ネタバレ》 しんしんと積もった雪がいつしか強固な雪塊となるかのように、一つ一つのシーンが積み重なり、圧倒的なパワーをもって必然的なラストへと流れ込んでいく。とてつもない憎しみと、とてつもない愛情とは、同時に併存しうるという、現在と未来へと向けたメッセージ。そもそも、子供が一人でもストーリーの維持は可能であるのに、なぜあえて双子という設定にしたのか、終わってみるとよく分かる仕掛けになっている。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-06-10 19:44:04) |
2.この映画は魂揺さぶります。彼の地には「平和」という言葉は存在しているのだろうかとずっと考えていました。トラウマになるのでもう見ることはないですが深く心に残ります。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-05-02 13:09:05) |
1.《ネタバレ》 最初の方は筋道が見えず、バラバラの物語が投げ出されているように見える。だが、すべてのピースが組み上がると、その意味と悲劇が分かる。
■最初は「なぜこんな謎ときみたいなのを死んだ後に子供たちにさせるのか?」と、これは映画を面白くするための設定なんじゃないか、と思って見ていたが、最後まで来て、なぜ母がそういう行動をとったか、がピシッとはまって、同時にその悲しさが見えてくる。
■こんな悲劇に会い、しかもそれを誰にも言わずに半生を送ってきたというのは本当に想像を絶する。いささかやり過ぎな設定だが「報復に報復で応える無意味さ」を引っ張り出す設定ではある気がする。 【θ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-07-11 00:58:25) |