1.《ネタバレ》 荻上監督作品の持ち味であるのんびりとした雰囲気が、どうしても暗くなりがちな作品のテーマを上手く中和している。
マキオ(桐谷健太)が、リンコ(生田斗真)に惚れたきっかけを語るシーン、
私はリンコが凛とした横顔のサユリ(リリィ)の背中を優しく拭いてあげる描写に何故だか涙が出てきて仕方が無かった。
何と言う優しさ・慈愛に溢れたシーンなのだろうか。
他にも名シーン(例えば、児童相談所の調査員がリンコが優しくトモを慰めるシーンを見て通報が誤報だった事を理解し、表情を和らげる描写)は多々有れど、このシーンだけでも私は劇場に足を運んだ価値が有ると私は思った。
トモ役の柿原りんかは逸材。将来が楽しみだ。