3.ダメ男の身勝手な妄想みたいな甘ったれたこの映画を見て堕落こそすれ人間性の向上は望めないでしょう。展開的に唐突で不自然なところもあったりするんですが、あんまり突っ込み入れてもしょうがないと思える都合のよいメロドラマみたいな話です。好き嫌い別れると思いますが、わたしゃ雰囲気からしてお気に入りの作品です。この映画がコケたのが納得いかないくらいです。こんなのダサいという映画通の方がたくさんいらっしゃるのでしょうけど、映画的高揚感とでもいうようなものが湧き上がってくるシーンがたくさんあると思うんですよ。ナタキンの綱渡りの場面とか路上での群集のダンスシーンとか・・・。歌わないミュージカルって感じですかね。私は映画には現実逃避を求める性分なのでこういうの好きです。