1.《ネタバレ》 登場人物の一人一人が実に丁寧に描かれている、「端正」な家族群像劇。好きなシーンは三つ。スティーヴ・マーティン演じるジルが、息子の為「カウボーイ・ジル」に変身する所と、ニック・モラリスが愛想を尽かして出て行った奥さんの前で結婚式の歌を歌う所、そして終盤で、姉がいじめられていると勘違いした幼い弟が学芸会の舞台に上がってしまう所。「家族をやってく」という、決して楽なことばかりでない人生の営みをきめ細やかに描きながら、「でも子供を持って親になる人生って、案外悪くないよ?」と優しく語りかけてくれる(最後のおばあちゃんの言葉は圧巻)。この作品、男性か女性か、或いは既婚者か未婚者かで見方が分かれると思うけれど、未婚者のワタクシは、かなり結婚したくなったぞ・・・そうだ、明日、プロポ-ズしよう、池脇千鶴に(妄)。