1.なんだろ?。とにかく心が暖かい。純粋な作品が嫌いって人に昨日会って、次の日こんな純粋な作品見て「やっぱり良いわぁ~」って思っている私。人それぞれ、純粋の基準って違うと思うけど、個人的な感想は、混じりっけのない「水」みたいな印象を受けた。クロはあくまで「学校に住み着いた犬」これは、始めの置いてきぼり以外は、最初から最後まで立場は変わらない。物語自体はクロを中心とした周りの人々の青春物語である。なので「人のやさしさ、人のあたたかさ」を強く感じる作品に仕上がっている。当たり前の事だが、人が集まると「人はいて当然」な存在になってしまう、しかし、そこに一匹の犬が入り込んだら「大切な存在」という位置づけになっていく過程に、人の心の不思議さを垣間見た気がする。なんだろ?。クロが生涯を全うした時、哀しみではなく、あたたかくてやさしい涙が溢れた。素敵な、すてきな作品でした。