6.最近見た映画の中で最高に気にいってます。ケーブルTVでやってたのを偶然途中から見て、題名も役者もなんにも知らないまま、15秒ではまり、「これは…!」と直感しました。自分に真にフィットする映画というのは、ほんの一部見ただけでわかるものです。部分に全体が反映されてますから。(のちに再放送を最初から見て、ますます感動しました。)この映画を「○○もの」という視点からしか見ないのであれば、確かに中途半端な出来に思えても仕方ありません。でも僕は映画というものは、監督の想いを時間に彫りきざんだ彫刻のようなものと考えるので、その観点からは非常に完成度の高い作品だと思います。僕はビデオに録って5回見ましたが、一旦見始めると、ソリッドな演出とそれに応える役者のうまさ、絶妙な人物配置、画面から漂う香気、などなどに惹きつけられてしまって、途中で止めるタイミングを見つけられません。正直音楽などなくても、音楽を聴くように最後まで見れてしまいます。エンディングに流れる曲は、数百年を孤独にさまよってきた魔女のラブソングだと思います。そこからさかのぼって本編に想いをはせると、とてもわかりやすい物語だった、という気がしないでしょうか。と「東京物語」の原節子とか‥まあここにあるReviewの多くには、全くもってショックを受けました。それが本音です。どうせ「優越感でものを言ってる!」みたいな誤解を受けることを覚悟で書かせてもらいました。 【Nashua】さん 9点(2002-08-06 16:00:24) (良:2票) |
5.悪魔儀式をテーマにしているが、ポランスキー自身の夢の世界ともいえるかな。米国へ一生入国できないポランスキーという立場を思うと、コルソがポランスキーの分身だろうね。NYからバルカンの依頼で欧州中東各地を旅し、ポランスキー好みの美女と出会い、ミステリアスな関係が徐々に出来上がっていき、最後には夢の世界へ消えていく。映像美、デップらしい味わい。コルソのファッションにも注目だ。紺色のソフトスーツ、旅行バッグはスーツケースなどといった無粋なものではなく、欧州の軍用よれよれ布袋。いつも提げて本を持ち歩くのに使っているショルダーはおそらく仏軍あたりの弾薬バッグ。それをどさっと置いたり。しわくちゃのタバコを吸い、バーでの支払いはしわくちゃの紙幣。酒はウイスキーのストレートかロック。行きつけのホテルを持ち、コンシェルジュとコネを持ち、チップで意のままにコンシェルジュを使う。だが、2枚目007のボンドと違うのは地味であり、恰好つけていないところ。それでも、この男、隙はなく有能。まさに男にとって理想とするようなキャラではないだろうか。そういう目でもう一度映画を見るといい。 さらに、DVDでポランスキー自身の解説が聞けるのだが、様々な場面で特撮というかSFXのような手法を多用していたことに驚かされた。また、ポランスキー自身の映画観がわかって興味深い。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-07 22:41:06) |
4.音楽とか映像がなんとも洒落てる。 ズッコケ眼鏡になっちゃてるデップがイイ雰囲気です。 【たーしゃ】さん 9点(2003-12-08 00:34:28) |
3.ジョニー・デップが好きってことあるけど、三回ぐらい見た好きな映画。最後あのゲートの先に何があるかってことは明かされないから良いんだと思う。それはみんなが色々想像すればいいことで、ゲームに勝ってたどり着いた、終わり。それでいいと思う。その過程もわくわくして楽しめた。 【べランス】さん 9点(2003-04-29 14:08:53) |
2. なんだか偶然にcsn1で見たのですが、良かったです! 確かにお話は難しくって、後で映画批評なんかを読んでやっとわかったのですが、雰囲気がとにかく好き♪ そして主人公のディーンが、ものすごくカッコ良いのです。ただの中年男のはずなのに、したたかで可愛くて、すごく魅力的。ジョニー・デップが好きになりました。 【ディード】さん 9点(2002-09-07 21:09:14) |
1.すごく解りやすいストーリーだと思うし、雰囲気も好き。ああいう古書の鑑定とか、挿絵のエッチングみたいなものが好きなら文句なく観れてしまうのかも。個人的にはオチも好き。サントラが超欲しいんですけど。 【のびた】さん 9点(2002-09-05 15:12:16) |