3.《ネタバレ》 素晴らしい!苦しむ人々達の一通の手紙にかける想い。必ず、世界は良くなる、と思い続けている想いがストレートに伝わる。気ままに生き、他人のことなどお構いなしの無情な旅人が、人々にふれあい、愛や希望を人々から受け取り、次第に彼自身が変わっていくさまが、そして彼自身が世界に希望を持たせようと奮い立つ演出がとてもいい。しかし難は対する悪役としての存在が「一人」だったこと。安直すぎるしリアリティに欠ける。他のさまざまな困難や葛藤など盛り込んでほしかった。その為スケールが小さく、こじんまりとした印象になってしまった。ラストもありがちで子供っぽい。しかし、それを補うほどにテーマ性に満ち溢れた良い作品だった。