11.《ネタバレ》 本作の少し前にはボニー&クライドという、罪を重ねながらの男と女の逃避行モノがあっただけに、
本作を初めて見た時にはボニー&クライドを思い出しながらの観賞となってしまいましたが、
その中に描かれる男と女、クインシー・ジョーンズのクールな音楽、マックイーンのクールなカッコよさ。
それだけでなく本作は女の方もカッコいいんです。
内に秘めたる意志の強さを感じさせるアリ・マッグローの表情、その目ヂカラ。
マックイーンと見事に渡り合っている。
どう考えても2人は破滅に向かっているとしか思えない。
しかし。最後に出会ったおっさんとのラストのやり取りがいい。
ずっと張りつめていた作品の空気を最後の最後に緩める。
ニューシネマの時代にあって、それに抗うような真逆を行くラスト。
これもまた反骨の人ペキンパーらしくていいのではないか。