1.《ネタバレ》 やられましたー。泣けるとは聞いてましたけど、その泣かせようとする策略にひっかかってしまいました。まずは、船で元気よく手を振り、にーにーに会えるうれしさから小さくジャンプする長澤まさみさんに心を奪われてしまいました。そしてずっと無駄なく進んでいくストーリー展開。私は普通ちょっとの隙さえあれば映画の途中で数分間くらい寝てしまうのですが、この映画ではそんな暇はありませんでした。カオルを大学に行かせるためにと一生懸命働くにーにー。それを見てられず、少しでも家計を助けようとこっそり働くカオル。それを知って、怒るにーにー。その兄弟愛に目に涙が… 台風で部屋が壊され、怖くて怖くて泣き叫ぶカオルの部屋に、玄関を叩く音が。「ドンドン、ドンドン」 まさか、まさか。涙が2滴流れてきました。兄妹… 血がつながっていない兄妹… 小さい頃に一緒にとても苦労した兄妹… そのつながりの深さに2滴。でもその後がちょっと… この台風の日にちょうど倒れるなんて都合よすぎじゃないですか。今までそんな気配なかったのに、いきなり死ぬまでいくなんて。妻夫木くんがちょっと咳するシーンはありましたけど、それくらいで死にますか!? でもそんな気持ちを吹っ飛ばしてくれるようなラストが待ち構えていて、最後には涙がダァーっと。こういうあとからわかる新事実みたいなのに弱いです。歌の歌詞だから仕方ないですけど、妻夫木くんを死なせないで、これくらい涙を流させることができる映画ならば10点でした。