ガールズ・ステップのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ガールズ・ステップ

[ガールズステップ]
Girls Step
2015年上映時間:115分
平均点:7.70 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-09-12)
ドラマ青春もの学園もの音楽もの小説の映画化
新規登録(2015-09-14)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2024-09-21)【イニシャルK】さん
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監督川村泰祐
キャスト石井杏奈(女優)西原あずさ
小芝風花(女優)片瀬愛海
小野花梨(女優)小沢葉月
秋月三佳(女優)岸本環
上原実矩(女優)貴島美香
松浦雅(女優)倉田結衣
大東駿介(男優)奥田知哉
音月桂(女優)藤原涼子
山本裕典(男優)大久保慶太
塚本高史(男優)ケニー長尾
磯村勇斗(男優)池辺保
松本穂香(女優)
脚本江頭美智留
音楽遠藤浩二
津島玄一(音楽プロデューサー)
製作木下直哉
東映(「ガールズ・ステップ」製作委員会)
集英社(「ガールズ・ステップ」製作委員会)
読売テレビ(「ガールズ・ステップ」製作委員会)
木下グループ(「ガールズ・ステップ」製作委員会)
東映ビデオ(「ガールズ・ステップ」製作委員会)
プロデューサー遠藤茂行(エグゼクティブプロデューサー)
制作東映(制作プロダクション)
配給東映
編集松尾浩
あらすじ
ある日、体育の必修科目であるダンスのテストを欠席した高2の西原あずさ(石井杏奈)は、体育教師の藤原涼子(音月桂)から、同じくテストを欠席した片瀬愛海(小芝風花)、小沢葉月(小野花梨)、岸本環(秋月三佳)、貴島美香(上原実矩)と一緒に、商店街のイベントでダンスをすることを命じられるが、その4人はクラスで目立たず友達のいない"ジミーズ"と呼ばれる女子ばかりだった。ダンス経験のない5人を教えるため、ケニー長尾(塚本高史)がコーチとして就任し、5人は練習に励む。
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3.《ネタバレ》 『ストリートダンス』とは『自由な生き方』の象徴。誰もが憧れますが、簡単に出来ることではありません。諸々の事情により雁字搦めになって生きるのが常。人が社会生活を営む以上、対人関係の悩みを排除するのは困難です。彼女たちが当初ダンスに没頭したのは、地元イベントでの小さな成功体験もさることながら、自由に対する潜在的な欲求があったからと推測します。孤独の恐怖、愛の渇望、家庭の事情。踊っている間、彼女らは束縛から逃れられたのでしょう。ただ、これは一種の『対症療法』。抱える問題が肥大したことで、彼女らは対症療法さえ諦めました。このままダンスを辞めても、元の生活に戻るだけ。理論上、損も得もありません。しかし踊る事の楽しさ=自由に生きる喜びを知った者が、牢獄に戻れるはずもありません。再び踊る事を決意したのは、必然だったと考えます。それぞれが悩みを吐き出した事で、自らを縛る鎖の正体も明確になりました。敵を知り己を知れば百戦あやうからず。『しがらみ』『固定観念』『偏見』を克服するのは容易ではありませんが、彼女らは戦い方を知ったはずです。『ステップ』とは人生の階段。泣きながら、ぶつかりながら、JKは軽やかに、でも力強く、階段を昇っていきます。隣に同志がいる幸せを噛みしめて。
本作はスポーツ青春ドラマの王道フォーマットを利用しています。あとはモチーフとなる素材やキャラクターの魅力如何。『ストリートダンス』は、素人目にも良し悪しが分り易いため、かえって難しい題材だった気がしますが、努力の過程を重視し、パフォーマンスの見せ方も工夫し、クライマックスでは十分なカタルシスが得られました(最初の失敗ステージの方が、実は見応えがあったりします)。キャラクターについては、文句なしで大拍手!ISSAと見紛う塚本高史は雰囲気満点。ジミーズ5人はみな嫌味なく、等身大の女子高生を活き活きと演じてくれました。個人的にツボだったのは、岸本JK(メガネちゃん)。モッサリ具合が愛おしく、出番が少な目な分彼女の一言一言が重く、心を掴まれました。「一緒にやろうと誘ってくれた言葉は一生の宝物です」は号泣案件です。最後に一つだけ苦言を。超危険な“坂道自転車暴走”は“心の開放を表す比喩表現”として許容しますが“親に内緒の流産”は娘を持つ身として見過ごせません(昭和の学園ドラマだと割と普通だったりしますけど)。これは子どもたちを責めるより、非常事態に頼ってもらえない親が不甲斐ないと感じます。何の為の親だと。血縁に甘える事なく、家族内でもきちんと人間関係を築く努力をしなければと自戒します。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 9点(2020-07-25 17:28:58)(良:1票)
2.《ネタバレ》 小芝風花さん目当てで行きました。最初は目立たず他のキャストさんと被って顔が見えなかったりしていましたが、中盤の小芝さんの体当たりの演技と健気な姿に心を打たれ涙が止まりませんでした。映画としては導入が入り込みやすくこれは傑作だと思いましたが、主人公が葛藤を始めた中盤から物語の進行が大きく停滞してしまいます。そこで小芝さんが鍵となり皆が感情を吐き出す事で一つにまとまり、止まった物語が再び回り出した事がとても素晴らしかったです。勿論みんなの演技もとても良かったです。
DAIMETALさん [映画館(邦画)] 9点(2015-12-06 23:45:06)
1.《ネタバレ》  毎度のよくあるみんなで頑張ってひとつの事を成し遂げました系青春映画。ベタで固められた、予想通りの展開の世界。

 中盤にマイナスのベクトルを与える時間が長過ぎ、そしてそれを打開するためのきっかけとなるエピソードが重過ぎな感じはします。もうあと10分短くして映画全体の重量を軽減した方が良かったのではないかとは思います。割合的にダンスのウエイトが軽くなってしまっていますし。
 チアリーダー達の悪役的ポジションだとか、塚本高史の挫折したダンサーだとか、形骸化されたワンパターンっぷりはもう少しどうにかならなかったのか、とも思います。

 だけどメイン5人がキラキラと魅力的に輝いていて、いつまでも見ていたいと思う、それに勝るものは無いのです。ほんの短いひとときを歓び楽しみ苦悩して生きる5つの個性。等身大の葛藤を経た上で晴れ舞台に立つ5人の美しさ、それをちゃんと捉えただけでもこの映画は尊いのです。

 『ソロモンの偽証』ではホラー扱いされていた感のある石井杏奈が、『魔女の宅急便』で魔法使い少女だった小芝風花が、ここでは普通の少女としての生を見せる、その普通である事の大切さが彼女達の姿を通して伝わってきます。

 同じ鎌倉を舞台にした『海街diary』にはそのロケーションの描き方に違和感を抱いたのですが、この作品ではその違和感があまりありませんでした。意識して観光地的なる鎌倉を排除した『海街~』に対して、こちらはベタな観光地風景がバンバン登場するものの、そこを生活の場として生きている、そこに調和している少女達の姿があったから違和感が無かったのかな、って気がします。考えてみれば自分の日々の生活からベタだからと言って渋谷のスクランブル交差点や六本木ヒルズを意識的に避けたらそれはそれで不自然ですしねぇ。

 今は邦画が作られ過ぎな気がして、そんな中では埋もれてしまう作品も多々ありますが、これは埋もれてしまうには惜しい作品。同ジャンルの名作・傑作もいっぱいある中、これも善き日本の青春映画の姿を示していました。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2015-09-22 21:45:42)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.70点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6220.00%
7220.00%
8330.00%
9330.00%
1000.00%

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