シン・ゴジラのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シン・ゴジラ

[シンゴジラ]
(モノクロ版タイトル:シン・ゴジラ オルソ)
GODZILLA Resurgence
2016年上映時間:118分
平均点:7.25 / 10(Review 222人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-07-29)
公開終了日(2017-03-22)
SFシリーズものパニックもの政治もの特撮ものモンスター映画
新規登録(2016-01-27)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-01-22)【イニシャルK】さん
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監督樋口真嗣
庵野秀明(総監督/プリヴィズ企画・監督)
尾上克郎(准監督)
助監督轟木一騎(総監督助手/D班監督)
摩砂雪(D班監督)
庵野秀明(D班監督)
尾上克郎(B班監督)
石田雄介(C班監督)
演出庵野秀明(予告編演出)
佐藤敦紀(予告編演出)
キャスト長谷川博己(男優)矢口蘭堂(内閣官房副長官)
竹野内豊(男優)赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官)
石原さとみ(女優)カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使)
大杉漣(男優)大河内清次(内閣総理大臣)
柄本明(男優)東竜太(内閣官房長官)
高良健吾(男優)志村祐介(内閣官房副長官秘書官)
市川実日子(女優)尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課課長補佐)
松尾諭(男優)泉修一(保守第一党政調副会長)
國村隼(男優)財前正夫(統合幕僚長)
ピエール瀧(男優)西郷(戦闘団長)
野間口徹(男優)立川始(資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長)
余貴美子(女優)花森麗子(防衛大臣)
矢島健一(男優)柳原(国土交通大臣)
平泉成(男優)里見祐介(農林水産大臣)
横光克彦(男優)菊川俊介(環境大臣)
浜田晃(男優)河野(総務大臣)
手塚とおる(男優)関口(文部科学大臣)
古田新太(男優)沢口(警察庁長官官房長)
モロ師岡(男優)本部(警察庁刑事局局長)
渡辺哲(男優)郡山(内閣危機管理監)
諏訪太朗(男優)田原(東京都副知事)
光石研(男優)小塚(東京都知事)
藤木孝(男優)川又(東京都副知事)
嶋田久作(男優)片山(臨時外務大臣)
津田寛治(男優)森文哉(厚生労働省医政局研究開発振興課長)
高橋一生(男優)安田龍彦(文部科学省研究振興局基礎研究振興課長)
神尾佑(男優)風越(外務省・新政務担当総理秘書官)
塚本晋也(男優)間邦夫(国立城北大学大学院生物圏科学研究科 准教授)
原一男(男優)塙(仮名)(生物学者)
犬童一心(男優)志賀(仮名)(古代生物学者)
緒方明(男優)柳(仮名)(海洋生物学者)
斎藤工(男優)池田(第一戦車中隊長)
前田敦子(女優)避難民(カップルの女)
鶴見辰吾(男優)矢島(統合幕僚副長)
松尾スズキ(男優)早船(フリージャーナリスト)
片桐はいり(女優)広田静子(官邸職員)
中村育二(男優)金井(内閣府特命担当大臣)
小出恵介(男優)消防隊隊長
ドン・ジョンソン(男優)リヒター(ゴジラ調査団団長)
妹尾洸(男優)
三浦貴大(男優)ジャーナリスト
小林隆(男優)山岡(統合部隊指揮官)
大林丈史(男優)国平修一(副総理兼外務大臣)
小川真由美(アナウンサー)(女優)アナウンサー
原知佐子(女優)
森廉(男優)避難民
岩井堂聖子(女優)
石垣佑磨(男優)芦田(第2飛行隊第一小隊長)
黒田大輔(男優)根岸達也(原子力規制庁監視情報課長)
北山雅康(男優)笹上高尋(海上保安庁海上保安監)
橋本じゅん(男優)三木(幕僚長)
野沢聡(男優)
國本鍾建(男優)石倉(陸上幕僚長)
斎藤嘉樹(男優)
島津健太郎(男優)澁沢真
竹下宏太郎(男優)
柳英里紗(女優)
山崎潤(男優)
渡部遼介(男優)
庵野秀明(男優)バスの運転手
イワゴウサトシ(男優)
屋敷紘子(女優)通訳
庵野秀明スピーカーで住民に呼びかける消防隊員
出演岡本喜八牧悟郎(元城南大学統合生物学教授)(写真)
脚本庵野秀明
音楽鷺巣詩郎
伊福部昭「ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」「メカゴジラの逆襲」「宇宙大戦争」「三大怪獣地球最大の決戦」ほか
北原京子(音楽プロデューサー)
撮影山田康介
庵野秀明(画像設計/D班撮影)
摩砂雪(D班撮影)
轟木一騎(D班撮影)
TBS(撮影協力)
日本テレビ(撮影協力)
フジテレビ(撮影協力)
製作市川南〔製作〕
東宝
東宝映画(製作プロダクション)
企画神山健治(企画協力)
川上量生(企画協力)
浜田秀哉(企画協力)
プロデューサー山内章弘(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮樋口真嗣(特技監督)
尾上克郎(特技総括)
佐藤敦紀(VFXスーパーバイザー)
大屋哲男(VFXプロデューサー)
白組(VFX)
三池敏夫(特撮班美術)
作画前田真宏(イメージボード/画コンテ)
林田裕至(イメージボード)
丹治匠(イメージボード)
轟木一騎(画コンテ)
摩砂雪(画コンテ)
樋口真嗣(画コンテ)
庵野秀明(画コンテ)
鶴巻和哉(画コンテ)
美術林田裕至
西村喜廣(特殊造形プロデューサー)
前田真宏(ゴジライメージデザイン)
竹谷隆之(ゴジラキャラクターデザイン・造形)
庵野秀明(ゴジラコンセプトデザイン/タイトルロゴデザイン)
柘植伊佐夫(粉飾総括)
出渕裕(特殊建機小隊エンブレムデザイン)
轟木一騎(タイトル)
振付野村萬斎ゴジラ(モーションアクター)
編集庵野秀明
佐藤敦紀
録音庵野秀明(音響設計/D班録音)
摩砂雪(D班録音)
轟木一騎(D班録音)
山田陽(整音)
照明川辺隆之
その他舟山弘一(応援スタッフ)
電通(特別協力)
小池百合子(取材協力)
枝野幸男(取材協力)
スタジオカラー(プリヴィズ班)
庵野秀明(宣伝監修)
あらすじ
東京湾で無人のクルーザーが発見される。その頃、同じ東京湾で大量の水蒸気爆発が起こり東京湾アクアラインのトンネル崩落事故が起こる。原因不明のため対策に追われる政府の会議でも意見が分かれる。内閣官房副長官矢口は巨大生物の存在の可能性を主張するが受け入れられない。その時、テレビ画面に巨大な尻尾が映し出されたと思うと、あっという間に巨大生物が上陸し町を破壊しながら移動する。原因が巨大生物ということで、政府は自衛隊に駆除を命ずるが、逃げ遅れた住民がいるために攻撃に躊躇していると、生物は東京湾に帰って行った。分析の結果、その生物は、海中に投棄された核廃棄物をエネルギーにしていると判明し「ゴジラ」と名付けられた。やがて、進化したゴジラが再び鎌倉から上陸してくる。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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44.《ネタバレ》 正直予告編を見て動かないゴジラを見てあまり期待しませんでした。
顔の造詣もいまいちに見えましたし。
しかし見始めると、繰り返し見る程度にはまりました。
最初の形態(第二?)を見たときは、
「ああ、こいつを捕食するためにゴジラが来るんだな」と思いました。
しかし直立を始めたのを見て、ああこれが進化(変形)するのかと納得半分驚きました。
まさか、あの魚類顔がゴジラとは想像できませんでした。
巨大化したゴジラの顔…特に目がいまいちだなと思っていた理由、
何回か見たあとに気づいたのが目はあまり変化してないのでは?ということ。
顔を含め身体は巨大化したがあのつぶらな丸目は同じせいで、
あまり目力を感じなかった気がします。
総理の「自衛隊の弾を国民に向けることはできない」という台詞は良かったです。
それが自衛隊がゴジラを倒す機会を逃したかもしれなくとも…。
エヴァっぽさを感じたのもご愛嬌でしょう。
ラストの尻尾もじわじわ来ましたし。
映かったーさん [DVD(邦画)] 9点(2020-08-29 22:22:21)
43.《ネタバレ》 【初見の感想】「爽快」

1954年の第一作を原型に庵野秀明監督得意の様々なカッコイイオマージュカットの連続。(エヴァ的と批評されるのは、氏に厳選された過去の特撮作品のカッコイイ場面の再構築こそが映像面での庵野スタイルであって氏の各作品の表現がルックス的に酷似するのは当然なのです。特に今回は本家東宝作品だけに、より堂々といつもの10倍増しの大サービスとなっています!)
私にとって衝撃だったのは・・・シン・ゴジラが見ためはゴジラだけれど、ヘドラ的だということ。第一形態は巨大オタマジャクシ(という設定があったらしい)。怨念を持った破壊神を〝進化する化学物質〟のように設定している点もそう。

映画自体の後味が爽快なのは〝如何にも日本人らしい日本人たち〟が不器用だろうが何だろうが最善の方法を考え、寝食さえ忘れて黙々と実行し、闘いに泥臭く勝利する映画だったから。

そして・・・、ギレルモ・デルトロの「PACIFIC RIM」やギャレス・エドワーズの「GODZILLA」が世界的に大ヒットし、あぁ怪獣もゴジラも海外の大資本映画の独壇場になってしまった・・・と伝統の終わりを感じていたのを、庵野監督と特撮の職人達が最後に生み出した、魂の咆哮『シン・ゴジラ』の熱線が見事に焼き払ってくれたからです。

【最終的感想】「映画監督」

※以下の感想は【それを言ったらオシマイ】的な話です。ネタバレとは違いますが『シン・ゴジラ』について「内容の考察」で盛り上がりたい人に水をさす可能性があります。ご注意ください。

私は、庵野監督のことを「特撮好きのアニメ職人ビジュアリスト」だと解釈しています。
しかも常人と違って、視覚・聴覚的に経験した「傑出した事象」を完璧に記憶し、純度を高めて新たな表現として構成する「再現力」が突出していて、同時にその脳内映像を1/30秒単位で描きだす(=絵にできる)技能を有した、超・映像職人だと。
おそらくですが、氏が創作の喜びを感じるのは「映像を表現すること」それ自体であって、大衆へ向けて「社会的メッセージや思想を伝えることでは無い」と考えます。

只ただ「自分の好きな映像を徹底的に創りたい人」だと思うのです。

さて、シン・ゴジラの膨大な台詞や表現、意匠、ゴジラの造形に「何かの意図やメッセージ性を感じる」のは何故でしょうか?
観客に何かを伝えたいのであれば、劇中で明確に主張するべきではないでしょうか? 普通の映画ならそうします。過去のゴジラ映画もそうでした。その点、シン・ゴジラには何かの意図を感じさせる演出=「不完全に書き込まれた情報」が多すぎます。

これは、明らかに意図した「不完全な情報の提供」です。

私たちは、SNSなどに流れている大量の情報に対して、怒り悲しみ、考え、共有し、自己主張することが日常化しています。国民総批評家のような時代に生きています。
シン・ゴジラの膨大な台詞や意匠、ゴジラの造形の中に、社会的な課題、学術的&オタク的知識、重層的意味を持つ台詞や音楽、過剰な文字情報などなどを「大量の断片情報」として監督は散布しています。

だから映画の鑑賞後・・・まるで試験問題を前にした学生のように、その意図を模索せずにいられなくなるのです。

庵野監督は「持てる限りの手法を駆使した映像」で、観客が映画館で楽しめる作品を創りました。同時に、「埋設した断片情報によるパズルゲーム=思考による考察と議論」で、観客が映画館から現実に帰った後も永く楽しめる作品にしたのです。
しかし、知識量の多い現在の観客が相手ですから、現実的かつ、容易に解決できない問題を準備する必要があり、その為に大変な努力を費やしたに違いありません。そんな過剰サービスを普通の監督はしません。監督業を越えた信念か、オタク魂の成せる技です。(ハリウッドの大資本が作る映像と競うには『知恵と努力と根性で奇跡を起こすしか手が無い』のです)

創ることに全力投球。ですから「正解」まで用意したとは思えません。

そもそも、哲学者でも科学者でも評論家でもない、一(いち)映画監督が大衆に向けて専門外のメッセージなど発信できません。「監督はただ、考えるに足る物語を見せるだけ」なのです。
それは、宮崎駿然り。スタンリー・キューブリック然り。議論される自作について監督たちが多くを語らないのはその為です。「問題を考える材料は映画として語った。後は皆さんが各自で自分なりの結論を模索して欲しい。」それがメッセージです。

これは・・・映画の冒頭で、牧悟郎が残したメッセージ「 私は好きにした。君らも好きにしろ。」と同じことです。
墨石亜乱さん [映画館(邦画)] 9点(2019-11-02 12:38:06)(良:3票)
42.石原さとみを除いて、たいへんリアリティのある映画であった。知性のまったく感じられない女が、将来のアメリカ大統領候補とはあんまりだ。日本人発音もきつかったし、いくらヒールを高くしてもアメリカ人にはとうてい見えなかった。しかし、あの福島事故を思い起させるラストは涙物だった。311の恐怖が心によみがえった。
追記:3度目の視聴ではじめて気が付いたのだけれど、これだけゴジラが暴れても死傷者(の描写)が一人も出てこない。死を忘れた現代日本に相応しいと言うべきかもしれないが、やはり何か間違っているような気がする。
駆けてゆく雲さん [映画館(邦画)] 9点(2019-10-01 09:29:31)
41.心を打つ台詞があるわけでもなく、ラブロマンスがあるわけでもなく
ただ単にSF、そう割り切って見れば非常に良く出来た作品だと思いました
ぐりこさん [映画館(邦画)] 9点(2019-03-24 18:25:28)
40.《ネタバレ》 いやー面白かった。2014年のハリウッド版のゴジラより、こちらの方が断然良かったです(何しろあっちはあまりにゴジラが空気)。
日本独自の政治観、無駄に長い会議名、官僚さんや自衛官さんたちの頑張り、などなど皮肉を交えながら、よく描かれていたと思います。
またゴジラの描写もあくまで理不尽、無慈悲、無感情を貫き、とても存在感がありました(ただ第二形態の造形は残念ながらちゃっちいかなあ・・・)。
主役の長谷川さんも最初(見る前)は正直印象が薄いかなあっと思っておりましたが、なんのなんのめっちゃ格好良かったです。
あと松尾さんと余さんがとてもいい味出してました。
ただ石原さんの役どころは、あそこまでアメリカナイズしなくても良かったんじゃないかな?
もう少し落ち着いた雰囲気の役どころの方が良かったかも(個人的には鈴木京香さんとかが良かったかなあ・・・)。
しかしながら何回でも見られる傑作だと思います。

追記:野村萬斎さんのクレジットが出たときは「えっ?出てた?」と思ってたらなんとゴジラかよ!!
わたたさん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2018-12-22 22:26:38)
39.《ネタバレ》 完璧とは言えないまでも、娯楽作品として一級品。港区壊滅シーンは息を呑んだ。
ゆうろうさん [映画館(邦画)] 9点(2018-09-04 01:41:07)
38.《ネタバレ》 よくできた邦画!
エンターテイメント大作。怪獣好きじゃなくても十分楽しめる佳作。
時間作っておやつとかお酒飲みながら観るといい感じ。 

庵野監督がゴジラ撮ると聞いて、99.9%コケると思った。
しかし大ヒット!これは観ねばと思いつつ、育児だ、嫁さんが2号のつわりで入院だナンダカンダと日々が過ぎ、2号産まれ、妻子里帰り中、満を持しての鑑賞!
 
なんといってもイモリ形態のいわゆる蒲田くんのフォルムにやられた。
やべぇ!ヤベェの出てきたよ!!これがあと1時間半暴れまわるのか…ほげぇぇ
これが大ヒットの理由か!日本もシュールな国になったなぁ!
なんて感心してたらそんなでもなかった。
 
ちゃんとゴジラになってくれた。
で、凄く強かった。安心安心。
 
売れっ子をキャスティングしつつ、良い演技ができる人がたくさん集まってて、ちゃんと映画を作り上げていて面白かった!緊迫感と強すぎるゴジラに夢中。
 
押井監督もゴジラ撮ってほしいなぁ…。という庵野監督より押井監督がだいぶ好き!でも楽しめた佳作。
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 9点(2018-03-28 19:46:04)(良:1票)
37.「今までのゴジラをリスペクトしつつ、でも自分達らしさのあるゴジラを作ろう」っていう気持ちが伝わってきた。SFに対する愛、ゴジラに対する愛を感じる作品。
VNTSさん [地上波(邦画)] 9点(2018-01-27 19:37:04)
36.《ネタバレ》 劇場で観ればよかったと後悔。これは傑作じゃないですか!前半の情報の洪水が快感。一番感心したのは、ゴジラが途轍もなく強いのだが、それを倒すため、訳のわからん超兵器みたいのを出すんじゃなくて、自衛隊とか民間企業とか外交とか鉄道などのインフラとか、オールジャパンの総力戦で打ち克つところ。あと伊福部昭のテーマの素晴らしさ。あー、キタキタ!みたいな。ゴジラの口に注水するポンプ車を見て、福島原発で注水する様子を思い出さない人はいないでしょう。ゴジラ(=原発)はとりあえず停止したけど、またいつ暴れだすかわからない。その不安とともに私たちは生きていかなければならない。メッセージ性が極めてわかりやすいところも良い。
すらりんさん [地上波(邦画)] 9点(2017-11-30 21:19:37)
35.《ネタバレ》 他のレヴューでも書きましたがエヴァという作品は数話程度しか見たことがありませんが、それでも類似する所が多いなとすぐ解りました。同一人物が制作の要にいるので当然ですが。氣に入った所は矢張り、大災害的なモンスターの襲撃を受けたら人類はどう行動するかを徹底考察して作った作品である事。こういう奴いるよなと納得できる人物描写。そして毎度の事ながらこの監督の『誰に何を言われようとも俺はこういう作品を作りたいんだ』という意思が込められた作り。それらを踏まえたうえで、

*…好き勝手に行動してるだけのゴジラに対する人類の対抗策はそれこそ人類レベルで熟慮されて出され実行されたものと納得できた。『たまたま』でも何でもないと思うのだが。

*…ゴジラに破壊される市街地の描写は6年前の悲劇的大災害のビデオで検証されたんだろうなと思った。当事者の1人としては見るのが辛いところもあり。

*…これまた毎度のことながらこの監督の『特撮作品には男の目を引くお色氣キャラが必須だぜ』という方針が込められた作り。なんちゃら英会話スクール生徒だった石原さとみさんには申し訳ないが、英語力も演技も今一つだったような氣が。

*…日本の特撮業界において、ゴジラとウルトラマンと仮面ライダーと必殺シリーズは、その金看板になったタイトルさえつけていれば製作者が好き勝手な解釈で何度作り変えても許される作品なんだなと改めて関心させられる。
役者の魂さん [地上波(邦画)] 9点(2017-11-25 06:53:38)
34.最初観る前観始めた時は、日本映画ありがちな政治官僚体制を嘲笑する、もしくは昔のゴジラのリスペクトリバイバルの娯楽作品の類かなあと舐めてかかっていたけど、存外内容が真に迫っていて、リアル感を持って見ることができた。ゴジラというのは、現代文明の負の部分の象徴であり、かつ人知の及ばない自然現象の象徴として、うーん、製作者はとても良いものを見つけ出したものだと感心した。出演者が現在のテレビドラマで旬の人たちが大勢なので、勢いは感じるし親しみもあるのだけど、少しその分作品感がでてしまったいるのも事実。それプラス石原さとみは見慣れている感と個人的には若すぎて違和感。映像はとんでもなく素晴らしかったです。ゴジラのビジュアル面での進化感は凄い。最初は図鑑でみる生物誕生直後のコミカルでさえあったのに、最後は威厳さえあった。都市の絵も素晴らしかったです。これ見たら、日本映画もまだまだ捨てたもんじゃないと頼もしく感じました。少し残念だったのはこっちの耳と脳のせいかもしれないけど、セリフが早口かつ説明セリフ専門用語が多かったので字幕が欲しくなったことかなあ。
タッチッチさん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-07-15 18:41:09)
33.《ネタバレ》 [2016-10-01更新] (その後も少し修正)
ゴジラファンという自覚が全くないにもかかわらず、なぜか必ず見に行くはずだと周囲の人々に思われていて圧力を感じたために仕方なく見たわけだが、公開初日を含めて結局3回見てしまった。何度見ても退屈を感じる暇のない映画で、それは早口のせいもあると思われる。生真面目なだけでなく微妙に笑えるネタも仕込んであり、自分としては冒頭の映倫マークで足音一つというところから可笑しかった。

ストーリーとしては、要は前例のない大災害に対する政府の対応を描いていると解していいらしい。野次馬的な国民も被災者も各種勢力の蠢動も登場人物の家庭環境も全てチラ見せした上で、政治・行政・防衛と対外関係に絞った形になっている。
政治家に関しては、世俗のことで忙しい人々が状況に急かされる形で覚悟を固めていく様子が伺える。何かと下からの突き上げが目立つ展開だが、いかに優柔不断な責任者でもその場になれば自分のやれる方法で最善を尽くそうとするのは誠実ともいえる。とても人格高潔そうには見えない人物が骨のある発言を聞かせたりするのもいい。臨時代理も泉ちゃんも好きだが、総理も最後は惜しい人を亡くしたという気になった。
また役所関係ではいきなり変人ばかりが集められていたが、これはそもそもそういう人々を内包している官庁組織の懐の深さを示していると取るべきか。理不尽な災厄に立ち向かう役目の人々が、やるべきことを真っすぐにやる映画とすれば個人的には文句を言う筋合いでもなく、現実世界でもそのようにやってもらいたいと一般国民として期待する…というか、そうでなければわれわれ一般国民が困るのである。
対外関係ではあくまでアメリカとの関係を主軸とし、対馬沖で騒いでいたのは何かなど名前すら出ない。米軍機が東京を爆撃したのはさすがに反感を覚えたが、最終的には自国の才覚で何とかする形になっていたのは安堵した。最終的には巨大な課題を残したまま、期待と懸念を両方含んだ不透明な未来に向けて、友達とも限らない大国と付き合いながら国の舵取りをしていこうとするラストはリアルといえなくもない。ハッピーエンドでもバッドエンドでもなくどこまでも続いていくのが現実である。
今の若い人がどう思うかはわからないが、自分の世代としてはこういう真っすぐな映画が製作されて普通に受け入れられたこと自体が感慨深い。この映画が時代を変えるというものではないが、少なくとも自分にとってはすでに時代が変わっていることを実感させる映画ではあった(それなりに反動も出ているようだが)。ちなみに劇中には自衛隊に関わる格好いい台詞が複数入っており、少々やりすぎかとも思ったが、その中でも「仕事ですから」くらいなら、何らかの社会的使命をもつ人であれば官民問わずに誰でも言える。

そのほか、女優の出演が少ないという意味では映像的に華がない。ヒロイン風に出る日本人顔のアメリカ女も目障りでしかないが、世評としても嫌われていたようで同感である。これは洋画に出る変な日本人の逆をやってみせた意趣返しのつもりかと思ったが、少なくとも前半では、この人物が外国からの介入の煩わしさを思い切り体現していたのだろうから嫌われて当然ともいえる。ただし恐らくこの映画としては、終盤のトモダチ作戦や若手政治家同士の信頼関係ができた段階で、最終的にこの人物への好感度を回復させるよう狙っていたのではないかと思うが、少なくとも自分に関してはそうならないまま終わってしまった(女優の印象まで悪くなった)。まあこのキャラクター自体がマンガだと思えば突っ込むのもほどほどにということにはなるわけだが。
また一方で、化粧気のない環境省自然環境局野生生物課の課長補佐は変人風で付き合いにくそうだが、自分としてはこういうタイプに割と耐性があるので支障ない。必要なことを真っすぐに言う人物は正直好きだが、初見時にはこの人が劇中初めて破顔した場面が泣かせどころだった(2回目以降も同様)。世間でも尾頭さんの人気は高かったようで自分としても嬉しい。
かっぱ堰さん [映画館(邦画)] 9点(2017-05-07 17:21:31)
32.《ネタバレ》 ゴジラとは、日本に対する危機や警鐘であり、ゴジラ映画とは、その危機に対して日本人が組織としてどのように対処するかである。だからゴジラは倒すのではなく諫めるのであり、ゴジラ映画は、日本の国家がゴジラに対峙するのが本筋である。その上で映画というエンターティメントに振って、進化するゴジラ、自衛隊などの総力戦、鉄道爆弾というやりたいことを全部つぎ込んだ映画は、見ていて快感でした。
=3回目を見ての追記=
3回見て三回とも涙ものだったのは、ゴジラが最初に下に向かって吠えるシーンと、鉄道爆弾でした。
Banjojoさん [映画館(邦画)] 9点(2017-04-24 23:13:44)
31.《ネタバレ》 なんとなくこんな感じ という情報をインプットした上で、DVD初日レンタル。
最初上陸した怪獣がゴジラかと思ったら、コミカルな顔(目)の怪獣で、ニヤニヤしてしまった。
ま、ゴジラだったんですが(笑)
こんな大災害が民主党(現民進党)政権下で起きたら日本は滅んでますね、確実に。
そんな民主党の枝野に取材協力してもらったら、、、こんな内閣になりました(笑)
自分では絶対に責任を取らない政党ですからね。
そんな無能内閣の中、担当者たちは懸命に闘う。
日本を、家族を守るため命を懸ける姿にはウルウルしてしまいます。
今までやられるだけだった電車の活躍や、懐かしいBGMの数々。
有名な俳優さんがほんのちょい役で出てたりして、「え?そんなちょい役で!?」とニヤリ。
しかしこのゴジラ使徒並に強いですね、、、電池切れになる分戦いようがありますが。
凍結は出来ましたが、排除には至っていない。怖くてしょうがないですね、こんなのが残ってたら、、、
日本らしい、ゴジラ映画 だと思いました。
別に海外で評価されなくても日本人が楽しめたらそれでいいじゃない。
あきちゃさん [DVD(邦画)] 9点(2017-03-27 10:55:53)
30.なんてパワフルな映画なんだ。本作の作り手たちの、スクリーンからはみ出すほどの気迫に興奮せずにはいられなかった。
制作陣の「面白い映画を撮りたい」という気概が、劇中の世界にいる官僚や自衛隊員たちの「ゴジラから日本を守りたい」という意思にそのまま昇華されているように感じた。
むしろ、「もし、今の日本にゴジラが上陸した場合、政府は、自衛隊は、日本は、一体何ができるのか」を徹底的にリサーチ・取材し、その結果を基に作り上げた映画なのだから、本作に登場する人間たちは、この映画の制作スタッフたちそのものだと言って良いだろう。

人間であることを誇りに思えるというわけでもないけど、人間って凄いなと思った。
地球上のありとあらゆる資源を搾取し、それが枯渇したら新たな資源を自ら作り出す。それによって自然環境のバランスが崩れ、我々は異常気象や自然災害に見舞われる。
しかし、多くの仲間や物資を失ってもなお、我々は立ち上がり、これを乗り越えて、元通りの生活に戻していき、更に資源の搾取を続けていく。
そんな人間の我儘さと気丈さをも描いている(と僕は思ってる)映像作品が、人間に観てもらうためだけに産み出されていること。それを観て心を躍らせている人間(=僕)がいること・・・それらがとにかく異様であるような気がしてくるのだ。人間の歩んでいる歴史の凄まじさに今更ながら驚いてしまった。この気持ち、自分の文章力ではどうも上手く表現できないのだが・・・。
Y-300さん [映画館(邦画)] 9点(2017-03-16 10:08:04)
29.《ネタバレ》 ついに話題作を劇場鑑賞いたしました!なるほど、なるほど、こりゃヒットするワケです。下品な言葉使いで失礼しますが「クソ面白い!」が私の心情にピッタリ。キャッチコピーが的確かつ秀逸です。「現実VS虚構」。嘘っぱちをモチーフにした大真面目なリアルシミュレーション。『空想科学読本』の社会科編といったところでしょうか。こんな大人のお遊び大好きです。大御所&実力派&クセモノ揃いのキャストがこれまた抜群でした。オジサン俳優は漏れなくイイ味出しまくりですし、豪華脇役陣もきっちりスパイスを効かせた良いお仕事ぶり。巷で話題の尾頭さんも素晴らしいですが、個人的にツボに入ったのは高橋一生。あの演技はクセになります(佐藤二朗、荒川良々クラスの怪演技!)。作品のクオリティを下げる役者が一人も見当たらない奇跡の配役は、お見事の一言に尽きます。勿論、これも含めて監督のお手柄かと。庵野節炸裂、いやゴジラ版エヴァンゲリオン。監督の作家性が強烈に打ち出されているところも高評価いたします。はてさて、続編はあるのでしょうか。これだけの金脈を映画業界が放っておくとは思えませんが、続編で本作を超えるのは至難の業でしょう。それくらい満足度の高い作品でした。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 9点(2017-03-04 05:17:29)(良:1票)
28.《ネタバレ》 「邦画史上最高の、CGを駆使したSF・アクション系の映画」だった。ほぼ全編で出てくる肩書きや状況説明のテロップは作品にリアリティを与えることに成功している(まあ、ゴジラが実際にいるわけではないので、現実の再現という意味でのリアリティではないが)。加えて、ゆっくり読ませることなくすぐに消えるテロップは日本政治の事の進め方がいかに手続き重視かということを如実に物語っている。圧巻だったのはやはりゴジラによる東京の破壊の凄さだ。巨大生物が街を破壊するシーンを見て恐怖感や絶望感を味わったのは初めてだ。日本のCGもアメリカに肩を並べるようになったと思うと感慨深いものがある。成長(変態)するゴジラという設定にも驚いた。さらに最後の最後、尻尾がああいうことになっていることにもびっくりした。なるほど、無生殖での増殖ね。いい考えだ。ただ、石原さとみがアメリカ大統領特命大使ってのはいただけなかった。石原さとみが悪いということではなく(英語の発音とか悪いところがないわけではないのだが)、あんな若くてキャリアも浅そうな人間が特命大使になるわけがない。あと、こういうときアメリカは純粋なアメリカ人を派遣するように思えてしかたない。軍やCIAやNSAの動きを簡単につかむことにも違和感がある。そんな若干のアラはあるものの、この映画は絶対に映画館で見るべきだ。こんなに面白くて凄い映画なのに入りが半分くらいだったのは残念だ。受けた衝撃が大きすぎてうまく文章をまとめることができない・・・
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2016-12-23 20:34:51)(良:1票)
27.蒲田くんに会いたくて何度も何度も劇場に通った。蒲田くんに遭遇するたびに震えながら笑った。「えっ、蒲田に!?」というマヌケな台詞からの落差が大好き。
カニばさみさん [映画館(邦画)] 9点(2016-12-11 02:51:20)
26.《ネタバレ》 東京湾に小型船舶、多過ぎ。車も、多過ぎ。こえー。ゴジラも怖いが、その過密に存在している船舶、自動車、そして人が怖い。

官僚各位に「首都移転はよ!」と、具申したくなる作品である。かなり真面目に。
aksweetさん [映画館(邦画)] 9点(2016-11-25 01:50:33)
25.前評判が高かかったが正直、期待と不安が半々だったけど・・・・いやぁ凄かった、面白かった。

1.鉄塔鉄扉大人向けなのがよい!子供の娯楽なんてちょっとありゃいいのだ。

2.ゴジラがどこまでも凶暴で禍々しいのがよい!

3.随所で描かれる閣僚会議がメチャリアルでよい。銃弾1発撃つにも大臣の許可が必要で特別立法が必要なことも
ちゃんと描かれているのもよい。

4.ゴジラは凶暴だが、同時に自然の神、破壊の神としても描かれている。3.11の悍ましい地震と津波を思い浮かべた人もいるかも。
神道の八百万の神々、万物に神は宿るという日本古来の視点が根底にあるような気がする。それもこの映画の良さだと思う。深いのだ。

5.そしてこの映画のもう1つの主人公は間違いなく自衛隊だと思う。「我々の安全と命を守る最後の砦が自衛隊だ」という台詞に
それがよく出ている。ともすれば、一部の心無い人達に人殺し呼ばわりされる自衛隊へのエールの映画でもある。

6.日本へのエールの映画でもある。「スクラップ&ビルドで生き残って来た。それがこの国だ」という台詞が泣かせる。
実際そのとうりなのだ。踏まれても踏まれても、しまいには原爆を2つも落とされて50年間は草木も生えないと言われても
たった10数年で世界有数の経済大国になった国・・・・・しかも自前の資源がなく、内需だけで世界の経済大国・・・・
見びいきで言うのではない・・・・・・化け物みたいな国なのだ・・・・・・

たった1つの小さな欠点は石原さとみ。流暢に英語を操り熱演なんだけど、終始違和感が抜けなかった。
もっとも他が地味で渋い演技派ばかりなので、庵野監督の違和感は承知のサービスかもしれないが・・・・

でも、とにかく大傑作でした。初っ端に、いまの東宝と昔の東宝のマークが出てくるのも嬉しい。
ひろみつさん [映画館(邦画)] 9点(2016-10-22 17:02:59)(良:2票)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 222人
平均点数 7.25点
031.35%
131.35%
220.90%
331.35%
494.05%
5146.31%
63113.96%
74620.72%
84319.37%
94419.82%
102410.81%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.83点 Review18人
2 ストーリー評価 7.63点 Review30人
3 鑑賞後の後味 7.90点 Review30人
4 音楽評価 8.23点 Review30人
5 感泣評価 5.91点 Review23人
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