1.《ネタバレ》 正直、ラスト7分間までの評価はせいぜいい5点程度でした。
重厚な扉に閉ざされた豪邸に住む狂人のカメラマンとその姉、そして実は共犯者だった記者。
これらの設定・描写がありきたりな安い漫画チック過ぎて、ストーリー・トリック自体は良いのに勿体無いな と。
「でも、君の彼氏が化け物であってはならない。だから去年の冬君と別れ・・・・」
復讐の為に自分も狂人にならなければならない、でも恋人への純粋な想いを汚す訳にはいけない、だから決別する。
ラスト7分間の海辺のシーンで、主人公の亡き恋人への悲痛なまでに純粋な想い。
行き違いで別れてしまったけれど、それでもお互いの事を想い合っていた二人の事を想うととても切ない。
このラストシーンは本当に素晴らしかった。
してやったりの復讐劇の裏ではこの様な事があった、それをしっかり描いた事で作品の評価が格段に上がりました。