65.とても可愛らしくファンタジックではあるが、ジャン=ピエール・ジュネ独特の悪趣味さは健在という絶妙なバランスが映像的にも物語的にも非常に見応えがあった。いろんなものを詰め込んだ大人のおもちゃ箱という感じの映画世界に引き込まれずにはいられない。個人的には10代最後に観た映画となったので、思い入れは尚更深い。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2017-08-24 08:03:42) |
64.主人公の心理描写が良い。 この映画の場合、その描写が不思議と綺麗で独特なので面白い。 パリやフランスの文化を織り交ぜ表現しているのだろうか。観ていて楽しくなる。 妄想で世界を創り上げるアメリの世界観を、 豊富に表現しているこの映画は必見です。音楽も素晴らしい。 【功聖良】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-04-03 23:24:41) |
63.《ネタバレ》 アン・シャーリーが善なる空想家なら、アメリは厄介な妄想娘といったところでしょうか。ただ妄想するだけなら害はありませんが、悪戯癖には困ったものです。やり過ぎのお仕置きや、他者の人生に介入するような真似は褒められた話ではありません。ですが、これも人生の“スパイス”と考えれば少しは許せるというもの。旅するドワーフに感化された父親は引きこもりから抜け出たようですし、“ほとんど病気”の2人はめでたく(?)結ばれました。美味しい料理にも、楽しい人生にも、スパイスは欠かせません。気になる彼に仕掛けた恋のトラップなんて微笑ましいです。でも、スパイスが過ぎたら料理は台無しになってしまいます。それに香辛料だけではお腹は満たされません。ずっと自分の人生と向き合う事を避けてきたアメリは、ルノワールの絵の中の「水を飲む娘」と同じと言えます。心ここに在らずだから、真ん中にいるのに存在感が薄いのです。本気でぶつからなかったら、自分の人生を手に入れられません。やがては絵描きのおじいさんのように、他人の絵を模写する事で大切な時間を使い切ってしまいます。やはり絵描きは、”自分の絵”を描かなかったらウソだと思います。おじいさんは、アメリにそうなって欲しくないと願ったのではないでしょうか。勇気の一歩はいつでも踏み出せます。でもそのタイミングは無限ではありません。疾走するバイクの如く、時はあっという間に過ぎていくのです。2人乗りが出来たアメリは幸せを掴んだ様子。もちろん一人乗りだって気持ちが良ければそれで構いません。大切なのは、納得できる人生を歩むこと。やらない後悔より、やって後悔。失敗だって人生のスパイスに違いありません。本作で描かれている様々な人生のかたちは、観客に優しくその事を問い掛けている気がします。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-11-04 17:15:21) |
62.《ネタバレ》 舞台となったこの「界隈」に下宿していたので個人的にも非常に強い思い入れがあります. Happy Endで見終わった後の余韻もいいですし, 音楽も大好きです. パリの下町のイメージをとっても上手く描いていると思います. 劇中ポルノショップの場面が出てきますが, Pigalle(劇中に出て来るAbbesses駅の一つ手前)周辺にはその筋のお店がたくさん立ち並んでいましたっけ. 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2013-09-16 20:06:27) |
61.ちかっぱ好きか めちゃめちゃ好きか とっても大好きか はたまたちょっぴっり好きか 全然大好きだったか スッゴイ大好きか 答えはとっても大好き めちゃめちゃ大好き ちかっぱ大好きだ。もう素敵最高!最大級! 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-12-08 00:11:34) |
60.ジュネ監督としては『ロスト・チルドレン』や『エイリアン4』と同じく、実のところフリークス趣味の、クセのある味たっぷりで、だけどもオシャレ系映画として公開されたために、映画館には二種類の全く異なる客層が詰めかける事となりました。渋谷の映画館はオシャレなお姉さま方でいっぱい、アメリに共感の声を上げてたりしておりましたが(アメリが床にこぼれちゃうシーンで「あ~~~~」とか、渋谷系ギャルは大阪のオバちゃんか?)、一方オタク野郎なこちらはジュネのバカ映画センスに笑いまくりという。それまでと違ってキャロのセンスが抜けてる分だけ毒がやや薄まってはおりますが、作為に満ちた画作りは、悪趣味と美の間を行ったり来たりで気が抜けません。一緒に見に行ったコが「フランス映画って物語がなくてなんだかよく判らないモノって思ってたけど、こういうの面白いのもあるんだね」って感心しておりましたから、ヌーヴェルヴァーグの亡霊に延々と取り憑かれっぱなしなイメージがあったフランス映画のイメージを改善させた重要な一編であったのかもしれません。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-19 01:34:09) |
59.雰囲気のみでこんなにステキな作品が撮れるのはすごい。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-03 19:34:56) |
58.映画を見た後、心がきれいになった気がしました。 主人公のアメリを軸として、いくつかの話が同時進行していくものでした。そして、その中にも違う話につながる伏線があり、とても楽しみながら見ることができました。日常の小ネタも多数含まれていて、くだらなすぎて笑ってしまいます。アメリの嫌がらせも、ささやかなものでストレートに笑えます。 見終わった後、もう一度見たいと思う作品でした。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-02-24 01:37:19) |
57.かわいかった。笑った。子供の頃を思い出した。 私も妄想癖があるタイプなので、アメリには結構感情移入。 周到な作戦を練って人を幸せにすることができるチカラがあるのに、自分の恋には相当奥手。 素直になれない性格が、うーん、くすぐったい。 ちょっと好きな人とこの映画を観に行って、感想を求められて、なんだか心の中が覗かれそうで、思わずうつむいちゃって、やっぱり素直に答えられない・・・ってな感じの私は、「それはちょっと卑怯じゃ」とガラスの骨のおじさんに怒られそう(笑) 詳しくはこちらのブログ記事で→http://escargot1.exblog.jp/1790266/ 【よしの】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-26 13:53:59) (良:1票) |
56.小説の連作短編集のような構成ですね。周りの人々を少しずつ幸せな気分にしていくその方法がとても面白い。その中に、実話が入ってることに気が付いた人いますか? 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-23 18:27:28) |
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55.とっても優しくて、可愛くて、テンションが高い様で実は繊細な映画です。そこに存在する全てが宝物の様で愛おしく、ちょっぴり影のある登場人物は皆余りにもキュートなのです。ある意味センスの塊の様な映画なので、そこで感覚が合致しない人、ビジュアルで受け付けられない人は無理かも知れません。そして何よりまずアメリを愛せないと始まらない映画かも知れないですね。 【イチェルコ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-10-03 07:23:42) |
54.《ネタバレ》 「見終わったら幸せな気分になれる?そんなバカなことが・・・ホンマや!」という感じ。アメリが他人とは思えなかった(私は男ですが)。アメリだけでなく、出てくる人たちが皆どこか病んでますが、言い方を変えれば自分を持っているということで、少しうらやましかった。一つ難癖をつければ、アメリは幸せのために自分の世界を飛び出して行動したように見えますが、行動したのは7割くらいニノであり、アメリは受身です。女性が受身というのは恋愛の鉄則なのでしょうか。女は楽でいいよなーとひがんでしまいました。 【ラーション】さん 9点(2004-05-24 05:26:47) |
53.面白かったです。アメリの変人ぶりはキュートだし、廻りの人たちの変人ぶりもまたみていて楽しい。 【flyhigh】さん 9点(2004-04-17 22:00:23) |
52.妄想癖の人にとって最高のラブファンタジー。下ネタも秀逸。 【カワサキロック】さん 9点(2004-04-13 19:23:56) |
51.さまざまな要素がうまく溶け合っていてよく練りこまれていた。遊び心もたくさんあるし、なによりアメリが魅力的だった。笑えるし、考えされられるしですごく面白い映画だった。ただちょっと簡単にくっつきすぎなので9点です。 【べんちゃんず】さん 9点(2004-04-05 23:49:37) |
50.とっても好きな映画です。ホントに幸せになれます。やっぱりジャンピエールジュネの世界が1番好きです。 【みき】さん 9点(2004-03-15 03:11:40) |
49.題して「どこを切っても絵はがき映画」 素晴らしい! ナレーションによる進め方もあり。空想の一つ一つも面白い。突然、一時停止ボタンを押したら、そこが絵はがきになる、美しいすべてのシーン。それをつかさどるカメラワーク、美術、音楽。小手先のギミックだけの映画とは曲がりにもいえないです。その空想を映像化する際のセンスも抜群。間の取り方も最高。玄人漫才師でもあれほどうまくはいかないです。 あの謎の男のラストも100点満点。あんなオチに凡人じゃしません。 この映画を見終わったとき、スプーンにあれほどの執着心が生まれたのは、ユリ・ゲラーのスプーン曲げをみて以来です。 ただ、この時間の長さから来るだれ、中後半にかける失速感は否めないかな。大ラストもいまいち。本当惜しい! あと、俺はいつも映画は通ぶって字幕版でみるんですが、この映画に限っては吹き替え版を見たほうがいいですよ。面白さ半減、どころか、全然 【anz】さん 9点(2004-02-28 03:01:52) |
48.緑と赤をオーバーにしている画面がとても新鮮で、見ていて飽きなかった。現実にはありえないくらい素敵な部屋、凝りに凝った調度品、一つ一つの物が、出てくるハトまで素敵に見える。どのシーンも、乙女心をくすぐる、可愛さと皮肉に満ちていて、とても、良い。僕は男だけれど、それを超えていいなと思わせる大道具小道具さんの働きと、カメラワーク・演出がありました。アメリの行動は、その動機や、突発的な動きに予測がつかないことが多い。それを、「理解できない」と拒否してしまう人も多い。しかし、だいたいにおいて自分以外の人間をそう理解・予測できないことは実生活でも実証済みである。映画の中の人だけ自分にも理解できないといけないと考えるのは傲慢でもある。さらに、行動の動機がわかるようなことでは、アメリから発散されるこの最高の”エスプリ”(自分でも何だかわからずに使ってしまうが、)は到底得られないと思う。普通に考えても、日本からだいぶ離れたフランスの、文化も気候も食べ物も違う国で、しかも若い女で、さらにかなりエキセントリックに育った変人の考え方が理解できないのは当然だし、理解する必要もないと思われる。アメリの思考回路が理解できなくても、映画を観る洞察力不足だと非難されることはない。「こんな面白い考え方する人間がいる!」という気分で映画を観りゃいいのだ。それと、ドミニク・ピノン(気持悪いハンドテープのストーカーね。)に注目してください。もうこの存在感、最高です。なかなかいないとは思うけど、彼に着目した天邪鬼さんは是非、「溝の中の月」を観てもらいたい。(「ディーバ」にも出てるけどカッコよすぎ。)彼の怪優っぷりを堪能できます。話は変わるけど、この映画はサントラがとても素晴らしい。ヤン・ティエルセン。映画を気に入った人は、是非サントラも聴いて欲しいと思う。僕のチェンジャーには普通にヘビーローテとして入ってます。 【fero】さん 9点(2004-02-23 23:17:12) |
47.何とも表現しづらい、あの不思議感!色が濃くすごくはっきりしていたように思います。フランスっぽい綺麗な街に、不思議でかわいいお話が繰り広げられ、アメリの行動一つひとつがとても面白かったです。見終わった後、アメリに成りきっていた私は、何とも幸せな気分に包まれました。 |
46. オドレイ・トトゥだから演じれた作品でしょうね。独特の映像と音楽、一度観てはまってしまいその後何回も観てしまいました。観返す度に新たな発見があり楽しんでます。 |