10.黒人のみの部隊を率いるショー大佐だが、厳しくしながらも黒人たちを信じ、活躍させてやりたい、そしてそのために必要な訓練をさせてやりたいという気持ちが十分伝わってくる。黒人たちも、黒人として戦うのではなく、「人間」としての誇りのために戦うということに目覚めていく。細かいことだがそういったシーンや台詞回しが上手に配されていて脚本の良さを感じる。モーガン・フリーマンの泥臭い農民もデンゼル・ワシントンのインテリ黒人も良かった。南北戦争や奴隷解放宣言についてもっと知りたいと思わせてしまう佳作であった。好み45/50、演出13/15、脚本15/15、演技9/10、技術8/10、合計90/100→9/10点 |
9.使い捨ての駒のように北軍、南軍の兵士がバタバタ死んでいく戦闘シーンがリアルで凄まじかったです。坊ちゃん顔の主人公の強い正義感と死を覚悟した行動が胸を打ちます。この若き白人指揮官と黒人兵士たちの間に、当時としてはあり得ないほどの強い一体感が築き上げられたクライマックスに素直に感動です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-02-28 00:16:07) |
8.アメリカにおける歴史として必須。黒人ではなく人としての尊厳を守るための戦いである。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-07-08 01:07:11) |
7.《ネタバレ》 脱走に失敗して、鞭打ちの刑を受けるデンゼル・ワシントン。鞭を受けながらマシュー・ブロデリックを見つめる眼から一筋の涙が流れる。それを観て「なんと美しい顔なんだろう」と思わず唸ってしまった。まさしく、名優が誕生した瞬間だったのだと思います。この映画の黒人俳優たちはみな表情が素晴らしい。彼らがワグナー要塞攻撃の前夜、焚き火を囲んでゴスペルを歌うシーンは涙なくして観れない名シーンです。そしてマシュー・ブロデリック、弱々しいお坊ちゃんが指揮官に任ぜられて奮闘する姿が健気で、内面の成長はともかくとして最後まで初々しい姿のまま戦死してしまうのがまた涙を誘います。第二次世界大戦では日系人部隊でも同じ様なドラマが繰りかえされていることを決して忘れてはならないと思うし、ぜひハリウッドでこの物語も映像化して欲しいところです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-19 23:41:29) |
6.モーガン・フリーマン、デンゼル・ワシントンの素晴らしい演技と優れたドラマ構成。劇中の曲も良いです。 【Junker】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-27 04:00:27) |
|
5.いつもアメリカが作る「戦争映画」には超辛口で酷評する私なのですが(^^;)、これはいいです!!この作品も1980年代作成ですね。なんでアメリカは90年以降、ろくでもない戦争映画しか作れなくなったんだろう?やっぱり湾岸戦争のせいなんでしょうかね。。。とにかくこの映画、骨太でいいですし、なんといっても黒人俳優が素晴らしい演技してますね。モーガン・フリーマンにデンゼル・ワシントン。その他脇役の黒人俳優の人達も大変素晴らしかったです!アメリカはもっとこういう映画を作れるようにならないとね。。。せっかく作れる素地があるんだからもったいない。 【はむじん】さん 9点(2002-12-15 04:11:01) |
4.歴史スペクタクルと戦争映画の区別をどうつけるのかはわからないけれども,これは,王道を行く見事な戦争映画だ。モーガン・フリーマンとデンゼル・ワシントンという二大黒人俳優の競演もさながら,史実をきっちり踏まえた重厚で骨太な男のドラマとなっていたことが,何よりも嬉しかった。「ダンス・ウィズ・ウルブス」もそうだったが,こうした作品を提供できるアメリカという国の懐を感じざるを得ない。最後の要塞攻略戦,ずらりと整列し行軍する姿とその後の突撃シーン,そしてすべてを灰燼に帰する戦争の酷たらしさ・・・。戦争映画のエッセンスがぎっしりと詰まった逸品だ。曲は聴いただけですぐわかるホーナー節。当たり前だが,「アポロ13」や「スターリングラード」に聞こえる。ま,それもまた一興。 【koshi】さん 9点(2002-10-12 11:10:12) |
3.最高の役者たちが最高に輝いた映画だと思います・・・題材は重いものですし差別(今もまだ根付くもの)もあからさまに浮き彫りにされていましたが学ぶものも多かったし本当素晴らしい映画だと思います。最後の突撃もきっちり表現されてて良かったです、、でも一番最後はもう少し何かが欲しかったかも。私の中のベストムービーの1つに入ると思う。 【ヒロコ】さん 9点(2001-09-17 23:38:43) |
2.何がすごいってやっぱり、黒人の表現力って言うのは、白人のそれと比べても多彩だって事だと思ったのがこの映画でした。デンゼル・ワシントンって、決してタフなイメージの無い役者だと私は思ってますけど、黒人の根底に持つ迫害感情って言うのは線の細さを忘れさせるぐらい迫力がありますね。映画的には、ラストがちょっと説教くさくなっちゃた感じがありますが、全体的にはわかりやすい映画で良かったと思います。 【奥州亭三景】さん 9点(2001-07-03 00:40:13) |
1.南北戦争に参戦した黒人部隊は、元奴隷なわけで・・・。デンゼルが鞭で打たれるシーン、その露呈した背中には鞭の痕が無数にある。この苦痛、屈辱、無念さを、デンゼルの無言の表情がよく捕えていたと思う。しかし、アメリカの黒人史を描くとき、デンゼルを使うのは今や定番となりつつあるが、これは実に一長一短で、「きゃ~~、マイ・スイート・ハートですぅ」層が増えるだけでは何にもならないと思うのだが。 【Kip】さん 9点(2000-12-20 05:51:20) |