18.《ネタバレ》 残念なラストシーン!この映画の関係者は誰もダイバーが見えることを望んでいないはず。ならば今の技術で見えなくしたバージョンを作ってほしい! 【あっち】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-28 22:51:09) |
17.《ネタバレ》 人生を無駄にした罪。 パピヨンはあの島から抜け出したことで、人生を取り戻すことができただろうか。 マックウィーンはアクション俳優だと思っていたが、そうじゃなかった。 何という演技。 独房の暗闇と、自由を目指して海上に浮かぶ抜けるような青のコントラストが素晴らしかった。 |
16.強烈な印象を残す作品ですね。パピヨンの脱獄の生涯を描いた実話だそうですが、正直信じられないです。最期の自由へのダイビングは音楽も相まって胸が痛くなりました。絶対助からないのに・・・、何という生き様だ。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-02-24 01:49:53) |
15.《ネタバレ》 フランクリン・J・シャフナーとダルトン・トランボ、スティーブ・マックィーンが組んだ傑作。 シャリエールの原作では、主人公はその後ベネズエラ市民権を獲得したらしいが、本作の主人公はひたすら「自由」に向かって諦めようとしなかった。 金庫破りと殺人の冤罪で刑務所に放り込まれた「パピヨン」。 蝶のように自由に生きてきたこの男は、監獄という針で標本にされようとしていた。 マックィーンが捕まるのは「大脱走」や「ネバダ・スミス」を思い出す。 だがパピヨンは最後の最後まで諦めない。 隙を伺い、泥を這いずり油虫すら食してひたすら耐えに耐える。 やせ細り、髪が白んでも眼の輝きと魂は灯火を絶やさない。 かつて「大脱走」で見せたマックィーンの不屈の精神! 友情を結んだ「ドガ」をいつも気にかけてくれた情の厚さ、看守を睨む不敵な笑み。 何度でも逃げ、何度でも戻ってくる。 そして最後の最後に「自由」を掴み取る! 基本的には暗く陰惨だが、言葉が通じずとも心で通いあった村人との交流、教会でのやりとりなど見所も多くそれなりに楽しめる。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-07 17:29:35) |
14.《ネタバレ》 独房のシーンのコントラストのきいた映像は、絵画的な芸術性でもってパピヨン(スティーブ・マックィーン)の生への執念を見せ、ドガ(ダスティン・ホフマン)との長きにわたる友情もよい。 パピヨンが金庫破りではあっても、殺人犯は冤罪であるという複雑な立場も一筋縄ではいかない人間味。 が、一番心に残るのはハンセン病の首領との関わり。 最初は彼の姿をはっきりとは見せず、徐々に観客に慣らしていく。 慣れてしまえばどうということはない。 自分が病から逃れられないのを知っていて、カンパの缶をパピヨンに渡す彼には「せめてお前だけでも自由に」との思いがあったろう。 その気持ちを缶と一緒に受けとったパピヨンは彼の腕をしっかりと握り締める。 首領は他人が感染しないのはわかっていても、積極的には自分に触れたがらないのを知っているだろうから驚いたはず。 そしてパピヨンの体温とともに、久々に病をわすれて人間らしい気分を味わえたはず。 彼がパピヨンに思いやりを示したからこそ得られた、この触れあいの瞬間はとても尊いと思う。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-10 07:00:09) (良:3票) |
13.《ネタバレ》 シスターをはじめとする溢れる裏切りに苦渋を舐めるばかりのパピヨンが、心身ともに粉々に踏みにじられても、ドガの名を口にしない姿、崩れかけたけれど踏みとどまり紙を食べた姿にひれ伏すばかりでした。悪魔島で豚に名をつけ、トマトを植え、ベランダを作ろうかと思案するドガを見るにつけ、老いた状況で楽しい事があるかどうか定かではない脱獄を命をかけてする必要があるのかと思ってしまいました。しかし、犯していない罪を償う理不尽さは受け入れられないという一念を貫かない後悔より貫いてする後悔を選んだのでしょう。見送るドガもその事を承知しているやに見えました。切なさに身を捩るラストシーン、不屈の生き様に圧倒されるラストシーンでした。 |
12.《ネタバレ》 これほどまでに壮絶な主人公は見たことありません。いやー、名作。なのに、そこであえて注文をつけるとすれば、ラストシーン。「その後のパピヨン」のことなど語る必要はなかったですよ。また性懲りもなく無謀な人生を再開した、って感じで終わった方がよかったのでは。もう一つ。作中、何となく意味深げなコトバである「人生を無駄にした罪」。うっかり飲み込んじゃいそうなので、ここは一つ、赤面しつつも、「無駄な人生なんてない(はずだ)」と、少々弱気にいっておきます。 【なたね】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-12 23:59:40) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 これは凄い。中身も凄いけど、それを映画にしたというのも凄いです。時間と金と人をふんだんに使って、凄いドラマが展開されます。人間の崇高さと醜さを共に描いて、余すところなし。特にあの修道女はキツイなぁ~。ただ後から考えると、脱獄囚をかくまったと知れたらどうなるかわからないというところも、あったのかもしれません。それだけあの監獄が恐ろしいということですか。さすがにちょっと長いという気がしたので、その分マイナスです。しかし映画好きなら、一度は見ておきたいと思わせる作品でした。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-09-01 18:29:52) |
10.《ネタバレ》 ①このような映画はもう作れないかも知れない。監督や演者の映画に対する意気込みが現代と違うのだ。最初に囚人たちが行進するシーンだけでも大変な手間がかかっている。今ではCGで簡単に出来ることが、当時は全て手作りだった。主演二人の演技は迫真を通り越して、神がかりといっていい。役者魂を見せてもらいました。 ②パピヨンは銀行強盗の罪を犯したが、無実である殺人罪で実刑を受けた。社会への反逆心が強く、脱獄に執着するのはこのためだ。特筆すべきは友情に厚いこと。差入れをしたドガを密告せず、命がけでかばった。尋常でない強靭な精神と生命力である。だからこそドガも心を開いたのだ。「誘惑に勝てるかどうかで人間の価値が決まる」 ③驚くべき展開の連続である。海で撃たれる囚人、船内で体内に隠したお金を奪うための殺人、ギロチン、ワニなどに先ず驚かされる。最初の脱獄は、窮地のドガを助けるために監視を殴り、その勢いで脱獄。独房の劣悪な環境。さらに食事半分で、光もない生活。次の脱獄は、用意されたボートが腐っていた。と思ったら、奇妙な刺青をした人物がハンターを殺し、手助けしてくれた。筏で着いた先で、ハンセン病の密輸業が船を用意し、お金もくれた。両者は共にアウトサイダーとして共感するものがあったのだろう。やっと着いたと思ったら、地元警察と鉢合わせ。見知らぬ犯罪者と一緒に逃走。警察と原住民に追われるが、危機一髪で海に飛び降り、なんとか脱出。行きついた先の原住民は穏健でパピを迎えてくれた。かわいい娘と一緒に暮らす平穏な日々。だが彼らはある日いなくなる。商人を殺したことに関係がありそうだ。真珠をもって町へゆき、修道院に紛れこむが、警察に突き出されてしまう。再び5年間の独房生活。その後島流しに遭い、ドガと奇跡の再会。椰子の実の袋で潮流に乗り、脱出成功。 ④「バカ野郎!俺は生きてるぜ」と叫ぶ。自由を勝ち取ることが彼の存在証明なのだ。「自分は既に死んでいる」「人生を無駄にした罪で有罪」という自覚があるため、人間らしく生きる=自由になることに挑戦し続けたのだ。諦めることは死んだも同然なこと。どんな逆境や困難にも決して諦めない彼の生き方には共感できる。 ⑤冒頭の行進シーンで「パピヨンきっと帰れるわ」と声をかけた女性がいた。あの女性の正体は自由の女神だったのだろう。14年もかかったが、蝶は自由になった。 【よしのぶ】さん [DVD(吹替)] 9点(2010-06-08 00:30:37) (良:1票) |
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9.《ネタバレ》 君はパピヨンなのか?ドガなのか?そう問われれば、現在に生きるほとんど全ての男はドガの生き方を選択するでしょう。リスクを顧みずパピヨンとして生きることのできない男に、この映画はドスンとした想いを残します。理不尽と戦い続けることができるか?ただ人生を無駄にしていないか?良い映画です。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-21 14:46:01) |
8.そりゃまあ、マックィーンが男前だとは言いませんけどね、かのヒーローがどうしてこの役にここまでフィットしてしまうのか(こりゃまるで、サルが人間にとっつかまって虐められる『逆・猿の惑星』by フランクリン・J・シャフナー、ですね)。見事なハマリっぷりに、観た後でふと一抹の寂しさすら感じないでもなく。一方、ダスティン・ホフマンはと言うと、いつになく役作りを放棄、地で演じてます(そんなワケないか)。この役は彼以外の役者が演じたら絶対イヤミになる。彼のスゴさは、演技力云々よりも、‘どんな「共演」もこなしてしまう’ところ、ですかね。それにしても、観てて切なくなる映画でありました。実録っぽさと、幻想味が、奇跡のように両立しております。残酷なまでに青い空、そして海・・・はあ~(溜息)。ゴールドスミスの音楽、甘いメロディも提供しておりましたが、エンドタイトルに硬派な音楽をぶつけてきたのが、映画をぐっと引き締めており(廃虚の映像に実にマッチしてる)、たまらない余韻を残します。必聴です。彼ほど、無調でありながら親しみ易い音楽を書いて来た作曲家もザラにはいないのではないでしょうか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-09 11:08:30) (良:2票) |
7.子供の頃観たときは、その過酷な描写が心に刻まれ、テーマ曲が耳に残りました。のちにパピヨンが実在の人物に基づいていると聞いて驚きました。信じられん。まさに骨太のドラマ、名作です! |
6.♪ターララララーララー。。♪封切り当時に観たこの作品のテーマ曲や、数々のシーンが今でも記憶の引き出しから消えません。オジジになった僕は、あの主人公のようにまた逃げ出すことができるだろうか? 【キタロウ】さん 9点(2003-07-24 02:55:46) |
5.《驚愕のネタばれ注意報!!》純粋にこの映画を愛している人は、以下読まないでください!!恨まれても責任とれません、、、、では、いきますヨ。一部では有名な話しですが(依然TVでもばらしてましたが)、ラスト、マックイーンの乗る椰子の実のイカダの下に、支えているダイバーが写ってるんです! また新たな映画の楽しみ方が増えましたねっ!? 【困んどー】さん 9点(2003-06-25 18:19:33) |
4.もう30年も前になるのですねぇ・・でもかなり鮮明な記憶があり、それだけ強烈なインパクトがあったのですね。パピヨンとドガの友情、脱獄への不屈の精神、劇悪な環境に耐えて生きぬき、最後の死ぬかもしれない賭けにも等しい脱獄をよくぞやってのけたと思う。海原で漂いながら自由をかみしめるラストも忘れられない。パピヨンのテーマ音楽も美しく哀切。脚本がダルトン・トランボだから、パピヨンがドガの名前を言わずに耐えた友情がことさら印象深い。もう一度みたい、、というので久々に再見。あんな劣悪な独房で生き抜くという一心で耐える描写がすさまじい。同じ彼の脱走ものでも大脱走とは異質で、偏執的なまでに「懲りない」脱走劇をマックイーンが鬼気迫る演技で見せ圧巻。人間がここまで強く生きることができるのかと信じられない思いがする。 【キリコ】さん 9点(2003-06-03 22:00:08) (良:3票) |
3. 「人生を無為に過ごした罪により、有罪...」 パピヨンの夢に出てきた挿話にこの映画のメッセージがこめられている。 独房監獄の所長。所長はパピヨンが5年間の独房から出てきた後も、全く変わらない風体で出てくる。パピヨンは5年間という時間をまったく無為にすごしたように見えるが、脱獄の夢に人生を燃やしている。所長はといえば、役目を几帳面にこなすことでやっと人生を支えている。どちらが悲惨なのだろう。 囚人でなくても、つねに自由を渇望していなければ、自由人に見えるその人生もその日常もこの囚人たちと同じく悲惨なのではないか? しかし、平凡な人生とはそういうもの。所長の実直な様や、最後に描かれたドガの羨望と諦念は、大多数がもつ平凡な人生感そのものである。 【sowhat】さん 9点(2002-07-16 14:52:30) (良:3票) |
2.おもしろいとかそう言うレベルではないと思う。牢獄の中でゴキブリやムカデを食べたり等、気持ち悪いシーンもあったけど・・・最高! この一本の映画で、切なさ、友情、希望といろいろな思いが込み上げてくる。 【ラララKEN】さん 9点(2002-01-23 01:21:38) |
1.大スキな映画です。マックィーンは私の時代の最高のヒーローでした。この映画を映画館で見たのはもう30年近く昔の話になりますが、こんなに情けない役をしたマックィーンははじめてで、そうであるがゆえに胸の奥にいつまでも残った映画です。音楽も最高。 【vanvan】さん 9点(2001-10-19 22:33:58) |