3.期待しないで観たけどすっごく得した気分。間違いなく良質の映画です。何と言ってもキャスティングがいい!トラボルタに関しては賛否両論あるみたいだけど例えばあれがブラピやキアヌだったらカッコ良過ぎでシラけるよ。いいんじゃないおデブのトラボルタで。
この映画にはキレイなオネエチャンは1人もでてこない。出演者は中年のオヤジ&老人&疲れたオバサンのみ。でもいいんだこれが。実話という事を意識してあえて派手な脚色を省き地味だけど丁寧に作った製作者側には惜しみない賛辞を贈りたい。
R.デュバルもJ.リスゴーもS.ポラックも良かったけど私が一番ハマッたのは事務所の財政担当のW.H.メイシー。この人ってこういうちょっと気が弱いけど馬鹿じゃなくて悪人には成りきれない勤め人の役をやらせたら天下一品だと思う。メイシーが巧いからかもしれないけど映画のメインテーマである水質汚染問題より事務所のどうしようもない資金難に喘ぐ様子の方が私的にはグッとくるものがあった。ただ残念なのは最後の大事な部分がサラ~っと流されちゃったところと被害者住民の態度。破産までして頑張ったトラボルタにもうちょっと感謝するような場面があってもいいんじゃないの!ま、実際にはあったんだろうけど映画でもその辺を出して欲しかったな。私が住民だったらトラボルタを家に呼んで食事くらいご馳走するぞ!!