黄昏(1981)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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黄昏(1981)

[タソガレ]
On Golden Pond
1981年上映時間:109分
平均点:7.57 / 10(Review 46人) (点数分布表示)
公開開始日(1982-04-10)
ドラマファミリー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-03)【イニシャルK】さん
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監督マーク・ライデル
助監督スティーヴン・B・グライムズ(第二班監督)
キャストヘンリー・フォンダ(男優)ノーマン
キャサリン・ヘプバーン(女優)エセル
ジェーン・フォンダ(女優)チェルシー
ダブニー・コールマン(男優)歯科医ビル
ダグラス・マッケオン(男優)ビリー・レイ
トロイ・ギャリティ(男優)ジェットの少年(ノンクレジット)
滝田裕介ノーマン(日本語吹き替え版【DVD】)
佐々木すみ江エセル(日本語吹き替え版【DVD】)
進藤一宏(日本語吹き替え版【DVD】)
久米明ノーマン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
小原乃梨子チェルシー(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
岩田光央(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
田中信夫(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
中庸助(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
原作アーネスト・トンプソン
脚本アーネスト・トンプソン
音楽デイヴ・グルーシン
撮影ビリー・ウィリアムズ[撮影]
ピーター・ノーマン〔撮影〕(第二班撮影監督)
レックスフォード・メッツ(空中撮影監督)
ジェームズ・A・コントナー(カメラ・オペレーター)
製作ユニバーサル・ピクチャーズ
ブルース・ギルバート〔製作〕
製作総指揮マーティン・スターガー
配給CIC
美術フィル・ノーマン(タイトル・デザイン)
スティーヴン・B・グライムズ(プロダクション・デザイン)
編集ロバート・L・ウルフ
録音リチャード・ポートマン
字幕翻訳戸田奈津子
その他バリー・プリマス(キャスティング)
リチャード・ハシモト(ユニット・プロダクション・マネージャー)
ロジャー・スポティスウッド(スペシャル・サンクス)
あらすじ
『夕陽にきらめく黄金のさざなみは私の人生の最高の輝きだ 妻よ!いつまでもそばにいてくれ 娘よ!いつもお前を愛している・・・』(公開時チラシより)アーネスト・トンプソンの名戯曲の映画化。役柄の父娘さながらに長年確執が取り沙汰されていた、ヘンリー&ジェーン・フォンダ父娘初共演作。これが遺作となった「アメリカの良心」ヘンリー・フォンダは初のアカデミー最優秀主演男優賞受賞。妻エセルを演じたキャサリン・ヘプバーンは四度目の主演女優賞を揃って受賞した。老境を迎えた老夫婦の、ひと夏の湖畔のコテージでの物語。
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9.《ネタバレ》 とても素晴らしい作品だった。
湖とその周辺の風景がまた美しい。「絵画のようだ」とは正しくこれです。
それとともに人間模様も見事に描かれていたと思う。
親子関係が徐々に和解してゆく様は、見ていて心に通じるものがある。
両親に対する蟠りというのが誰にだってあると思う。
「父親は威圧的だった」「母親の愛が足りなかった」などなど探せばどんどん出てくるものである。
そういった不満の無い人は本当に心の強い人か、あるいは幸せもんかだと思う。
それをいい年して親に向かって「あの時あれしてほしかった」どうのこうのというのは流石に大人気ないのではあるが、秘めたまま不満を抱いたまま生きてゆくのも本人としては大変に辛いのでしょう。
そりゃ人間関係、恋愛関係、仕事関係にもいろいろと支障が出てくると思います。
この映画の中で、娘の恋愛が上手くいかなかったり、それで婚期が遅れたりするのを見ていると、やっぱり娘の中での蟠り、心の閊えがある気がしてしまう。
そういった原因ともなりえる親子の不仲が徐々に解決されてゆくさまは、見ているこちらまで癒されるのだ。
自分の心の中のモヤモヤをこの作品の中で発見でき、この作品中での関係が解決されてゆくにつれ、自分の中のモヤモヤも少しきれいになったと思う。
(そう、自分の心がこの湖のように澄んで綺麗になるセラピー映画だ)

この映画の中の素晴らしい老夫婦を見ると、僕も自分の人生について少しだけ考えます。

実は一番探しているものは、身近にあったのだ。
自分の手に届く範囲で、まだ見えていないものが必ずあるはずだ。
と、この作品は自分に教えてくれました。
(当時書いた感想文を少し編集)
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-31 01:46:42)(良:3票)
8.《ネタバレ》 美しい!何と美しい映画だ!もう、冒頭の夕焼けの空の美しさと湖の水の美しさ、そして、湖に住む鳥、アビを映すカメラの美しさ、映像美、いやあ、ここで完全にこの映画は素晴らしい映画になるという予感通りに素晴らしい映画でした。美しいと言えば何も映像だけでない。主演の二人、これが遺作となってしまったヘンリー・フォンダと妻を演じているキャサリン・ヘプバーンの美しき夫婦愛、夕焼けの空の下でボートに乗って釣りを楽しむシーンの二人のあの笑顔、優しい顔付きが忘れられなくなるほどのこの美しい夫婦愛、二人が一緒にいる場面はどの場面も本当に美しい。ただ釣りをすることだけが楽しみである夫婦が喧嘩別れとなったままでいる娘(ジェーン・フォンダ)何と実際の父と娘という関係がここでも父と娘という形で描かれているシーンでのあの父親の前で飛び込みを見せるシーンがこれまた素晴らしい。そんなシーンを近くで見て拍手する妻と少年との心温まるシーンや時々入る笑いやらも観ていて心地良く、特に凄いドラマなど無くてもこれだけ良いものを見せてくれる。ラストシーンのヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーンと、ここでも夕焼けの空のあのオレンジ色した美しさ、タイトル通りの「黄昏」時の夫婦愛と親子愛のドラマとしての名作を見せてもらった。遺作にして、本当の親子での共演という素晴らしさもヘンリー・フォンダにとってはこれが遺作で良かったのではないだろうか。物凄い映像なんてなくてもこれだけ素晴らしい映画がアメリカ映画は作れるのに、昨今はやたらと派手な演出で誤魔化そうとしてばかりいる。この映画を一人でも多くのアメリカの監督さんに観て貰いたい。そして、良い映画とは何かってことをこの映画を観て知って欲しいと共にこういう映画をもっと沢山の人に観て欲しいし、撮って欲しい。最後に一言だけ言わせて貰うとすると、いくら好きでも6年間毎日、マスばかりの食事では飽きるぞ!そんなことはどうでも良いとは思うけど、とにかく良い映画でした。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-12-18 21:23:07)(良:3票)
7.同時代的にヘンリーとジェーンの実生活での確執については知らないけど、それでもやっぱりこの映画の父娘の和解シーンにはメチャクチャ感動した。「ノーマン」つう名前はどうも別の作品のイメージで大嫌いだったけど、妻が倒れた夫に「の~う~ま~んっ!」と何度も呼びかけるシーンであっという間に評価逆転。ジェーンの逆さ飛び込みのシーン、正に原題通り、黄金色のニューイングランド州の風景も心に沁みる。個人的にマーク・ライデル監督のベスト作品。でもあんな風に、晩年を幸福に過ごす事が出来る人なんて、ほんの一握りなんだろうな・・・。(追記)テレビ放映されていたので久しぶりに再見。やっぱり良い映画でした。撮影も音楽も素晴らしい。でもこの老夫婦は相当恵まれた環境の方々ですよね~。ジェーン・フォンダの自伝『わが半生』によると、キャサリン・ヘップバーンはこの作品の演技で四度目のアカデミー賞を獲得した時に「これでもうあなたは私に追いつけないわね!」って彼女に言ったそうです。出演交渉の時はどちらの名前が配役のトップに来るか、こだわったとの逸話も。その他もろもろのエピソードを読んだ後、また映画を改めて見ると更に興味が湧いてくるかと思います。この映画をお好きな方、ジェーン・フォンダの伝記、是非読んでみて下さい!(2008、2、8)
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 9点(2004-01-25 01:06:14)(良:3票)
6.子供の頃によく観た映画のひとつ。ノーマンが死にかけた時は本気で死なないで!って思った記憶が。最近 テレビで観て映像の優しさに感心した。鳥のさえずり、林の中の木漏れ日、湖の光とかキレイ。年をとるとどうしても頑固になっちゃうんだな、でも最後まであんな夫婦でいたい。
さくらさん 9点(2003-12-23 23:08:21)(良:2票)
5.キャストがまず素晴らしかったです。キャサリン・へプバーン扮するところのおばあちゃまが何とも美しい。魂の輝きが外見に溢れています。凛として、自由で、子供も夫も孫も深く愛してはいるけれども、それと同時に自分の人生も愛しエンジョイしている女性。私の永遠の憧れです。父と娘の確執は自分も身に覚えがある分ちょっと痛かったです。愛し合うのは単純で複雑だ~~~!!!
Reiさん 9点(2003-05-27 22:38:26)(良:2票)
4.良い映画の教科書という感じの作品。本当に美しかった。映像美もストーリーも。ヘンリー・フォンダの遺作と思うとさらに泣ける。この作品が娘との仲が元に戻った証拠であると信じたいです。年を重ね味のある演技を最後に残してくれたヘンリー・フォンダ、そしてその傍らに立つ役をこなしたキャサリン・ヘプバーンといい、素晴らしかった。
けいさん 9点(2003-05-22 11:32:47)(良:2票)
3.いい映画ですね、元々ヒューマンものには弱い上に親子間の確執というのが他人事ではないので身を詰まされる内容でもあり。愛情深いエセルがたまに吐く厳しい言葉がただの説教にならないあたり、キャサリーン・ヘプバーンの演技力を非常に感じました。最後の仲直りシーン、初めて父に褒められた娘と初めて手放しで娘を褒めた父の心のわだかまりが解ける瞬間もまた良かったと思います。
moueさん 9点(2003-05-17 05:25:53)
2.豪華。でもそれに負けない構成がある。描写がやや退屈なのが残念。
HAKOさん 9点(2002-03-22 23:57:11)
1.老名優(名女優)がそろってオスカー受賞ですね。デイブ・グルーシンの音楽とあいまってイイ映画ですよ。私は好きです。
すめさん 9点(2001-05-15 00:33:10)
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【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 7.57点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
536.52%
6817.39%
71021.74%
81328.26%
9919.57%
1036.52%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review4人
2 ストーリー評価 6.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.80点 Review5人
4 音楽評価 6.33点 Review3人
5 感泣評価 4.66点 Review3人
chart

【アカデミー賞 情報】

1981年 54回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ヘンリー・フォンダ受賞 
主演女優賞キャサリン・ヘプバーン受賞 
助演女優賞ジェーン・フォンダ候補(ノミネート) 
監督賞マーク・ライデル候補(ノミネート) 
撮影賞ビリー・ウィリアムズ[撮影]候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)デイヴ・グルーシン候補(ノミネート) 
音響賞リチャード・ポートマン候補(ノミネート) 
脚色賞アーネスト・トンプソン受賞 
編集賞ロバート・L・ウルフ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1981年 39回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)キャサリン・ヘプバーン候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ヘンリー・フォンダ受賞 
助演女優賞ジェーン・フォンダ候補(ノミネート) 
監督賞マーク・ライデル候補(ノミネート) 
脚本賞アーネスト・トンプソン受賞 

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