2.《ネタバレ》 前作を凌駕するパワーに圧倒される作品です。
作品そのもののパワーもさることながら、シーザーの醸し出す迫力や凄味は見事の一言。
そして前作以上に考えさせられることが多い作品でした。
発電所の復旧のくだりでは猿と人間の共存が実現するのかと思いきや、終盤は思わぬ展開に。
敵対する猿と人間、猿同士、人間同士。様々な対立軸が存在する一方で芽生える猿と人間の友情。
前作でシーザーが幼少期を過ごした、今では朽ち果ててしまった家が登場します。
シーザーにとってはかつてのこの家の主人に続き、人間との間に芽生えた2度目の友情に胸が熱くなった。
様々な局面で展開を左右するアイテムとして登場する銃。
銃で殺し合う猿と人間。そして猿が猿を銃で殺害しようとするシーンは衝撃的。
その一方で銃に頼ろうとしないシーザーの姿からは、彼の真の強さを感じました。
この先猿と人間は共存の道を進むのか、それとも対立はさらにエスカレートしていくのかは分かりません。
出来れば対立の果てに共存の道を模索する両者の姿が見られるような、本作の更なる続きが見たいと思います。