1.《ネタバレ》 ゆとり世代のお子ちゃま達、団塊世代の変人中高年達に「ズキューン」とお灸をすえてくれるような、心がすがすがしく、晴れやかになるような映画だ。ストーリー的に大陸から香港に売春出稼ぎにきた女性の一時期を淡々と描いている。飽食の日本人、何か忘れていないか?大事なものを。「日々、一生懸命生きる」ってことを。そういった主題を強く感じる。「生きる意味?」そんなこと考えてる暇あれば、一生懸命、一日を生きよう!そういったひたむきさが清々しく感じられる。毎日忙しい日々を過ごしている自分に、そういった一生懸命にひたむきにいきる姿が嬉しかった。何が尊い?何が高尚?そんなこと、他人が勝手に決めること、今の自分には関係ない、大事なことは一生懸命生きること。
だけど、そんな一生懸命生きてる中国の人を「外から」みつめてしまうと、ちょっとなにか寂しく、むなしく感じられてしまうことも事実。一度大陸から出て、香港を知ってしまった主人公の心情がぼんやりと写しだされたラストシーンの雪だった。