4.私はジャズ演奏者や曲目に詳しいわけではありませんが、ジャジーな雰囲気の酒場でお酒を飲むのは大好きです。この映画はそんな酒場のBGVが合う作品ですね~。これはアメリカ作品ですがパリが舞台となっているためおフランスのパヒュームが漂います。ホンモノが醸し出す、ゴードンのジャズプレイヤーとして演奏、その頬のふくらみ具合、指使いなどはうっとりとしてしまいます。彼にインスパイアを受けたフランシス、彼を配置することでデイル・ターナーの神格ぶりを描くのですが、フランシスや彼の娘とターナーとの会話がミニマムで、そのことでよりフランシスとターナーとの関係に深みが増しています。海岸での広がりある開放感あふれるシーン、「世界は丸裸で・・・」と語るターナーとそこに挿し込まれるフランシスの娘のショットにはしびれました。そしてニューヨークでのターナーの孤高ぶり・・・。ターナーの映写に微笑を浮かべるフランシスの表情、彼の表情はこの「ラウンド・ミッドナイト」に魅了された人が浮かべているであろう表情のようにも見えました。さてとジャズのCDでも借りに行こうかな~、と思った人がきっと多い一品であります。え~っと返却日はいつだったかな?