1.《ネタバレ》 思わずサントラも買ってしまった大好きな作品です。
フィリックスとババの間には(ジミーとの間にも)擬似的な父子関係が芽生えますが、
原点とも言える”ダディ・ズー”の言葉や(写真も・笑)、ババのソーセージの歌、
わざとらしいくらい小洒落た部屋のインテリア等々の意味が、
最後の最後に全て繋がった時には素直に感動しました(ニーナ・シモンの歌もシビレます~)。
フィリックスが子供扱いしていた人達こそ、
何が大切かをちゃんと学び成長していたのですね(実は成長していなかったのは自分)。
ババの最後の言葉がそれを教えてくれ、ジミーもまた同じ(死ななかったけど・・)。
雨はダディ・ズーの言葉を思い起こさせ、彼から何も学ぼうとしなかった自分に深く染み込みます。
「学ばなければ成長はない」私自身も最近つくづく感じさせられる事です。。
映画自体はバリー・ホワイト気取りのフィリックスを皮肉るかの様に、
わざと形ばかりに拘った風な創りにしていたのも面白かったですし、
それを指摘するかの様なキュートな主題歌も良かったですね。
印象に残るシーンは色々とあるけれど、
中でもダディ・ズーが、”お前こそ子供だ”と言わんばかりに紙で折ったキリンをフィリックスに渡す場面が印象的で、
その紙にコッソリ自分の墓の場所を書いちゃってるのがまたお茶目(笑)。
あの場面ではフィリックス同様、私もまんまと騙されてしまいました(^^;
好きな作品なので満点と行きたい所ですが、
あの殺し屋組織のショボさは幾ら贔屓目で見ても頂けないので、その分マイナス1点とさせて頂きます。
・・・って事さ、サンチョ・パンサ。