4.《ネタバレ》 東京に暮らす数人のオンナノコの日常を断片的に描いた作品。日常であるだけに、そんなに大きなことも起こらないし、セリフも少なく、説明もあまりない。観る人にとっては極めて退屈な映画かもしれない。例えが適切か分からないけれど、魚楠キリコの漫画の雰囲気、というのがいちばん手っ取り早いか。
しかしながら、登場人物がこんなに愛おしいと思った映画は他にない。確かに、この映画の中で呼吸している、生きている、ということが画面越しに伝わってくる。何気ない間、何気ないセリフ、そして映し出される東京の空がとても切ない。
小説家を目指している人のエピソードが個人的には一番好きだ。