54.快作。三船+ハメット(血の収穫)。黒沢プログラムピクチャーでは、最高作。面白い、カッコいい。ファーストシーンの野犬のシーンから、最後まで。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 10点(2018-12-25 21:19:10) |
《改行表示》53.三船の豪快な殺陣に圧倒された。 作中の舞台や敵役の設定が西部劇テイストなのは、本作の脚本がアメリカのハードボイルド小説「赤い収穫」をベースにしているからだろう。 それでも幕末の混沌とした時代設定を思えば、あまり荒唐無稽にも感じないのが不思議。 ただ剣の凄腕というだけでなく、知恵を使って敵を追い詰めていくという主人公の描き方が良い。 腕っ節だけでなく知恵もたつというのは、のちのジョン・マクレーンにも通ずるようなヒーロー像だ。 要所要所で挿入される豪快なアクション、ハードボイルドな物語(原作がハードボイルドだから当然だが)、黒澤の映像演出もあいまって、 世界にも通用する素晴らしい時代劇になっている。 【nakashi】さん [映画館(邦画)] 10点(2018-08-18 14:52:58) |
52.《ネタバレ》 今回、初めて映画館で鑑賞(本作自体は何度か観ている)。しかし面白いなあ。面白すぎて、かっこよすぎて鑑賞中ずっとニヤニヤが止まらなかった。これぞ世界中に影響を与えた日本映画だ!と胸を張りたくなる。(今も影響を与え続けている)ここにある殆ど全てが普遍なものなので、今後何十年経とうが古びる事はないだろう。「桶屋、棺桶二つ。いや多分三つだ(ポイッ←爪楊枝)」うーん、と唸るほどかっこよい。私は現代日本全体に蔓延する「泣きたい病」とも言える過度な感動路線飽和状態に辟易しているタイプの人間だ。TVCM等でよく見る(文字どおり本当によく見る!)「家族物語」的なものを見ると、虫酸が走って「だからこういうのもういいよ〜」とチャンネルを変えると、変えたチャンネルでも同じく演歌的感動路線をやっていて、結局テレビを消してしまうような人間だ。確かにこの用心棒の中にも家族をめぐる感動話があるにはあるのだが、三十郎自ら「俺はああいうメソメソしたの大嫌いだ!」と宣言する事で、ベタベタの感動路線に入り込まないように、絶妙なバランスを保っている。それでいて、結局は影できちんとそういった人達を救うのである。うーん、これが本当のかっこよさ、感動でしょう。確か7人の侍でも同じようなセリフがあったので、これはもう黒澤明監督の地なのだろう。そんな当該作品のバランス感覚の素晴らしさに感心すると共に、この5,60年で日本人の性質も随分変わっちまったんだなあと悲しくなった。本当にいつからこんなに日本人は年がら年中泣きたくなってしまったのだろうか?受験で頑張る我が子の姿を背中から見つめる親の姿とか、昔親父が身長測る際に使った柱を再利用したのを見つけて微笑とか、「名前は、あなたが初めてもらったプレゼントです」とか、もうそういうの勘弁してクレーーーーっ! |
《改行表示》51.《ネタバレ》 自分は邦画をあまり見ないんですが、黒澤映画はまた別です。なぜ彼の手掛ける映画の数々は、ここまで見る側を魅了できるのでしょうか。 本作は、マイベスト黒澤映画の三本指に堂々と入ります。(他2作は、『七人の侍』『椿三十郎』) 黒澤映画ではお馴染みの三船敏郎と、当時、『人間の條件』で国内外から高く評価されていた仲代達矢が夢の共演を果たした作品です。 二度切りや、すれ違いざまに斬り、いったん静止して敵が倒れる演出etc..今現在では定番となったお多くの演出やシーンがあることで非常に有名ですね。 にしても、当時弱冠28歳だった仲代達矢、男前以上に、こんなにも美しかったとは、御見それしました(笑)正直、美男子過ぎて、直視できず、相手の三船敏郎ばっかり目が行きました(笑) 首に英国製のスカーフを巻き、袖を通さず、胸元の襟からピストルを右手で構え、下半身の着物の裾は、左手で掴んで、左の生足を見せながら歩き回る仲代。凄くセクシーな役柄です。銃を構える姿も絵になっています。 一番強烈なシーンは、有名ですが、クライマックスで縄で縛りあげられている店主のお爺さんを手前に、背後で三十郎と卯之助がじりじりと接近するシーンです。 黒澤明の本気度がひしひしと伝わってくる不朽の名作です!未見の方は今すぐにでもご覧下さい! 【ぶっちち】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2015-11-29 12:24:29) |
《改行表示》50.《ネタバレ》 登場人物のキャラクターや話の設定はかなり自由ですし、脚本もギャンブル的な展開の所も有りますが良く出来ていると思います。 総じて面白くてカッコ良い娯楽映画に仕上がっています。 ハーフのチンピラ浪人が居たり、木槌を持った大男が居たり、マフラーを巻いてリボルバー拳銃を持ったヤクザが出てきたり、芸妓がみんな醜女で座敷に上がった彼女達がノリノリのラテンビートを奏でたり、話の舞台は周りから隔離された無法地帯のカオス的なシャッター通りと化した宿場町だったりと、問題だらけのチャンバラテーマパークのようです。 そんな所に行く先も名前も適当で、滅法強くて、お節介で、照れ屋で、天邪鬼で、情に厚くて、頭が切れて、物事に拘らなくて、ぶっきら棒で、掴み所のない浪人が来て、テーマパークのメインキャラクターになってしまいます。 この浪人を中心に、街は回り始めます。 正直この映画、この人で成り立っています。この人と言っても黒澤明の作った桑畑三十郎なのか、三船敏郎という人間なのかと聞かれると困ってしまいます。 本作で黒澤監督の描いたヒーロー像は他に例がない位にカッコ良くて魅力的です。 そんなキャラクターを、熨斗をつけて具現化出来るのは三船さん以外に思いつきません。 このコンビには毎回痺れます。 水を貰ったおじさんに嫌味を言われると困った顔をしたり、下衆な八州廻りを見て爺さんと笑い合ったり、女房を取られた悲観的な男を見て怒鳴ったり、でも結局助けてお金まで上げちゃったり、爺さんが捕まったと聞くと後先考えずに助けに行こうとしたりと、中二病を患っている様なハードボイルド映画の完全無欠の主人公ではなく、人間味に溢れている所に物凄く惹かれます。 また、ほぼ全編で効果的に使われているガチャガチャした音楽が世界観を重たすぎるものにせずに、調度良いテンポをつけ軽妙な作品にしています。 大満足の作品でしたが、ラストシーンの三十郎の後ろ姿も「金は全部やっちゃったし、途中で死ぬくらいボコボコにされたけど、タダ飯は食えたし、悪い奴は沢山切れたし、味方をしてくれた爺さんも救えて結構楽しかったなぁ。」と、私と同じくらい満足しているように見えました。 【しってるねこのち】さん [DVD(邦画)] 10点(2015-04-25 18:18:14) |
49.黒澤作品で最初に見たものです。三船さんの追悼放送でした。今まで見た映画はなんだったのかと言う気持ちになりました。 【maguro】さん [地上波(邦画)] 10点(2014-06-15 21:23:43) |
《改行表示》48.《ネタバレ》 練られたストーリーもすごいですが、三船敏郎が刀を抜くシーンは 実は少なく3ヶ所です。最初の腕を見せて棺桶3つの場面と隠れ家で家族を逃がす所とラストだけです。それでもアクションが印象に残るのは三船敏郎の凄さでしょう。 【nao3】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-09-09 00:09:58) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 ・・・黒澤監督は点数つけるのとても困ります。 もう、面白さについては皆さん書いてるので、私は「パンフォーカス」を書いときましょ。間近の飯屋のおやじと三十郎はピントが合っていて、窓の向こう側の 店の様子もバッチリピントが合っている。こりゃ実際すごいんだよ。 聞けば望遠レンズを使ってすごい遠くから撮っているらしい。この異様な画面をじっくり楽しむのも一興かと。 【みみ】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2010-10-13 21:54:48) |
46.《ネタバレ》 三船の電光石火の殺陣やストーリーなど全て素晴らしい。自分が一番しびれるシーンは、爺が吊るされてる先に三船が現れるシーンですわ。なんというかっこ良さ。日本映画の金字塔だと思う。映画の中とはいえ本物の「男の中の男」だ。ほんと惚れてしまうわw 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-05-18 17:03:30) |
45.三船敏郎の魅力、個性的な脇役たち、電光石火の殺陣、効果的な音楽。ストーリー的には王道の娯楽映画ですが、個人的には、人物の立ち振る舞いから宿場町のセットまで、すべてが「美しい」映画という印象が残っています。余談ですが、60年代アメリカの学生運動のパンフレットに、『用心棒』の三船敏郎風のイラストが使われていたのを見たことがあります。この映画の美しさと力強さが世界共通であることを実感して、なんだかうれしくなりました。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-02-13 23:30:50) |
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《改行表示》44.自分は男ですが・・・・・・・・・・・惚れてまうやろおおぉおおおおお!!! って位三十郎がカッコいい!言うこと無しです。 【njld】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-02-04 23:11:49) (笑:1票) |
43.大好きです。男の子なら誰でもワクワクして見ちゃう映画でしょう。 【堕リ会長】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-12 01:56:45) |
42.黒澤明の作品では一番好きな映画です。三船敏郎が魅力的です。ビートたけしの肩を上げるしぐさを初めて見たときに、三十郎の真似だと直感しました。(本人は癖と言ってますが)後ろ姿が最高です。 【くだごんべ】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-04-21 10:52:27) |
【jibuchi】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-26 21:53:14) |
《改行表示》40.用心棒の三船敏郎と七人の侍の三船敏郎は全くの別人でした。 演技をするとはこういう事なんですね。志村喬や加東大介もしかり。 その演技にこのストーリーと三船敏郎のアクション、10点です。 【NAONAO】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-26 21:48:36) |
39.いかにも浪人っていう感じでバッタバッタと切っていく。見ていて気持ちい作品です。音楽もよかったですね。 【腰痛パッチン】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2006-12-26 11:13:03) (良:1票) |
38.みなさん書かれていますが、あえてもう一度言います。とにかく三船敏郎が格好良い。東野英治郎との絡みも最高。三船敏郎を見ているだけでワクワクするこの感じは何なんだ。ジャッキー・チェンの映画を見た後、腕立て伏せをしたくなるように、用心棒を見た後は、懐手に顎髭を撫でながら肩で風を切って歩きたくなる。 【キャリオカ】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-10-30 19:33:51) |
《改行表示》37.《ネタバレ》 それぞれのキャラクターが立ってるし、演技も素晴らしい。 自作自演して6人叩っ斬るシーンや、ラストで9人をわずか9秒で斬り捨てる場面は 三船氏の立ち回りがあまりにも速くて、凄さを感じる前にみんな死んでたという感想。 仲代さん若いですねぇ。 【weber】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-03-08 14:51:44) |
《改行表示》36.《ネタバレ》 これぞ娯楽時代劇の傑作!あまりの凄さに幾度も見返してしまいました。駆け引きしつつ困っている弱者を助け、宿場に巣食う悪人どもを一掃してしまうストーリーもさる事ながら、やはり何と言っても三船敏郎でしょう!かっこ良過ぎです。あの物腰、剣さばき、ぶっきらぼうの中にある優しさ、そして後姿!私も似合わないとわかっていながら、何度と肩をいからせてみたことか。もう彼のような俳優は出てこないでしょうね。時代だといえば仕方のない事なのですが、時代劇ファンとしては残念です。・・・ところでもう一人の用心棒、本間先生も良い味出していますね。これは私の想像の域なのですが、本間先生は別にただビビッたりインチキだったから〝昼逃げ〟をしたのではないと思うのです。ちょっと悪党から小遣いをくすねてやろうという気持ちだけで、もともとこんなヤクザの出入りに加勢する気もなけりゃ、まして命を張る気なんて毛頭なかったからなんじゃないでしょうか。だから去り際に振り向いてニンマリと笑顔を見せる。そんな本間先生に一瞬手を上げ挨拶しそのまま御髪を直す三十郎。無言ながらの二人のやりとりが心憎いです。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2005-11-11 17:41:11) (良:2票) |
35.展開が実に緻密に練られており、一片の贅肉すら見当たりません。かといって単純な話かといえばそうではなく、個性ある登場人物を効果的に配し、虚々実々の駆け引きを見せてくれます。一度目よりは二度目が断然楽しめる映画です。 【K】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-20 03:06:53) |