《改行表示》37.《ネタバレ》 文句なしにセルジオレオーネ監督の最高傑作。見る度に新しい発見のある奥深い映画でもあります。逆に言えば一回見ただけで理解するのは無理でしょう。 物語は初老となったロバートデニーロ扮するヌードルスが少年期と青年期を時系列が入れ替わりながら回想する形で描かれます。 実際に描かれている物語を表とするとこの映画には裏の物語があるはずですがそれらは描かれていません。それを匂わすシーンはいくつかあります。その一つが病院でのシーン。ヌードルスが病院を出ていくのとすれ違いに大ボスのフランキーが病院にやってきますがその後フランキーは一度も出てきません。これはマックスとフランキーがその後も繋がっているという裏の物語の付箋でしょうか。 ラストのゴミ収集車に向かうマックスはそのまま収集車の後ろに飛び込むかの様に描かれ、実際収集車が言ってしまった後にはマックスの姿も消えていました。収集車の後ろをヌードルすが覗きますがそこには砕かれたゴミの残骸だけで一滴の血もついていませんでした。 とにかく謎の多い映画ですが、3時間半の映画があっという間に終わってしまうくらい引き込まれてしまうギャング映画の最高傑作でした。 【仁】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-12-08 08:34:45) |
《改行表示》【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-29 14:24:12) |
35.《ネタバレ》 長すぎた製作準備期間の末、通常では実現し得ないところまで膨張しきった妄想が、なぜか見事に実現してしまった、まさに異形の大作。時代の移り変わりの中、姿かたちを変えながら何度も現れる、同じ人物、同じ部屋、同じ街。それを描く、ありとあらゆるシーンひとつひとつが、“ドラマ”をはらみ、我々に訴えかけてくる。そう言う意味では、表面的で判りやすい要素が多いのかもしれないけど、やはり面白くてカッチョよいのだ。ここでの“ドラマ”とは、ある意味では“トリック”でもある。ラストにおけるマックスとの再会は、ストーリー上の大きなトリックであるけれど、これ以外にも細かいトリックがある。例えば、悪ガキどもの放火シーン。最初は、新聞に小便をかけていると、我々に思わせ、ああ、悪いヤツらだな、と思わせる。次のシーンで、小便ではない別の液体であることが判る。次に「タバコ→火」ときて、げげっ本当にトンデモない奴らだ、ってなことになる、この衝撃性。あるいは、晩年のヌードルスとデボラの再会シーンも面白い。女優のデボラは舞台化粧で真っ白けの顔、年齢不詳で若い頃と変わらない。初老のヌードルスと若いデボラが出遭う、不思議な瞬間。会話の中でデボラが化粧を落としていくと、年齢がその顔に現れ、時間軸は急速に合致する。このような小さなドラマが再現なく現れては消える4時間(完全版)。ラストのヌードルスの笑みは、解釈は色々あるのかもしれないけど、私には、セルジオ・レオーネ自身の満足の笑みのように思えて仕方ない・・・・・・。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-03-23 14:55:04) (良:1票) |
34.何度見返しても最高! デ・ニーロファンになった作品。レオーネ&モリコーネも健在。ヌードルスとマックスの生き様を比較するのも楽しい。謎めいた箇所を様々に解釈することも楽しい。年末に観ると何故かさらに良い (詳細はブログにて) 【しー】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-22 15:14:27) |
33.《ネタバレ》 ゴッド・ファーザーより前に製作されていたら間違いなく絶賛されていたんだろう。謎解き自体は単純なんだが、三つの時代が複雑に交差するから、そこに乗り遅れると中に入っていけず退屈してしまう。どん底から体をはって這い上がっていく緊張感あふれる映像は見事だ。子供時代のエピソードも付け足しにせずじっくり描いている。友情と愛と裏切りの男の美学がデ・ニーロの名演で堪能できる。最後の笑いは謎だが、この世界から足を洗えると思った開放感と、資金を独り占めできると思った喜びなのか。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2006-09-24 00:17:09) |
32.デニーロはこの映画でもやっぱり良かったし、エンニオモリコーネもやっぱりよかった。俺の大好きなこの二人がやっててはずれは無いとは思ってレンタルしたのですが、はずれどころか映画史に残る傑作でした。男の熱い友情をこんなに感動的に描いているとは!涙なしでは語れません。最後の笑いの意味がどうとか関係ありません。関係ないなんていったら失礼ですが、映画を見るに当たって幻想だったからつまらないというあえてこの映画をつまらなくする視点で見るのではなく、自分の面白かったと思える解釈で見るべきだと言うことです。幻想だったから下らないという人にはもうちょっと映画を楽しんでもらいたいものです。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-04 19:44:00) |
31.遠い昔のアメリカ。古いアルバムをめくるように名シーンが蘇る。そして、最後の一枚・・・。 【小僧】さん 10点(2004-08-29 04:47:05) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 もう20年も経ったのか?感慨に耽ってしまう。当時映画館で見た衝撃は計り知れない。音楽の素晴らしさがこの映画を際立たせている。今だに音楽が頭の中を駆け巡るとその時の場面がフラッシュバックしてくる。コマ送りで少年が撃たれる場面、貸切レストランで踊る場面、デボラがヌ-ドゥルスを入れない場面などなど。少年たちのヌ-ドゥルスを呼ぶ声まで思い出すほど、深く余韻を残してくれた重厚で濃厚な傑作だと思う。どの場面も印象深く 時代を織り交ぜた構成は見事で、中でも生き生きとした少年時代が感慨を深くさせている。衝撃的過ぎたエロスや暴力もありつつ友情、金、愛、裏切り、死を綴っていく。すべてを手に入れた者の表情など見所も多い。物凄い衝撃を与えてくれた映画でした。 【ピヤクト】さん 10点(2004-03-31 06:26:17) (良:1票) |
29.とにかく最高。全編に流れる叙情的なリズムと音楽、人生のはかなさや切なさが満ち溢れている秀逸な作品。 【カイザー・ソゼ】さん 10点(2004-01-21 00:45:59) |
《改行表示》28. 不思議な感じを受ける映画。全体的に退廃的で卑猥なシーンも多いが、見終わった後「美しい」映画だったと思えるのは… また、回想シーンを複雑に入り組ませた構成は見事。これを時系列順に編集しちゃ駄作になっちゃうだろうな。 そして、作品の美しさに貢献したエンニオ・モリコーネの音楽。映画音楽では一番好きです。 【ぐれーん】さん 10点(2003-12-03 16:12:23) |
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27.「いい映画だぁ」と純粋に思わせた作品。セルジオ・レオーネ監督&エンニオ・モリコーネ(音楽)の「最強タッグ」はマカロニウェスタンだけではないのだった。。。人間同士の熱い程の「繋がり」を、強烈なまでに表現している。だから、そういった交錯する各々の想いに対して、何度も目頭が熱くなるんだろうなぁ。それをモリコーネの音楽が更に盛り上げるのだからたまらない。観る度にやられてしまう。流石です。当時、この映画が正当に評価されなかったのは本当に残念。よりによってアメリカで。。。ちなみに、DVDではアメリカの映画評論家による解説が音声特典として付いています。「正当に評価できなかった」アメリカ人のダメな解説なんかを何故につけるのだろうか?? 【ムトゥ】さん 10点(2003-09-10 09:02:17) (良:1票) |
26.カタルシスは「ゴッドファーザー」の方があったかもしれませんが,ズッシリと胸に響いたのはこちらの作品です.過激な性描写にはいささか閉口しましたが,それを補って余りある格調・重厚感に10点をつけさせてもらいます. |
《改行表示》25.《ネタバレ》 正直、レイプシーンは引く瞬間もありました。 ですが全体的に悲しいトーンで描かれていてラストの悲劇の再会から阿片を吸うシーンへの展開のこれでもかという切なさ・・でも非常に美しく見終わった後はただいい映画みたなぁ・・と満足感を得られました。あの音楽が恐ろしいほど雰囲気にハマッてさらにこの映画を引き込ませてくれます。役者も素晴らしく一部の隙もありません。ゴットファーザーとどうしても比較してしまいますが見てる内、そんな比較なんてどうでもよく思えてしまいました。公開当時、監督には不本意なバージョンが公開されてしまったと知って残念です。最初からこの完全版だったらオスカーも夢ではなかったと思いました。 私の周りは酷評で絶賛した私の人間性を問われるような言い方をされましたが何と言おうとこれが傑作という意見は曲げません。 【まりん】さん 10点(2003-08-01 00:15:47) |
24.僕ごときの拙い感想文でこの作品にケチがつくのが怖いので、ちょっとだけ。なぜか、どんな一意の解釈で求めた答えを組み合わせても頑なに拒否されてるような印象を受けます。ですが一方で、作品を観た上でのどのような考え方でも見境無く受け入れてもくれる、そんな不思議な懐の深さを、この作品は持ってるように思えます。それぞれがすでに完成されているそれまでのシーンから、いろいろな要素の細い糸が自ら這い進むように寄り集まって現れた最後の数十分間は、陳腐な表現ですが僕にとってはまるで奇跡のようでした。様々な感情やいきさつなどを、数少ない言葉と表情のみで仄めかしきったデ・ニーロさんとウッドさんは、その体現者として役目以上の事をしたと思います。一生お付き合いできそう。 【ロバちゃん】さん 10点(2003-07-23 12:28:13) |
23.マフィア映画は長編物が多く、1度見たら「ごちそうさま」というのがほとんど?ですが、この映画と「ゴッドファーザー」は別格ですね。何回見ても飽きません。ある音楽作曲家は「役者の演技だけで客を感動させるのは難しいが、音楽が加わると別だ」と云っていましたが、エンニオ・モリコーネは、本当に最高の仕事をしてくれています。DVD(完全版)も出ましたので(レンタル有り)、1度見た方にも是非お勧めします。 【NOBU】さん 10点(2003-07-06 18:12:16) |
22.とにかくすばらしい。すべてにおいて極めていると思います。 【See】さん 10点(2003-07-05 02:01:47) |
21.最後の微笑のシーン。この作品を最高に色っぽくさせています。毎回見る度ごとにこの微笑についてぼんやり想像してみます。これが僕にとっての「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」。他の方々のレビュー、非常に楽しかったです。 【下関ないあがら】さん 10点(2003-06-06 22:45:32) |
《改行表示》20. 今のところ生涯最高です。40~50回くらいは観ました。少年期、青年期、中年期(老年期?)の切り替わり、場面の切り替わりが巧く、好みです。編集、脚本が本当に素晴らしい。心に残るシーンもたくさんあります。そしてそのシーンにはモリコーネの音楽が響きます。ストーリー上あまり重要ではないのですが、ケーキを持って行くとさせてくれるという娘に少年がケーキを持って行って待つが、待ちきれずにケーキを食べてしまうシーンなんか思わず顔が緩みます。ヌードルスの最後の笑みは、中年期の冒頭で、「これまでゆっくり眠ることは無かった」みたいな事を言ってたように、この先彼には追われる身である不安と友人を亡くした悲しみとロッカーから無くなった現金の謎を抱えて生きていかねばならず、唯一の光である良き思い出も最後には踏みにじられるという辛くて悲しい人生を歩むこととなるが、この時だけは逃げおおせた安堵感をしみじみと感じ、ぐっすりと眠ることができた。そしてそれがこの先二度と感じることの無い最後の安堵感だった。ということの象徴なんじゃないでしょうか? 【R&A】さん 10点(2003-04-25 16:17:00) (良:5票) |
19.特に、前半のノスタルジックなシーンが最高です。もちろん、全体的なストーリも秀逸ですよね。曲もいいし。無論、編集も冴え渡っていますよね~セルジオ・レオーネのその後の作品が見たかった。残念です。そそ。イェタディの曲がかかって、過去を写すのはベタベタで笑っちゃいましたが。。。 【とーる】さん 10点(2003-02-02 04:55:22) |
18.ギャングの栄枯盛衰を見るいい映画ですね。ぎどぎどしたエゲツナイ内容も多いのですが、心を動かす人間ドラマに仕上がっております。なんといってもエンニオ・モリコーネ大先生の作曲力がすごい。大貢献。仲間をチクったデ・ニーロの気持ちは、いろいろな説がありおもしろいどえす。改心の為か、自分の利益か。 【チューン】さん 10点(2003-01-06 19:02:47) |