2.《ネタバレ》 主人公のダニエルを責めないで下さい。
彼は一つの目標に向かって、ただひたすら生きているだけなのです。
今の世の中、仕事もなく目標も持てず生きている人達はたくさんいます。
穴掘りしか知らないダニエルが死んだ仲間の残した赤ん坊に、ウイスキーの哺乳瓶を与えるのは仕方ありません。
ダニエルは息子のHGを心から愛しています。
女や金さえも目を向けず、石油が飛び出る瞬間の喜びを、観賞する私達も共感することができます。
ダニエルには石油採掘しかないんです。
それがなければ彼の存在価値はないに等しいんです。
私はダニエルのような生き方が羨ましくてなりません。
ラスト、全てを失ったダニエルが、私利私欲に取りつかれたインチキ牧師の若造をボーリングのピンで殴り殺し、「もう終わったよ」と言うセリフには最高のそう快感を味わいました。
シャイニングでも主人公が壁に掛けられた写真に映っているシーンで終わったように同じような感覚を味わったのを覚えています。
本作は字幕より吹き替えのほうが感情の起伏が激しくて面白いです。