1.《ネタバレ》 これほどとは思わなかった。超大傑作。
ひとことでいうと21世紀の「宇宙大作戦」である。
宇宙大作戦をリアルタイムで見てきた私としては・・もう感涙。
なにからなにまで宇宙大作戦テイスト。古くさいというのではない。
どっからどうみてもカークそのもの、スポックそのものなのだ。
人間が描けてる。カークの女好きでけんかっ早く情熱的な本性。
絶対不利な状況を交渉術で有利に持っていく話術。
外面は冷静、理論的だが、内には情熱や激しい感情ももちあわせるスポック。
これはもうスタッフにトレッキーがいるに違いない。
他のおなじみのメンバーも素敵だ。なんて魅力的に描かれていることか。
監督はそれほどファンでもなかったらしいが、
いうなればトレッキーのスタッフとそうじゃない監督が織りなす
絶妙のバランスの上に成立した驚異の傑作である。
脚本も素晴らしく、文句のつけようがない。
あのコバヤシ丸のエピソードがでてくるとは!笑った。
他にも宇宙大作戦ファンならニヤリとするシーンやセリフが満載。
笑いも随所にちりばめ、テレビ版との細かい設定の違いにも、答えを用意し、
突っ込みどころさえ一蹴してしまう。
まさか冒頭のつかみのエピソードだけで、うるっとくるとは思わなかった。
凄まじくスピード感に溢れた演出で、
最初から最後までハラハラドキドキ、血が燃えてくる。
ラストは壮快。
特撮CGもすごすぎる。
エンドロールの最後に「ロッデンベリーに捧ぐ」とあった。
天国で彼はこう思ってるに違いない。
21世紀のトレッキーもやるなと。
俺の作った本当のスタートレックはこれなんだよと。
スタートレック映画版では最高傑作!というか次元が違う。2も3も期待。
続編をはやく見たい!