6.《ネタバレ》 ここまで完成されたヒーロー映画は他にはダークナイトぐらいしか上がらないんじゃないだろうか?
それ程すばらしかった。単にヒーロー映画というよりもキャラ設定やドラマ部分なども重点を置ている。
その中でも元となるX-MEN三部作に対する配慮がすごい。
チャールズのテレパシーの範囲を増幅させる機械の中での髪を気にする言動や、テレパシーで探しているミュータントの子供たちの中に、ストームやサイクロプスがいたり、彼の
下半身麻痺へのもて行き方、ビースト誕生秘話、X-MENシリーズ共通の悪役であるストライカーの親父が出てきたりとそこらじゅうにX-MEN愛があふれかえっている。キャラ設定も非常に考えられていて、出てくるミュータントの能力の発想や見せ方が元三部作をはるかに超えてしまっている。音楽もすばらしく、エリックの潜水艦を浮かすシーンや巨大アンテナ?を動かすシーンなどが特にいい。
ヒーロ映画だとどうしてもストーリーが空になりがちだが、ショウによりソ連とアメリカが操られ核戦争が開始されるというストーリー展開も、他のヒーロー映画では見られない、非常に考えられたものとなっている。なんにせよ視覚的部分が一番の魅力で、この映画を観て思ったのは、他のどんな映画にも自分の"お気に入り"のシーンというのはあると思うけど、この映画で言うとほぼすべての場面が"お気に入り"のシーンであり2時間見ていても全く退屈しない。シリーズ化が予定されているようでまたも偉大なマシュー・ボーン監督が続投されるみたいだが、キック・アスもやってほしかったけど、しょうがない。。。。期待しまくって次作を待つとしましょう。