2.《ネタバレ》 ベストセラー小説の映画化ということで小説を読んだ後に鑑賞される方は結構いらっしゃるかと思います。私も小説を読んだ後の鑑賞でした。多くの場合原作を読んだあとの映画鑑賞だと、『う~んいまいちだなぁ~』と思うことが多々ありますが、この作品は素晴らしかったですね!600ページ近い小説ですので2時間20分内には全ては収められないだろうとは思っていましたが、主人公、宮部久蔵の人物像を語る元戦友を絞っていたり、当時の戦況はそれ程多くを語らず、主人公に関するエピソードを中心に作られているので、なかなかまとまっていたと思います。
後半の宮部をライバル視していたヤクザのおっさん(景浦)の所に健太郎が話を聞きに行き、話が終わった後に景浦が健太郎を抱きしめるシーンはもう小説を読んだ時は“泣いちゃって泣いちゃって”字が読めなくなるわ、嗚咽するはで大変(笑)だったんですけど、映画でもやっぱり号泣しましたね、あのシーンの景浦の気持ちってどういう気持ちなんでしょう?色々な解釈の仕方があると思うんですけど、答えが見つからないのに号泣しちゃうんです。