1.《ネタバレ》 原作は読んでないんですけど、それが良かったのか、かなり面白かったです。設定はよくある邦画のホラーで、よくわからん心霊系の化け物がある家族を襲うのですが、その世界観と演出がぶっ飛んでて、特に琴子が登場する後半部分の怒涛の展開には、ワクワクしっぱなしでした。怖くないんです。ワクワクしちゃうんです。心霊系の化け物は、かなり凶悪な奴でして、貞子がかわいく思えるくらいです。あっさり人を殺すし、死に方も上半身と下半身ぶった切ったり、片手をもぎ取ったり、エグイです。でも、この映画、それに対する霊能者がこれまた強力で、松たか子さん演じる琴子は、国家を動かすくらい力があり、しかも国家権力で、化け物を処理するために、でっかいマンションごと封鎖して、何百人かの霊能者達を率いたりなんかして、こんな展開、絶対ワクワクするでしょ。登場キャラも全員、どっか際立っていて、飽きさせません。なんてゆーか、よくある設定のゴジラを新鮮な世界観で描いたシンゴジラに似た匂いを感じます。よくある心霊ホラーを今までにない感じで仕上げた感じみたいな。しかも、全編わりとエグく描いてるのに、最後は腰砕けのオムライスの歌でしめくくったりなんかして、あなどれないです。僕的には、こんな邦画の心霊ホラーを今まで待ってた感あります。