《改行表示》21.《ネタバレ》 宮沢賢治「銀河鉄道の夜 第四稿」のアニメ化。 主人公たちは賛否両論のネコであるが、タイタニックで亡くなった人たちが人の形だったのでその対比としては良かったと思います。 この作品の出会いは恐らく1987年頃に深夜に放送されていたものをベータで録音したものを何度も見ていた、といった感じです。 ベータはVHSなんてザコ規格と比べて画質が格段によく、録画状況が良ければDVDよりも明らかに画質は上でした。 ただ、以前ブルーレイを買ったのですがブルーレイ特有の細かに見えてしまうノイズが除去しきれてないためか見ていて気になるレベルにはなっています。 話としては多過ぎ四稿のものを大筋なぞってはいますが、自分は第一稿が好きなので、見る側には多少SF要素が強くなるかもしれませんがあれはあれで提示すべき内容ではないかなとは思います。 一稿で博士が言っている言葉は賢治の言葉ではなく、賢治から賢治に向けられた言葉でしょう。 なんにせよ全体に暗い雰囲気、影のある少年、電車内での謎の多過ぎる乗客、どこへ行くのかわからない銀河鉄道などなど、本当に魅力的なシーン満載で作られてます。 つまらない人にはつまらないでしょうが、つまる人にはつまりまくります。 【にんじん】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2019-07-07 02:15:14) (良:1票) |
20.壁が崩壊する前の東欧のような、ミステリアスでダークな味付けと、まるで死後の世界のような重苦しく不条理な時間の流れ。宮沢賢治というよりは別役実の世界だ。細野晴臣の音楽も素晴らしい。個人的なアニメ最高作品。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-03-24 07:33:33) |
《改行表示》19.子供の頃、長編アニメ映画モノとして初めて観たのがこの作品です。 悠久的、そして幻想的な世界観に、子供心をくすぐる探究心 絵も音楽もとても暗い雰囲気の作風ですが、繊細でロマンチストな方にはグッとくる作品だと思います。 いつまでも心に残しておきたい名作です (追記)2021年2月28日 ブルーレイ購入したので再鑑賞。 大人になってみると子供の頃にみた記憶が蘇り、また違った印象を与えてくれました。 ジョバンニいいなぁ〜 【シネマブルク】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2011-08-26 21:54:18) |
18.《ネタバレ》 何度も見ています。初めて見たときは小学校低学年で、画面も暗かったし意味も汲み取れず途中で見るのをやめてたのに…その数年後家にあったビデオをたまたま見たら…号泣…。何回見ても涙腺が決壊しました。もうなんていうか、切ないです全てが。登場人物が猫なことも、原作とは違いますけど幻想的な世界観構築に一役かってると思います。人だったら、細部が色々無意識で気になってしまいそうですから…。私が号泣したのはとうもろこし畑でゆっくり時が刻まれているところでした。今でもドヴォルザークを聞くと涙が溢れます^^; 【旅する仔猫】さん [DVD(吹替)] 10点(2010-05-24 20:47:26) |
17.ジョバンニもカムパネルラも出来すぎた子供で、人間のまま映像化したら嫌味っぽくなっていたはず。猫にしたことで、それが無くなって感情移入し易いんだと思う。神秘的で引き込まれます。 【無駄】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-12-17 00:42:30) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 今でも一番大好きなアニメ映画。 現在はやっているようなお金をつぎ込んで作ったようなものではなく あくまでアニメとしての王道。 どんな状況でも漂う激しい切なさは何がそうさせるのかは分からないけど ラストに近づくにつれてどんどん悲しくなってしまう。 全てのシーンを見てもとにかく不思議で綺麗な雰囲気が漂い 二人の距離の曖昧さがただ、ただ、切ない。 今見ても名作。 【05】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-11-05 16:03:52) |
《改行表示》15.大傑作!!言うことなし! 音楽もいい!!未見の人は見て損しないです。 【承太郎】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-11-08 22:21:28) |
《改行表示》14.大好きな作品です。もしかしたら一番好きなアニメ映画かもしれません。 宮沢賢治×ネコ×SFと、私の好きな要素がたくさん詰まっていてこれほど嬉しいことはありませんでした。音楽といい世界観といい素晴らしいと思います。 【ウィマ】さん 10点(2004-10-10 17:25:16) |
13.宮沢賢治の哲学、好きなんですよ。やはり感激したのは、あの銀河を観ながら同時に小説に忠実に沿ったストーリーを堪能できたことですね、とても完成度が高いと感じました。 【tomomi】さん 10点(2004-02-04 12:07:49) |
【 バース】さん 10点(2004-01-01 00:32:50) |
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《改行表示》11.子どもの頃に一度観て、不思議な印象がずっと残っていた作品です。その頃は、あの独特のセリフもほとんど理解できなくて、おおまかな内容が分かった程度だったけど、不思議とつまらないとは思わなかった。最近、久しぶりに観て、静かに淡々と話が進んでいく様子や、暗くて不気味なのに、恐怖を感じさせない幻想的な世界や背景に流れる音楽など、この作品の世界にすっかり惹き込まれてしまった。特に音楽、ハレルヤコーラスや新世界交響楽など、実際に死後の向こうの世界でもあんなふうに流れているんじゃないかと思ってしまった。音楽って不思議なもので、この世の人間が作ったものだけど、あちらの世界にもあって、いつも流れているんじゃないかって思う時がある。詩を朗読しているようなセリフも聞いていて心地よく、言い回しは難しいけど、日本語の響きって綺麗だと思った。この映画、見る人の年齢層を定めているのか不明だったり、宮沢賢治の作品を見事に映像化してやろうという、作った人たちの野心なんかが感じられなくて、純粋に魂に響くような、ほんとに不思議な作品です。 |
10.空間を感じさせる独特の間、宇宙スケールを思わせる、ミヤケンのあの言い回し。全てが完璧。それに登場人物が皆可愛い。ザネリーでさえ可愛い! |
9.小学生のころ映画館で観ました。この映画は猫だからこそ泣けるのではないかと思います。人間だと、やはり私たちの想像に縛られてしまうので・・・。宮沢賢治の作品はどこか透明で繊細だと思います。それがファンタジーとして素晴らしい作品になっていると思います。もちろん大泣きしましたが、後ろの大人のお兄さんが大泣きしていたのも覚えてます(笑)。 【ひなた】さん 10点(2003-08-28 00:38:02) |
8.原作の世界をうまく映像化したなぁ・・・と思いました。賛否の分かれるキャラクターが猫であることについては、幻想的な雰囲気をよりいっそう引き立たせている感じがして、個人的には大賛成です |
7.実写版「風の又三郎」や高畑の「セロ弾きのゴーシュ」など、映像化された賢治の作品は原作を台無しにしているものが多いけど、このアニメはとても幻想的で素晴らしく表現できていると思います。キャラを時代や流行に左右され安い人間の姿ではなく、猫にすることで、抽象的で永遠的で、不思議な世界観を表現するのに役立っていると思います。宮沢賢治は猫が嫌いだったのにと批判した浅はかな学者もいますが、賢治は「猫の事務所」や「どんぐりと山猫」など、猫を主役や主要キャラとして扱った物語も結構書いてますし、わずか短い1つの詩から賢治は猫嫌いだったなどと判断するのはあまりに短絡的すぎ。ますむらひろしも、そのような反論をしてます。理屈っぽい人にはこの作品の良さは分からない。 【ヨハン】さん 10点(2003-05-11 01:05:27) |
6.ヒトが猫になっているのは、ヒトだと私達がそれぞれイメージするジョバンニだとかカンパネルラと絶対違ってしまうからだそうです。(けれども 宮沢賢治は猫が嫌いだったという学者にはかなりたたかれた様です。)宗教的な要素は意図的に排除されているけれども それでも!大好きな作品です。 【里奈】さん 10点(2003-01-16 00:16:54) |
5.小学生の時からこの映画を好きだったために愛着がある。今改めて見ても宮沢賢治の作品を相当に研究し煮詰めてできあがった映画なのだろうと感じる。多くの人はこの不思議の世界に愛着を持てるのではないかと思う。 【テントウムシ】さん 10点(2002-12-20 21:58:17) |
4.最高だと思います。昔から何回も見ているので、私の人生の中で一番印象深いアニメではないだろうか。宮沢賢治の世界をあそこまで忠実に表現できるというのはすごいと思うし、見るたびに新たにものを考えさせられ、新たな発見があります。育ってきた環境上、キリスト教と小さい頃から接しているので、そちらの面から見ても、面白いところがたくさんあると思います。(宮沢賢治は仏教らしいですが・・・。)一貫して、自己犠牲の精神が溢れるこの世界は、本当に美しいと思うのです。でも周りの人には知名度がなぜか低いこの映画。もっとたくさんの人に見てほしいなぁ。 【アルパチ夫】さん 10点(2002-07-02 20:31:59) |
3.のんのんさんあの沈んだ客船はタイタニック号なんです、よく聞いていればわかると思いますよ、多分映画としては実在=架空の境界線を付けたかったんでしょうね。まあ、自分も何故、猫にしたのかまでは分かりませんが・・・・とにかくこの映画は原作を読んでいて全然わからんって思ってた自分に大きなヒントを与えてくれました。これがなきゃ未だに、この話の意味わかってなかっただろーなって思ってます。映像的にも綺麗ですしお話も忠実ですね、まだ原作しか読んでない宮沢ファンは見るべきですよっ 【夕焼け人】さん 10点(2002-06-11 14:53:50) |
2.宮沢賢治の宝石の様な言葉の集まりが見事に、そして忠実に具現化した素晴らしい作品でした。文章を読み、頭の中に描いたぼんやりと描いていた原作の世界がはっきりと視覚に映し出されるような感覚でした。台詞もプロの声優さんが喋るといかにも自然で、また音楽も異国情緒とファンタジーの調和が宮沢賢治の独特の節回しとピッタリ合っていましいた。猫を擬人化していたのも各人が持つイメージを壊さず、しかも違和感が無くスッと入って来て感嘆しました。主人公の声をあてた田中真弓さんの演技力はこの頃から既にあったんですね。静かな物語とほのかに漂う哀愁など文句の付けようがありません。この映画とは関係は無いんですが、吉良吉彦(ZABADAK)の「宮沢賢治の幻燈」というCDもオススメです。まさにジャパニーズファンタジー!おまけに歌詞本のイラストは天野喜孝なのでこれだけでも一見の価値アリです。 【あっちゃん】さん 10点(2002-01-14 01:23:02) |