日の名残りのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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日の名残り

[ヒノナゴリ]
The Remains of the Day
1993年上映時間:134分
平均点:7.44 / 10(Review 90人) (点数分布表示)
公開開始日(1993-11-05)
ドラマ小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-05-09)【イニシャルK】さん
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監督ジェームズ・アイヴォリー
キャストアンソニー・ホプキンス(男優)ジェームズ・スティーヴンス
エマ・トンプソン(女優)ミス・ケントン
ジェームズ・フォックス〔男優〕(男優)ダーリントン卿
クリストファー・リーブ(男優)ルイス
ピーター・ヴォーン(男優)ウィリアム・スティーヴンス
ヒュー・グラント(男優)カーディナル
パトリック・ゴッドフリー〔男優〕(男優)スペンサー
レナ・ヘディ(女優)リジー
ベン・チャップリン(男優)チャーリー
マイケル・ロンズデール(男優)デュボン・ディブリー
塩田朋子ミス・ケントン(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
坂詰貴之ダーリントン卿(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
神奈延年ルイス(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
樋浦勉ウィリアム・スティーヴンス(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
原作カズオ・イシグロ「日の名残り」
脚本ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
音楽リチャード・ロビンズ〔音楽〕
撮影トニー・ピアース=ロバーツ
製作マイク・ニコルズ
ジョン・コーリー〔製作〕
イスマイル・マーチャント
コロムビア・ピクチャーズ
配給コロムビア・ピクチャーズ
美術ルチアーナ・アリジ(プロダクション・デザイン)
イアン・ウィッテカー〔美術〕(セット装飾)
衣装ジェニー・ビーヴァン
録音ドミニク・レスター[録音]
ロビン・オドノヒュー
字幕翻訳戸田奈津子
あらすじ
執事スティーブンス(アンソニー・ホプキンス)が勤務する英国オックスフォードのダーリントン・ホールが売りに出されて、米国人のルイス(クリストファー・リーブ)が新たな屋敷の主人となった。新たなスタッフが必要で、スティーブンスはかつて屋敷で女中頭をしていたケントン(エマ・トンプソン)を訪ねることとする。前の主人のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)は戦前ドイツとの融和政策を画策しており、屋敷で重要な国際会議も幾度となく催した。ティーブンスは執事としてこれらの席にも立会するが分をわきまえて深入りせず、副執事である父親(ピーター・ヴォーン)の死やケントンの愛の告白にも心を抑えて執事に専念する。しかし、彼も感情のある人間だった。ノーベル賞作家カズオ・イシグロのブッカー賞受賞作品の映画化
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7.《ネタバレ》 思慕の熱情は徹底的に抑えられるが、微かな戸惑いの表情と動作に現れるズレが彼の心情を切実なものとして僕らに伝える。映像は彼のモノローグを確かに映す。それは、生きるということに付きまとう様々な心情の物語であり、ラブストーリーである。 彼は自らの役割に生き、その忠実さによって生の充実を得てきた。そこに差し挟まれる仄かな疑義。戸惑い、躊躇しつつ、それでも愚鈍に役割を演じることを選ぶ。それは何という諦念であり、決意なのだろう。沈黙の中に様々な心情を映す。これこそが真のヒューマニティなのだと僕は言いたい。 物足りる作品は、想像力を掻き立てない。物足りない作品こそ、僕らの想像力によって補われ、僕らの為の作品となる。 『日の名残り』が最上のドラマであることは改めて言うまでもない。良質の映画というものは、その良質さ故に、結局のところ、分かる人にしか分からないものなのだろう。
onomichiさん [DVD(字幕)] 10点(2009-09-21 08:24:28)(良:2票)
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6.この作品がとても好きで、好きな映画を聞かれると真っ先に思いつくくらい。 観る度に感動ばかりが募ります。  とても良い、大人の、恋の映画。 と言っても恋だけではなく、ナチスやなんかと社会的だったり哲学的だったり詩的だったり芸術的だったりと、すごく分厚い。 これ程に幾度も観てしまう作品はそうは無い。  タイトルも、絵も、構成も、音楽も、演技も、脚本も、全てがとにかく素晴らしい。 いつもオープニングからあっという間にぐいっと引き込まれてしまう。  舞台となる屋敷のイギリスっぽさや、女中エマ・トンプソンやスーパーマン・クリストファー・リーヴ、父を演じるピーター・ヴォーンの老いの切なさもたまらないが、何より執事を演じるホプキンスが、なんとも言えず品のある抑制された雰囲気を漂わせる。 切なくて苦しくて仕方なくなるのに、最高の余韻だと思ってしまう、こんな映画は無い。  名作としか言いようがない。 いや、完璧なんじゃないかな。
祥子さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-13 12:22:17)(良:1票)
5.《ネタバレ》 今まで観た映画の中で最も大人向けの映画は?と訊かれたら、迷わずこの『日の名残り』を挙げると思います。何度か観ていますが、この作品のアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンは演技の領域を越えてるんじゃないでしょうか、もちろんジェームズ・アイヴォリー監督の上手い演出も影響しているとは思いますが・・この2人の役者としての自負が激しく闘ってる気がするんですよね。あと出番としてはあまり多くはないのですが張りつめた雰囲気を緩めるクリストファー・リーブの起用も的確だったと思います。
眼力王さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-23 16:18:25)(良:1票)
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4.《ネタバレ》 自分を殺して殺して、殺して生きる男。お互い惹かれあっているくせに、決定的な一歩が踏み出せない女、男は一歩踏み出すべき瞬間に、またもや自分の小さく堅固な殻に閉じこもってしまう。これでよかったのだ、と男は自分に言い聞かせる。けれど「人は皆人生に悔いを持っているものです」とも男は言う。本当にそれでよかったのか、それともいけなかったのか、わたしにはわからない。 こういったことはおそらく誰でも思い当たるふしがあるにちがいない。 アイヴォリー-ホプキンスの傑作、というより、なんとも心に響く映画。 アンソニー・ホプキンスは例のレクター博士役で広く有名になった。たしかにレクター博士もたいした演技だったが、こうした地味な役どころにこそ、彼の本領を味わうことができる。ちょっとした手の動かし方に、ちょっとした皮膚の動きに、すべてを表してみせる。 
goroさん 10点(2004-01-18 22:57:09)
3.レクター・シリーズが強烈なアンソニー・ホプキンスだけに計算高い異常者と勝手な俳優像を描いていたが、高潔で気難しい役どころを男の渋さを漂わせながら見事演じきっている、まさに名演技だ。切ない恋仲を演じるエマ・トンプソンもまた素晴らしい。熟年の俳優陣が今作を格調高い作品に仕上げている。お互いを意識し始める過程、一筋縄に行かない男女関係を雇われの身分をふまえ、感情を押し殺し、表情としぐさで心の内を見事に表現している。なんと言ってもホプキンス演じる執事スティーヴンスに好感を持てる。気難しいが主人に対する忠誠心が強く、時には、父親を度重なる失態を理由に雑用にまわしたり、主人の命令でユダヤ人だからという理由でメイドを解雇したりと主義主張は一切口にしない。弱いところを見せたがらないスティーヴンス、そんな彼がたった一度だけ自分の主義主張で女中頭に会いに行く。いい年なのにそわそわしたり、照れた様子のスティーヴンスが見られる食事のシーンは何とも微笑ましい。久しぶりにいい映画を見たなと思える傑作だ。
ゆたKINGさん 10点(2003-04-26 19:14:05)(良:1票)
2.これほど見ごたえがあり、余韻の残る映画もひさしぶりです。大人であればあるほど深い味わいを楽しめるのではないかと思います。ホプキンスとトンプソンの演技がわくわくぞくぞく、これでアカデミー賞もノミネートだけとは合点できない!狭い世界でしか生きられない執事の哀しさ、もう一言云われたら恋人でいたのに~!ミスター・スティーブンスとミス・ケントン、この二人せつないね。
赤出美さん 10点(2003-04-19 18:43:54)
1.もう~!!この映画は最高です。イギリスの綺麗だけど淋しげな風景も内容も出演者の演技力も全て満点。しっとりとした大人の映画という感じです。好き嫌いはあるかも。映画を観ててよかったと思った作品。
もいみさん 10点(2002-10-19 22:16:33)
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【点数情報】

Review人数 90人
平均点数 7.44点
011.11%
111.11%
200.00%
300.00%
455.56%
566.67%
688.89%
71921.11%
81921.11%
92426.67%
1077.78%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review4人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review5人
4 音楽評価 8.75点 Review4人
5 感泣評価 5.33点 Review3人
chart

【アカデミー賞 情報】

1993年 66回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞アンソニー・ホプキンス候補(ノミネート) 
主演女優賞エマ・トンプソン候補(ノミネート) 
監督賞ジェームズ・アイヴォリー候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)リチャード・ロビンズ〔音楽〕候補(ノミネート) 
美術賞イアン・ウィッテカー〔美術〕候補(ノミネート) 
美術賞ルチアーナ・アリジ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジェニー・ビーヴァン候補(ノミネート) 
脚色賞ルース・プラワー・ジャブヴァーラ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1993年 51回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)エマ・トンプソン候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)アンソニー・ホプキンス候補(ノミネート) 
監督賞ジェームズ・アイヴォリー候補(ノミネート) 
脚本賞ルース・プラワー・ジャブヴァーラ候補(ノミネート) 

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