《改行表示》15. 男女3人の愛と友情を描いた、青春映画の代名詞的存在。叙情詩ともいえる映像美、情感あふれる音楽、オープニングの口笛、水葬で流れる切ないスキャット、3人の冒険を包み込むような空と海、それぞれが愛おしい。 失意の若者3人が追いかける一攫千金の夢とロマンに青春の輝きを見る。レティシアをめぐる愛情とともに男同士の友情も熱い。マヌーの告白を受けながら、自身の生い立ちからローランの父性に魅かれるレティシアの思いには納得。彼女の美しい表情を余すところなく捉えた映像は印象深い。 レティシアを失った哀しみに涙し、詩情豊かなラストシーンに心打たれる。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2018-10-07 10:24:22) |
14.《ネタバレ》 鉄クズの山は積み重ねる空虚な日々。旋回を続ける飛行機は持て余す若さ。海に沈んだ財宝は人生のロマン。果てしなく青い海は、永遠に続くように思える若さのきらめき。その海に沈んだレティシアは青春の藻屑。冒険の先にそびえ立つ、夢の残骸のような要塞島。ストーリーが全編にわたって象徴的に意味を持っていて、それはまぶしいほどの映像美とともに、観る者たちを冒険の世界に誘い、そして残酷なほどにあっけなく突き返され、現実に連れ戻されます。レティシア亡き後に二人が彼女の故郷を辿る旅から、彼女が歩んできた人生の孤独を感じとり、マヌーが戻った都会の冷え切った描写からは、彼も結局は孤独であることを強く実感します。孤独からの現実逃避、でもそこは思い描いた理想郷ではなくて、また現実に戻ってやがて孤独を受け入れる。この映画自体が、若者が大人になるまでの通過儀礼を象徴的に描いた物語とも言えるでしょう。長い曲折を経てマヌーが凶弾に倒れた時、二人が交わした会話が心を打ちます。そして私はいつもこの場面で在りし日のレティシアの姿が浮かび、涙を禁じ得ない。ここまでたどり着いて今さらながら気が付くことになる。三人が探し求めていたのは金銀財宝ではなくて、ただ人間らしく生きていくための愛や友情だったことに。若さゆえに遠回りして探し求めて、あとわずかでつかみ損ねたその見果てぬ想いを、私はこの先も忘れることはないでしょう。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-10-08 20:35:56) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 マイベスト10に入る映画の一つです。ベスト3かな。構成している3つの要素すべていい。初めのアクロバット飛行の二人とレティシアの出逢い。お宝探しのコンゴの海。そしてラストのレティシアの生まれ故郷と軍艦島の攻防。3人の不思議な三角関係とでもいうような微妙な関係と男の友情。音楽も素晴らしい。 【仁】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-11-16 23:38:18) |
12.もう何十回観たかわかりません。 永遠の名画だと思います。 あの口笛を聞くだけで心が躍ります。 10年くらい前にフランス全土をクルマで旅したことがあり、ラ・ロシェルの街に行きました。 近くの街のツーリスト・インフォで要塞島(フォート・ボヤード)の情報を集めていると、カウンターのおばちゃんがいろいろと教えてくれました。 その時に、おばちゃん相手に子どものころに観た『冒険者たち』の映画を見て以来のあこがれと言い、アラン・ドロンは日本で人気があったことを言うと、おばちゃんが驚いていたことを覚えています。 観光船で要塞島を廻り(上陸は不可)土産物屋で買った絵はがきを、友人に送ったことを覚えています(郵便局のおばちゃんが、ラ・ロシェルの消印がわかるように、キレイに押してくれました)。 今でもこの映画を観ると、古き良きフランス映画の見本だと感じます。 【ミスプロ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2010-11-10 01:29:18) (良:2票) |
11.初めて見たのはいつのころだっただろう。時々、何かの拍子であのメロディーが脳裏に甦ってくる。彼らのことを思い出すと、また何とかやって行けると思う。生きるうえで出会わなくても別段差し支えはないが、出会ったら忘れられない映画。少なくとも私にはそうだった。数多い名画の中でも、特別な場所を占めている。 【lafish】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-09-09 03:23:17) (良:1票) |
10.Google Mapで要塞島を探してみた。…まだ取り壊されずフランス沿岸にその姿を見つけることが出来た。子供の頃、初めてこの映画をテレビの洋画劇場で観てから30年以上経つ。子供のくせに何に感動したのだろうか?でもその時、いつかあの島へ行ってみたいと思った。それから成人するまで、いろいろな街の今は無くなってしまった名画座で何度この映画を観たことだろう。決して優れた映画では無いと思う。しかしあの頃から今に至るまで、ずっと好きな映画であり続けている。「好きな映画は?」と聞かれ、「冒険者たち」とは大の男が流石にいささか気恥ずかしい。それでも好きな映画である。以前何度か要塞島行きを計画したことがある。しかし未だに行けずにいる。年老いて時間が出来たら、いつか要塞島へ行けるだろうか?その時まで取り壊されずに海上にその姿を見ることができるだろうか?その時まで「好きな映画は?」と聞かれ、小声であっても「冒険者たち」と答えられる自分のままであろうか? 【ParaP】さん [地上波(吹替)] 10点(2007-08-30 02:29:37) (良:4票) |
9.最初にこの映画を見たとき、この映画が好きな中年男だけにはなりたくないと思った。しかし、今、自分がそれである。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 10点(2004-04-17 02:24:29) |
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8.《ネタバレ》 「うそつきめ・・・」と言って寂しそうに微笑みながら死ぬドロンの美しさよ。 【leo】さん 10点(2003-07-07 18:21:53) |
【じゅんのすけ】さん 10点(2003-06-23 23:22:06) (良:1票) |
6.青春を感じさせるフランソワ ド ルーべの甘く、切ない、はかなく、悲しい口笛・・・それと対比させるがごとく描かれる3人の楽しい日々。青春とは何も10代だけじゃない。何歳のなっても気持ち次第なんだということですね。 【通りすがり】さん 10点(2002-12-24 15:19:21) |
5.空、海、冒険、恋。 フランソワ・ド・ルーベの音楽がすべてを包み込む。哀しく美しい映画の金字塔。 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2002-09-25 03:21:55) |
【リュウマン】さん 10点(2002-09-18 20:25:50) |
3.これが映画だ!!!胸が締めつけられるようなラスト。悲しそうな口笛と、美しすぎる映像。完璧です。 【まき】さん 10点(2002-02-16 18:12:35) |
2.さびしそうな口笛のメロディが印象深い。ストーリーは単純なんだが、シムカスの水葬シーンの荘厳さや、ラストの城壁の島の美しさ、これこそ映画の美学であろう。最近こうゆう映画がほんとに少ない。 【ソフィスト】さん 10点(2001-09-24 03:37:01) |
1.要塞島をはじめ、目に染みる風景の美しさとともに、りりしく美しい人間関係が心に残る永遠の名作。今でも音楽を聴くと胸がしめつけられます。 【ちょうじ】さん 10点(2001-09-10 14:36:00) |