1.《ネタバレ》 すみません。普段特に他の方のレビューについて書いたりしないのですが。。。地震についての映画だからダメとかあるんでしょうか。地震で被災された方がたくさんいるのはわかっていますが、別にその方々に無理やり見せてるわけでもないし、そういった方々に配慮してこの映画はお勧めできないのでしょうか。ちょっとそういった感覚が私にはわかりませんでした。でしたら世の中の映画は大体ダメですね。家族が誰かに殺された人に配慮すれば相棒もダメですしコナンもダメ。津波を扱った映画もダメになるのでしょうか。なんだか最近、あくまで映画の話なのに、やれ未成年のタバコのシーンはどうなんだとか、自転車の2ケツはどうなんだとか、あくまで個人のレベルで楽しむべき映画なのになんだか肩身が狭くなったなぁと感じます。まあレビューの表現も個人の楽しみの範疇なのでしょうが、「見ないほうがいい」「見ないでください」って表現見ると少し悲しくなります。
前置きが長くなりすみません。あくまで個人的には純粋に良い映画だと思ったし、映像もとても美しく、音楽にも引き込まれました。
実は色々あってずっと観たかったと思いつつなかなか観るまで踏ん切りがつかなかったこの映画。なんだか気持ちの整理がついてようやく鑑賞に漕ぎ着けました。でもやはり観て良かった。一度観始めるとどんどん世界観に引き込まれ、鑑賞中はずっと画面に釘付けでした。すずめが出会う人たちとの関わりや、後ろ戸、常世・現世などの世界観、宮崎から始める日本横断のアドベンチャーなど、とてもアクロバティックに展開するストーリーには飽きがきません。個人的にも『砂の器』とかでもそうですが、実際の日本の各地を転々とする話って好きみたいです。昨日鑑賞したところなのに、なぜかまた二周目が始まってしまっています(笑)そしてまだちゃんと面白い。
いくつか筋が変だなあと思うところも有り。ダイジンはすずめによると後ろ戸までの道案内をしてくれていたのでは、ってことでしたが、それにしては雑に置き去りにするし、SNS頼りに足跡残す手法ってどうなの?すずめを独占するために草太に自分の役目を渡したのは理解できるけど、そんな結構大事なことあんな一瞬で受け渡せるんですね。。。まあ色々ダイジンには思うとこありましたが、最後サダイジンが体を張ってくれていたので自分の中ではトントンに。あと、椅子の足が一本無くなったのは結局何だったのかなぁ。見逃した?いいや、また観よう。
恐る恐る観た映画でしたが、やっぱり自分も好きでした。