2.《ネタバレ》 鳥山明先生は昔から大好きですが、
この作品の原作は遥か昔に読んだきりでほぼ覚えておらず。
正直、予告を見た時は「うーん、ドッカンドッカン戦う系+ギャグ系かな…子供向けみたいだし」と積極的に観たい感じでは無かったです。
しかし家族に付き合って観に行って…期待を良い意味で完全に裏切られました!
まさか肉弾戦より戦車戦の方が詳しく長く描写されるとは…(笑)
最近の映画(に限らず)は、脚本や監督方の意図を理解する努力・考察が必須な感じの作品が多い気がしていて、モヤモヤして終わる事も多かったのですが、
この作品は真っすぐな単純明快ストーリーで、爽やかな気持ちと「良かったね…みんな」というホッコリ感が正に砂漠で水を得たように心にしみて涙が出てきました。
心が晴れて仕事や生活の疲れも吹っ飛びました(笑)
ストーリーはベタで簡単に展開は想像できるけど、そんなことは問題にならないレベルで私の中では素晴らしい映画でした。
むしろ、こういうので良いんだよと嬉しくなったぐらいです。
他作品の鬱展開や殺す殺されるという方向のストーリーに疲れたら、この作品を観ることをお勧めしたいです。
単純でひたすら前向きで魅力的キャラクターだらけのストーリーで癒されると思います!
登場キャラクターについて。
鳥山明ワールドは割と「本当に悪いやつはあんまり出て来ない」イメージがあるんですが、
この作品もイメージ通りで(ラスボス陣営以外)皆どこか憎めない部分を持っていると思います。
中でもやはり主役の三人!
特にベルゼ、久しぶりにアニメのキャラクターにドキドキしました(笑)
子供みたいな見た目や普段のわちゃわちゃと、垣間見える魔物らしい表情(色気すら感じたり…)・2500年生きてそうな気の利き方とのギャップがたまりません(笑)
声優さんもすごく合っていてナイスキャスティングです。
テーマソングも、EDで流れた時に爽やかな気持ちを倍増させてくれ、家で思い出してもEDあたりの多幸感を蘇らせてくれる良曲です。
こんなに刺さった映画は本当に久しぶりなので、もっと皆に観て欲しいと周りの人に布教活動してます(笑)